くのまりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
真っ先に思ったのは、小川糸さんの食べ物の描写が好きだ、ということ。
今回はお弁当屋さんが登場することもあり、随所に美味しそうな食べ物の描写が出てきて、こういうものをこういうふうに食べると、生きる力が出てくるんだろうな、と感じる。
小鳥と理夢人の姿を通して、美味しい食べ物と、心を許し信頼し合える人の存在によって、人は生きていけるものなのだな、とあたたかい気持ちを感じながら読み終えた。
現実は、もしかしたらもっと厳しいんじゃないか、とも思う。でも、きっとこのくらい夢があったほうがいいのだろう。こんなふうに愛し合っていけたらいいよね、という一つの理想の形を見た気がした。 -
Posted by ブクログ
始まりから主人公である雫は末期状態の病気で死を宣告され、周りの親しい入所者も次々と亡くなり雫も最後は亡くなるという、もちろん寂しく悲しく涙も出たが、それ以上にほのぼのと心温まる気持ちの方が大きかった。
各入所者に『死』というものがすぐ近くにまで来ていることは如何ともしがたい現実なのだが、その日までをいかに一人の人間として最後まで全うさせるか…マドンナの手厚いおもてなしの心やそれを食事やおやつとして体現してくれる狩野姉妹、死を受入れ最後まで人間らしく生きようとする各入所者の思いが死という怖さを超えて心を温めてくれたのだと思う。何も言わず(言えない)寄り添う六花も良いアクセントに。
死って、最 -
Posted by ブクログ
死ぬことは、人生の終着点なのか。それとも、新たな始まりなのか。
ホスピスに入った主人公が、死を受け入れながら、これまでの人生を振り返り、生きることや死ぬことについて静かに思いを巡らせていく物語である。
作中の考え方には、やや宗教的に感じられ、「ん?」と思う場面もあった。しかし、自分が最期を迎えるときには、こんなふうに死を受け止められたらいい、とも感じた。また、残される人たちには、ただ悲しむだけでなく、前へ進むための一歩として、その死を受け止めてほしいと思った。
小説だからこそ描かれる、死の間際の心情が心に残る。年を重ねたときに、もう一度読み返したい一冊だ。そのときには、きっと感じ方が変わっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ個人的ベスト本だと思っている「ライオンのおやつ」が、系列に入る3部作目。美味しそうなお弁当屋さんがあらすじにあったので、きっと食べている描写も多いだろうと期待して読んでみました(*´ڡ`●)
あっという間の情事展開で、若干びっくりしましたが、主人公が再び孤独にならないように、食べ物からでも彩りあざやかに暮らしていってほしい。
『炊きたての白いご飯の上に海苔を散らし、理夢人がその上に一口大に切ったステーキ肉をのせてくれる。上に、ちょこんとおろしたてのワサビが添えられた。…朝ご飯にステーキを食べるなんて、私の人生には無かったことだ。-第四章モーニングステーキ-』
朝のステーキはちょっと重いよね -
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舞台は日本。主人公は 小鳥(ことり)。幼い頃から家庭環境に恵まれず、母親は依存症を抱え、不安定な生活を送っていたため、小鳥は孤独と傷を抱えて育つ。
note(ノート)
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天然生活
+2
18歳になる頃には住む場所も生きる術も失いかけていたが、あるとき “コジマさん” と名乗る人物が小鳥に介護の仕事を依頼してきて、小鳥はその人物の介護をすることで生活をつなぐようになる。
ポプラ
+4
ポプラ
+4
天然生活
+4
コジマさんは、のちに小鳥が “父親” と感じる人物でもあった。ただし、コジマさん自身も病を抱えており、次第に衰えていき、コミュニケーションが難しくなる。
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