【感想・ネタバレ】拙者、妹がおりまして : 1のレビュー

あらすじ

本所に住まう御家人の白瀧勇実は、無役の小普請ながら学問に優れ、剣術にも長けた二十三歳の若侍。手習所の師匠を務め子供たちにも慕われる好青年だが、出不精でのんびり屋なのが玉にきず。一方、勇実の六つ下の妹千紘は、兄とは対照的に明るく活発で、現状に甘んじている兄が歯がゆくて仕方がない。勇実にやる気を出させるべく、叱咤するのだが――。悩み深き若者たちの日常と成長を爽やかに描く、青春時代小説シリーズ第一弾!

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深い話

この作者の本は、初めて読むが、ちょっと軽めのタイトルから想像していたような軽いだけの話では、無かった。手習い所の師匠である主人公とその妹、友人の隣の道場の跡取り息子の、周りで起きる事件や、それに纏わる人々の話なのだが、何となく、考えさせられる物が有った。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】第一話 つき屋始末/第二話 恋心、川流れ/第三話 神童問答/第四話 道を問う者

アンソロジーに入っていた一篇(神童問答)で知って、読み始めたシリーズ。
勤めを辞めて手習い所の師範となった父親亡きあと、そこを継いだ兄・勇実と、その妹・千紘、そして隣家の道場の跡取りで二人の幼なじみ・龍治を中心に、三人が関わる出来事が描かれる。

文武両道で教師としても優秀な勇実だが、穏やかな反面決断力に欠け、自分自身の将来と向き合う勇気がない。そんな兄を歯がゆく思う千紘は、明るく、勢いがいいが、落ち着きがなく、正義感が強いあまりに余計なことに首を突っ込む癖がある。龍治は腕が立ち、快活な人柄で、手習い子や道場の門下生に慕われているが、思いを寄せる千紘に告白する勇気はない。

読み心地のいいシリーズに出会えた。だから、アンソロジーはやめられない。

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2024年04月14日

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