くのまりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本を通じて再認識したことは3つ。
1つ目は、当たり前だと思っていた一つ一つはかけがえのないものであり、その一つ一つに日々感謝しようということ。
2つ目は、人生は山あり谷であり、谷で人生どん底だと思っていた時期でも、その谷があったからこそ得られた貴重な経験や出会いがあるということ。
3つ目は、自分が認識した相手の性格はあくまで1面であり、本当の性格は分からない。自分の固定概念で相手を推し量らないようにするということ。
以下ネタバレ(自分の備忘録)
本書籍は、癌に患い、緩和ケアを決めた雫が、ライオンの家というホスピスに入り、時間は短いが出会いと別れを経験し、自身の考えを俯瞰し、ものによっては見つめ直し、旅立つ物語。
最後は悔いなく、大往生出来て良かった。 -
Posted by ブクログ
主人公の小鳥さんは、過酷な人生を歩んできたことで、「自分が生きることには意味がない」とさえ感じながら生きています。そんな彼女が出会った人たちとの交流を通して、少しずつ心を取り戻していく物語でした。
印象的だったのは、誰かに救われるのではなく、その出会いをきっかけに自分自身で考え、自ら前へ進む道を選んでいくこと。だからこそ、その変化には大きな説得力があるように感じました。
過去に起きた出来事は決して消えないし、なかったことにもできない。それでも過去を抱えながら生きていくことには確かな価値があり、その姿はとても尊いものなのだと感じさせてくれる作品でした。
ちなみにタイトルの意味は物語の比較的序盤で明かされますが「そういうことだったのか」と感じられたのも印象的でした。 -
Posted by ブクログ
美味しいごはんをその人のためにつくるということは、ちょっと手を伸ばせば手に入る幸せなんだよなぁと改めて思わせてくれるお話だった
コジマさんへのハンドマッサージ、山伏修行に行く理夢人、読んでるだけで涎の垂れそうなごはんの数々。
読んでる自分の感覚が研ぎ澄まされていると、目の前でその様子を見ているみたいにすーっと自分の中に入ってくるのに、心が落ち着かない日はどこか集中できない。そんな風にその日の心を試されているような文章たちだった。
病気と日々向き合う今の自分に必要な一冊だった
プレゼントしてくれた友達の気持ちが温かい。
以下心に残った文章
p187
すごく大きな悲しみとか苦痛とか、そういうものを吸い取ってくれるのは自然しかない気がする。
大自然の中に身を置いて修行してるとみっしりと空間を満たす目に見えないものの存在をありありと感じるし。
p189
とにかく祈って祈って祈りまくるのが山伏の勤め。そういう祈りが確実に世の中を支えている。
祈りって本当にすごいパワーを秘めている。
p259
私の体は常に更新されている。皮膚は毎日再生され、眼の細胞は二日ごと〜骨格細胞は3ヶ月ごとに生まれ変わる。人間の体は37兆もの細胞でできているが、7年ほどで全ての細胞が入れ替わる。
p265
死ぬ瞬間って案外気持ちいいんじゃないかな。
体という檻から解放されて宇宙に素粒子がパーっと広がっていく。 -
Posted by ブクログ
雫さんが終の住処としてレモン島のライオンの家で過ごした大切な時間を私も同じような気持ちで読み進めていました。
それぞれのおやつの物語、これまでの人生の物語、
最期にどうなりたいかと考える時間、
ところで、例のあれは、どんな感じでしたか?
良い旅を!と支えてくれた人、
物語の言葉が優しく穏やかで、死を目前にしている人達が懸命に生きている事に心を打たれました。
死の直前まで変わるチャンスがあると言う事を大切に
私も感謝しながら生きていきたいです。
読み終えてからもずっと
六花、ゆっくりだよ。しーちゃんは、そんなに
早く走れないからね の言葉が何回も心の中で
繰り返されています。
私も心から雫さんお疲れ様でした。ゆっくり休んでください、と思いました。
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購入済み
読みやすい
読みやすく、情景も頭にぱっと鮮やかに浮かぶ文体
テーマは「死」について
登場人物たちもあっさりと亡くなっていきます。
主人公がここホスピスで過ごした時間は一か月ぐらい
人生での一か月は短い期間だと思うのですが
この主人公の雫にとっては間違いなく
人生の最後を飾るにふさわしい一カ月だと思いました -
Posted by ブクログ
この本の存在は知っていたが、ライオンにもおやつにも興味が無かったのでスルーしていた。ある日、妻が珍しく「この本星5だわ。私も終末はこんな場所で過ごしたい」と言ってお勧めしてくれたので読んでみる。
担当医に余命を知らされ、終末期を瀬戸内の小島で過ごすこととした主人公。ライオンの家と呼ばれるその場所で週に一度思い入れのある「おやつを」作ってくれる。
死について興味がある。私も終末期は海の近くの家に住み、津波とともにこの世を去るのを一案にしている。
QOLは知っていたがQOD知らなかったな。温かな物語を読み、死について考える機会にもなった。
タイムリーな事に、帰省した時におはぎが出てきて、以前は「死ぬ前にばあちゃんの作ったおはぎを食べてから死にたい」と思っていた事を思い出した。食べたおはぎは美味しかったが、そこまでではなく、私の舌の好みが変化したか、祖母の娘が作ったおはぎは祖母のおはぎは作れないのか、と思いながら食べた。