くのまりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
感動した。涙が出たが、読後感はスッキリしている。心に明るい日差しが差し込んでくるような感じ。刺さったフレーズをいくつか紹介したい。
「幸せというのは、自分が幸せであると気づくこともなく、ちょっとした不平不満を漏らしながらも、平凡な毎日を送れることなのかもしれない。」
「そんな簡単に、自分の生き方を変えることはできないもの。でも、自分の人生を最後まであきらめずに変えようと努力すること、そのことに大きな意味があるのだと思った。」
「人生には、何回でもおかわりしていいことと、そうではないことがあるんだということが、わかったのだ。」
「ろうそくって、消える瞬間が一番美しく感じるんだけど、人もそうなのよね。雫さんを見ていると、しみじみ、そう思うわ」
「生きることは、誰かの光になること。」
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Posted by ブクログ
死に対しての固定観念が覆った。すごい話。
人生をロウソクに例える表現も美しくて、そうなのかもしれないと思った。
「私ね、死って、最大級のオーガズムみたいなものなんじゃないかと、期待しているんですよ」
私は自分で、自らの死を受け入れたつもりになっていた。でも、そうじゃなかった。そう思うことの方が自分にとっては都合がいいから、受け入れようとしていたのだ。確かに外堀は埋まっていたけれど、肝心のここ、私自身が、私の心が、死を受け入れてはいなかった。私はホスピスに入りたいから、その方が楽で都合がいいから、死を受け入れたふりをしていたのかもしれない。
でも、本当の本当のところでは、まだ死にたくない。私は、もっと生きたい。
そう思うことが、欲張りみたいにも感じていた。往生際が悪くて、みっともないと。でも、そうじゃない。死を受け入れる、ということは、自分が死にたくない、という感情も含めて正直に認めることだった。 -
Posted by ブクログ
なかなか壮絶な子ども時代を過ごした主人公の人生が、実父かもしれない男性との出会いをきっかけに開けていくお話。
物語の本質そのものではないけれど、ある意味運命的な出会いをする、お弁当屋さんの彼が言った言葉が印象的。
「怒りとか悲しみとか不満とかって、確実に内臓に蓄積されるんだよ。そしていつか、深刻な病となって体に現れるんだ。大抵の人は、そこで初めて自分が我慢していたことに気づいて、食生活を改めたり、考え方を変えたりする。でも、その頃には手遅れになっている場合が結構多いの。だから、そうなる前に、このままだとヤバいなって本能が感じたら、引っ越したり仕事を辞めたり離婚したり、すればいいと思うんだ。人にどう言われようが、人にどう思われようが。そんなの他人の人生には関係ないことなんだから。」
私、今まさにこんな感じ。日本人、忍耐や我慢を美徳と捉えがち。でも、我慢を避けて次のアクションを起こした時に、それもうまくいかなかったら?と考えて今を我慢してしまう。物語のようにはいかないけど、考えるきっかけにさせてくれる。 -
購入済み
気がついたら泣いていた
ライオンの家は、私の知っている寂寥感でむせ返えりそうなホスピスとは、全く違う場所だった。暖かくて美しく、そこは人が生きる場所。
おやつの時間や明日の約束を人参にして、精一杯生き抜くことが、これほどまでに美しいとは。当たり前に日常を送る私には、まだ感じ得ないものだ。
読んでいる間、悲しくないのに、気づいたら頬が濡れてた。なんて綺麗なんだろう。
この本との出会いに感謝。