あらすじ
殺しを繰り返していた女装の盗人・お七こと吉三郎。龍治に返り討ちにあい、川に飛び込んだ吉三郎は生きていた。手負いの身で復讐の機会を狙う吉三郎は、自分と同じく白瀧家に恨みを持つと踏んでおえんに近づき、その長屋に転がり込んだ。寄る辺なき二人の危うげな同居は、やがてその傷だらけの心に思わぬ変化を生んでいく。そしてある時、おえんの危機を知るや吉三郎は……。全4話を収録。若者が夢を持ち、恋をし、時に傷つきながら成長する。巻を追うごとに目が離せなくなる江戸の青春群像、せつなく胸に迫るシリーズ第五弾!
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Posted by ブクログ
おえんと吉三郎(壱)を絡ませるなんて、すごい展開を期待したけど、もっと引っ張ってほしかった。
でも吉三郎は悪人だし、ああなる運命だったのかな。
勇実と龍治と琢馬の飲み会は面白かった。
うーん
吉三郎の死は、壮絶だった。けれど、最後に、人の心を取り戻して、死んでいったような気がする。
それにしても。どっちもこっちも、焦れったいな。さっさと、くっついちまえ(笑)
Posted by ブクログ
【収録作品】第一話 いにしえより後世へ/第二話 己の心に正直に/第三話 叶わざる望み/第四話 鬼が笑うと言うけれど
シリーズ第5巻。
おえんは苦労人で優しい人だった。吉三郎が最後に会った人がおえんでよかったと思う。
Posted by ブクログ
シリーズ5
白瀧勇実、24歳。妹、千紘、18歳。
矢島龍治、22歳。亀岡菊香、20歳。
千紘は、幼馴染の龍治のことを、もう一人の兄のような人だと思ってきた。けれど、それだけでは言い表せない想いがいつしか育ってきた。
龍治に返り討ちにあい、川に飛び込み、死んだと思われていた吉三郎は、生き延びていた。
両手が動かない、手負いの吉三郎だが、龍治や勇実に復讐するため、おえんの存在を知り、おえんの長屋に転がり込む。
おえんを巻き込んで、あわよくば、おえんに、仇を打たそうと目論んでいた吉三郎だったが、心が徐々に変化していった。
若者達の夢や恋、将来に傷つきながらも、成長していく様子が、微笑ましい。