千野栄一のレビュー一覧

  • 外国語上達法

    Posted by ブクログ

    外国語を学ぶ方法に関するエッセイといったところ。「外国語」なので、英語に限っておらず、むしろそれ以外の言語についても語られていて、面白い。

    イメージ的に大昔の本かと思ったら、1986年ということで、意外と最近だと思ったのは、そういう年齢だからか。

    何よりも単語、まずは単語。その上で文法かな。
    (108)

    0
    2018年10月12日
  • 外国語上達法

    Posted by ブクログ

    初版が86年で、16年時点で47刷に達していことからも、良書と期待して手に取った。
    1語でも語彙を増やすに時間をつかうべきかと思った。が、それでもなお読みたかったし、200ページに収まってる内容は、移動時間を殺すのに都合が良かった。

    読み終えて思うのは、非母語を難なく扱えるようになった人は、賢く謙虚で、でも自信のある人だなと。しかし問題はぼくの中国語である。良い自習書もあり、先生もおり、なんなら中国語がつかえる国にすんでいるのに、この体たらく。
    この本に照らし合わせると、発音無視しすぎ・覚えるべき基本語彙がみえてない・ゴール設定できてない。ってことに、耳が痛すぎる。

    0
    2017年06月23日
  • 外国語上達法

    Posted by ブクログ

    書いてあることは奇をてらうものでもなんでもなく,語をしっかりと覚えておくことに始まる非常にオーソドックスで真面目なことです。でも,その背後にwill powerと目的の明確化がないと,ただただ時間を食うだけです。


    *****
     外国語を習うとき,なんでこの外国語を習うのか,という意識が明白であることが絶対に必要である。この反対の例が“教養のための外国語”とやらで,こんな気持でフランス語やドイツ語を学ばれては,フランス語やドイツ語が迷惑である。フカフカしたじゅうたんの上で,数々の教育機器に恵まれ,ネイティブ・スピーカーのいい先生のいるカルチャー・センターで,よい教科書と,よい辞書があってもう

    0
    2022年10月09日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    「知のソムリエ」としての書店主に、自分もなってみたい。そんな憧れを抱かせてくれる一冊だった。

    効率化を極めた現代のネット社会では、欲しい本は1クリックで手に入る。
    しかし、かつてのプラハで繰り広げられていた「本当に価値のある本は店頭に並ばない」というバックヤードの文化には、情報社会が失いつつある「知の本質」が隠されているように思う。

    店主が客の知性や情熱を推し量り、ふさわしい相手にだけ珠玉の一冊を託す。
    そのプロセスは、単なる商取引ではなく、信頼に基づいた人間教育や、深いコミュニティ形成の儀式でもあったはずだ。

    今の時代、本を届ける手段は書店以外にも広がっている。
    だが、どれだけプラット

    0
    2026年04月19日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    新聞の広告欄にあったのがふと目に止まり読んでみた。

    近年WBCで話題になっていたチェコがまだチェコスロバキアだった頃、彼の地に留学していた時のエピソードが主だったが、タイトルにあるようなちょっと独特な古本屋の営業スタイルや生活など中々興味深い。

    チェコ人の奥様との間に生まれた2人のお子さんのバイリンガル子育てが面白い。

    0
    2026年04月18日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    1987年に出版された単行本の文庫化だと知らずに読んだので、昔の時代の話ばかりで驚いてしまった。

    お子さん2人をバイリンガルになるように教育する話や、地道に古本屋巡りをして店主と仲良くなり欲しい本を譲ってもらえるようになる話、学会や旅先での思い出等が、事細かに書かれていて、チェコやチェコ文学、言語学に興味が出る本だった。

    作者が古本屋でいかに頑張って、または巡り合わせで欲しい本を譲ってもらえたかということが、本の名前や作者情報、時代背景と合わせて細かく綴られていて、作者が本を手に入れた時の喜びがひしひしと伝わってきた。
    趣味ではなく仕事のために蒐集しているとはいえ、オタクと言えるほどの高い

    0
    2026年04月17日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新聞の広告欄で紹介されていた本で普通のフィクション小説だと思っていたら日本の言語学者がプラハで中古本を手に入れる事がいかに困難であるかを訴えかけた本(違うw)。日本語以外の外国語を習得された人、しかも多言語を扱う人って素直にすごいなぁと思うし、また習得しただけではなくその語源や表現法まで学ぼうとする人の行動を読んでいると自分の中で眠らせていた何かに火が付きそうだ。本を集めているとだんだん辞書・辞典に向かい始めるというのが面白く、自分も本棚はかつて小説などが並んでいたがほとんどを処分し、今一段すべてを占拠しているのは辞書(表現読解国語、漢字、英和、和英、英英、古語、ことわざ、類語例解、広辞苑など

