くのまりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
韓国ひとり旅のお供に読んだ本。
行きの飛行機で泣きそうになってしまった。
主人公はガンステージ4で余命少しの女性。終末期を島で過ごすという物語。
自分自身、死ぬことを考えるととても怖くなる。
その部分をずっと扱っている作品。
とても響いた。物語の中で幸せというのは、不平不満を漏らしながらも何気ない毎日を過ごしていることとあるがほんとにその通りだなと。
今がとっても幸せなのだと。
仕事に行けて、好きな本を読めて、いろんなところに旅行に行けてこう言った日々がどれだけ大切で幸せなのかを気付かされた作品。
絶対読み返そう。その時々で感じ方が変わると思う。
後、毎日を一生懸命生きよう。 -
Posted by ブクログ
何回この本を読んだか分からないけど、私は今日この本を改めて読みたいと思った。案の定何回読んでも涙が止まらない。そして今も涙が止まらない。
生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、ほかの誰かの光になる。そうやってお互いを照らしあっている。
振り返ると、なんて味わい深い人生だったのだろう。私もそう思える人生を生きたい。
怒りも、悲しみも、喜びも全て自分自身だから、それらを受け入れるようになりたい。
風が優しくて、光が眩しくて、そんな些細なことでも、それらを感じられるということは自分が生きているということ。どんな自分も認めてあげたい。
どんな日も、明日の自分の原動力にし -
Posted by ブクログ
泣いた。いつからでも人は変えられる、変われる――そう思わせてくれる物語だった。
「死」という重いテーマを通して、「生きること」や「自分を愛すること」をそっと教えてくれる作品だと思う。
不器用ながらも、せいいっぱい生きようとする雫の姿に、心を打たれた。
死を見せてくれることで、今の自分の幸せが静かに浮かび上がってくる。読み終えたあとには、少しだけ自分に自信がついたような気がした。
もっと自分を抱きしめて、大切に扱いたい。
自分にかける言葉は、いたわりの言葉にしようと思った。ホスピスの支配人・マドンナはライオンの家を終の住処にしている人全てを丁寧に扱い、気持ちを察して受け止め、優しく声をかけ -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと大事にしていたい本の一冊。
私は本を一気読みしてしまうことが多いが、この本はゆっくり大事に読みたくなるような温かい話だった。
海野雫は33歳という若さにして癌を患い、余生を過ごすために瀬戸内海の島にあるホスピスへ移住する。
仕事や社会に疲れた先で、この「ライオンの家」のように、自由な生き方ができる場所が最期に残されていたらどんなに良いかと思われる。
やはり今作において1番心を動かされたのは毎日のおやつの時間だ。
入居者はおやつをリクエストすることができ、ランダムに選ばれたおやつを毎日食べることができる。
ここで重要なのが、どんなおやつでも再現してくれるところだ。余命わずかな中食べた -
Posted by ブクログ
主人公は癌を患い三十三歳で余命宣告された海野 雫。
瀬戸内の島にある「ライオンの家」というホスピスで残りの日々を過ごすことを決め入居した。
「ライオンの家」では毎週日曜日に入居者が “思い出のおやつ” をリクエストできる “おやつの時間” があるのだが “最後のおやつ” を雫は何にするか なかなか選べないでいた。
食べることができる というのは 生きているということだ。そしてまたその逆も…。
入居者たちの “思い出のおやつ”…。
きっと味覚というより記憶で食べている。 それを考えるとそこに それぞれの人生がつまっているようで 切なくなった。
人は皆 生まれたら最後は死ぬけれど、いつ どん