ロバート・ルイス・スティーヴンスンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「一度だけ、一度だけでございますが、彼の泣き声を聞きました。」
「泣き声だって。それはどんな具合かね。」と弁護士は不意に悪寒を覚えながらたずねた。
「女の泣き声、あるいは神に見放された者の泣き声というべきでしょうか。」と執事は答えた。
「わたしはひどく心をゆすぶられ、その場を離れたときは、自分が泣きたいほどでした。」
思ったより面白かった!こういう、手紙とか手記で語られる話は好きだ。
自分と自分の愛憎の話。
ハイド氏が魅力的というか人間臭い部分のある人物で驚いた。ジーキルの方がさりげなく嫌な人格だと思ってたら作者もそんなようなことを言ってたらしい(訳者あとがき)。
ずっと「自分の中の悪に負 -
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