くのまりのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
主人公の小鳥さんは、過酷な人生を歩んできたことで、「自分が生きることには意味がない」とさえ感じながら生きています。そんな彼女が出会った人たちとの交流を通して、少しずつ心を取り戻していく物語でした。
印象的だったのは、誰かに救われるのではなく、その出会いをきっかけに自分自身で考え、自ら前へ進む道を選んでいくこと。だからこそ、その変化には大きな説得力があるように感じました。
過去に起きた出来事は決して消えないし、なかったことにもできない。それでも過去を抱えながら生きていくことには確かな価値があり、その姿はとても尊いものなのだと感じさせてくれる作品でした。
ちなみにタイトルの意味は物語の比較的 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小川さんの小説を読むのは「ライオンのおやつ」が初めてだったけれど、比喩が楽しくて可愛いのでスラスラと文章が頭に入ってきて、とても読みやすかった。
物語が終盤になるほど雫さんの意識が現実と幻覚の世界を行ったりきたりすることが多くなって、彼女が死に近づいていることが分かり、読んでいて切なかった。
余命系のお話は主人公が生きるために足掻こうとする描写が多いため、読んでいてどんどん暗い気持ちになるが、この物語は雫さんが自分の死をある程度受け止めているところから始まり、周りの人と関わりながら穏やかに余生を過ごしていくお話なので、最後までずっと温かい気持ちで読むことができた。 -
Posted by ブクログ
泣いては涙が乾いて泣いては涙が乾いてをずっと繰り返してた。
たしかに、人生で大切なことに気づくって、早い方がいいけれど、どんなに遅くても死に際でも、気づくことができればその瞬間この人生でよかったってなるんだろうな。
生きてるうちは大切に生きようなんて理解はできてもとても難しい。
だから、このような本だとかで再び気づかされる。
人生ってすごく理不尽で美しい。
この本は表現の仕方がとても好き。
思いきり不幸を吸いこんで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生は光り輝くことでしょう。
かわいいという言葉を百個並べても千個並べても1万個並べても、私の中に沸き起こる可愛いの感情には追いつけない -
Posted by ブクログ
美味しいごはんをその人のためにつくるということは、ちょっと手を伸ばせば手に入る幸せなんだよなぁと改めて思わせてくれるお話だった
コジマさんへのハンドマッサージ、山伏修行に行く理夢人、読んでるだけで涎の垂れそうなごはんの数々。
読んでる自分の感覚が研ぎ澄まされていると、目の前でその様子を見ているみたいにすーっと自分の中に入ってくるのに、心が落ち着かない日はどこか集中できない。そんな風にその日の心を試されているような文章たちだった。
病気と日々向き合う今の自分に必要な一冊だった
プレゼントしてくれた友達の気持ちが温かい。
以下心に残った文章
p187
すごく大きな悲しみとか苦痛とか、そういう