馳月基矢のレビュー一覧
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現代でいう自閉症の将太。その不可解な言動に鬼子と呼ばれていた子供時代。
どこの手習でも見放されていたが、白瀧親子の手習所で初めて居心地がいい場所を得る。
矢島家の道場で、剣を習い、心身ともに充実していき、それが周りの人間や環境とも、少しづつだが対処ができるように。
ひょんな事から養女となり義理の妹となった長崎出身のおりよ。おりよとの、関わりから一段と成長を。
恋を知らない将太だったが、いつしか心におりよの存在が。
自傷行為を繰り返す大店の娘や、騙された縁談などで環境は変わってゆく。
恋心の変移を綴るとともに、将太の成長を中心のシリーズ3巻は第1シリーズとはひと味違うお味わい。 -
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ネタバレ【収録作品】第一話 つき屋始末/第二話 恋心、川流れ/第三話 神童問答/第四話 道を問う者
アンソロジーに入っていた一篇(神童問答)で知って、読み始めたシリーズ。
勤めを辞めて手習い所の師範となった父親亡きあと、そこを継いだ兄・勇実と、その妹・千紘、そして隣家の道場の跡取りで二人の幼なじみ・龍治を中心に、三人が関わる出来事が描かれる。
文武両道で教師としても優秀な勇実だが、穏やかな反面決断力に欠け、自分自身の将来と向き合う勇気がない。そんな兄を歯がゆく思う千紘は、明るく、勢いがいいが、落ち着きがなく、正義感が強いあまりに余計なことに首を突っ込む癖がある。龍治は腕が立ち、快活な人柄で、手習い -
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シリーズ5
白瀧勇実、24歳。妹、千紘、18歳。
矢島龍治、22歳。亀岡菊香、20歳。
千紘は、幼馴染の龍治のことを、もう一人の兄のような人だと思ってきた。けれど、それだけでは言い表せない想いがいつしか育ってきた。
龍治に返り討ちにあい、川に飛び込み、死んだと思われていた吉三郎は、生き延びていた。
両手が動かない、手負いの吉三郎だが、龍治や勇実に復讐するため、おえんの存在を知り、おえんの長屋に転がり込む。
おえんを巻き込んで、あわよくば、おえんに、仇を打たそうと目論んでいた吉三郎だったが、心が徐々に変化していった。
若者達の夢や恋、将来に傷つきながらも、成長していく様子が、微笑ましい