【感想・ネタバレ】拙者、妹がおりまして : 1のレビュー

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深い話

この作者の本は、初めて読むが、ちょっと軽めのタイトルから想像していたような軽いだけの話では、無かった。手習い所の師匠である主人公とその妹、友人の隣の道場の跡取り息子の、周りで起きる事件や、それに纏わる人々の話なのだが、何となく、考えさせられる物が有った。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】第一話 つき屋始末/第二話 恋心、川流れ/第三話 神童問答/第四話 道を問う者

アンソロジーに入っていた一篇(神童問答)で知って、読み始めたシリーズ。
勤めを辞めて手習い所の師範となった父親亡きあと、そこを継いだ兄・勇実と、その妹・千紘、そして隣家の道場の跡取りで二人の幼なじみ・龍治を中心に、三人が関わる出来事が描かれる。

文武両道で教師としても優秀な勇実だが、穏やかな反面決断力に欠け、自分自身の将来と向き合う勇気がない。そんな兄を歯がゆく思う千紘は、明るく、勢いがいいが、落ち着きがなく、正義感が強いあまりに余計なことに首を突っ込む癖がある。龍治は腕が立ち、快活な人柄で、手習い子や道場の門下生に慕われているが、思いを寄せる千紘に告白する勇気はない。

読み心地のいいシリーズに出会えた。だから、アンソロジーはやめられない。

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

兄妹の淡々とした日常の中にも、周囲の人々の困り事を解決したり、手習に来る子供たちとの交流など温かい気持ちが伝わる小品です。

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2024年01月03日

Posted by ブクログ

江戸時代の普通の暮らしの空気感で、特にハラハラするような事件は起きない。ゆったりした空気感は、嫌いではないし、主だった三人のキャラクターの今後の展開の期待を込めて、星三つ。

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2023年09月11日

Posted by ブクログ

途中で読むのをやめようかと思いつつなんとなく最後まで読み終えた。
早く次を読みたいか、というとそこまではなく。
登場人物にぎゅっと惹かれる何かを感じられなかったからかも。
妹も兄ももっとぶっ飛んでいるか、もしくはもっと深く内面を掘り下げるかしていたら違ったかも。
若者向きかもしれない青春小説。

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2023年08月27日

Posted by ブクログ

無役の小普請で、手習所の師匠を務めている、白瀧勇実、23歳。その妹、千紘17歳。矢島道場の跡取り、龍治。
三人は、家ぐるみの親しい付き合いをしている。

勇実は、出不精でのんびりや。千紘は、そんな兄が歯痒く、出世を望み、叱咤している。

目明かしの山蔵親分と、事件を解決する物語か?
と、軽く読んでいたが、尾花琢磨が登場する、後半になるにつけ、何やら、物語が動いていくようで、続きを読んでみたくなった。

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2022年05月25日

Posted by ブクログ

寝かせていたのだけど、読んでみたら案外おもしろい。菊花さん、1話出ただけで、その後、伏線が回収されないんだけど、これで終わりということはないですよね?

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2022年05月03日

Posted by ブクログ

無役の御家人、勇実には頭が上がらない妹がいる。のんびりとした勇実、ちゃきちゃきとした妹の千紘、そして隣に住む龍次の幼馴染三人の活躍と恋模様を描いた作品。
手習所の師匠の勇実、剣術道場の師匠の龍次、女の子相手の手習所の手伝いをしている千紘。三人それぞれの描き方や、捕物での活躍、恋模様、みんなこれからという感じ。続編が楽しみ。

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

白瀧勇実、千紘兄妹は、無役の小普請組の御家人。生計の足しに、兄は手習所をしている。どんな子供も等しく接しその子供にそれぞれ合うような教え方をして慕われている。
隣に住むのは矢島家とは親しく、垣根が壊れていてもそのままでいるほどの仲。龍治は父の剣術道場を手伝っている。

全部で短編が4話。
最初の2話は登場人物の性格なりを説明のエピソード。
後半の2話が良かった。

勇実の人となり、考え方が実によく抉られていて、深みを増している。まだ登場こそしてはいないが遠山左衛門尉が献上奉行として登場する予感。

おきゃんな妹がフューチャーされていくのかと思う出だしだったが、雰囲気が変わってきそうなシリーズの第1弾。

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2021年07月17日

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