    0
    2026年04月10日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    内容は少々マニアックで難しいなと感じることも多かった。しかし、プラハを訪れたくなる、日常に本がありふれていて些細なことに幸せを感じる、人との繋がりの大切さなど色んなことを学び、感じることができた。
    古い本だからこその味がありこの本に出会え、読むことができて良かった。

    0
    2026年04月01日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    中央ヨーロッパ、チェコのプラハ、そして言語学
    しかしも時代50〜60年前の社会主義の色が非常に強い時代、全てが未知で地理関係を調べたり、言語学の深さ
    しかし内容はただ楽しそうな旅行記であったり
    全ての貪欲な著者に、休みの日が有意義になりそうな一冊

    0
    2026年03月29日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    思ったより言語学についてのマニアックな話が多かった。著者の子どもの言語についてや、世界各国で貴重な本を探す話が面白かった。

    0
    2026年03月26日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    チェコでの暮らしについて語っているエッセイだと思ったら全然違った。
    スラブ言語学者の著者千野さんによる、言語と本への愛が詰まった1冊だった。

    自分とは全く縁もゆかりもないスラブ言語、チェコという国、文化、それに関係する書籍について専門的なことが語られていて、知識がなさすぎて出てくる言語も、紹介されている本も、正直ほとんど内容はわからなかったけど、社会主義国での本屋や本の扱われ方、生活ぶりなどがよくわかって興味深い。
    古本屋に何年も通って店主と仲良くなってからでしか譲ってもらえない古本なんて、読書好きとしては憧れずにはいられない。

    知識があったらもっと楽しめたかもしれないと思うと自分の無知が

    0
    2026年03月27日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    1987年の旅エッセイ。ということは、ロシアはソ連であり、東西のドイツは別れていて、チェコとスロバキアはくっついていて、ユーゴスラビアがまだあった頃の話。現代史でサラッと習うだけの時代の灰色の空気感がグッと押し込められていて、テーマの割に重たく若干読むのに疲れてしまった(とはいえ読み切った)。ただ、著者の古本蒐集への情熱は凄まじくて愉快で、今でいう推し活に近い熱量すら感じる。いつかプラハの「黄金の虎」でビールを飲んでみたい。

    0
    2026年03月25日
  • 存在の耐えられない軽さ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    軽さ(自由)と重さ(愛と責任)への考察と、自己欺瞞的な俗悪と、弱さの強さがこの本で一貫して強調されていた。

    登場人物が基本的に自分の行為に意味付けをしたり、自分の思想と行動との首尾一貫性を省みたり、内省的で読み応えがあった。
    共産主義国が故の監視社会から誘発された神経症くらいにしか、あまりプラハの春は関わっていなかったように思う。舞台移行の装置としては機能してたけど。
    夢診断も急に入ってきたり、特にテレザに関しては他人のノートを覗き見しているかのような気持ちになった。
    犬飼ったことないけど、犬が死ぬシーンでいちばん感動したかもしれない。
    そこで二人の関係の不安定さと、テレザの生き物に対する公

    0
    2026年03月20日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    著者の温かな人柄が非常によく伝わってくる名エッセイ。
    言語&古本オタクの早口トークをにこにこ聞いている気分になった。何かを極めている人の話を聞くのはとても楽しい。
    古本屋での交流や仕組みの話とか、家族のこと、学会のこと、旅行のこと等々、どのエピソードも知的好奇心を刺激される。
    ただ、説明はあるものの専門用語が多く、チェコ周辺のこともほとんど知らないために、置いてきぼりになることしばしば…インテリの香りを楽しむ本だった。

    0
    2026年03月17日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    すてきなおじさまのお話。プラハをはじめ、いろいろなところで起きた出来事を教えてくれている。視点が一般の人と違いおもしろい。
    おしゃれですてきなダンディな方を想像しました。

    0
    2026年03月04日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    古書ヲタクなチェコ語を中心とする日本人言語学者の千野英一氏の1987年刊行のエッセイ集の文庫本。

    かなりの古書のフリークっぷりが詳細に綴られています。教養のある方々のウィットに富んだジョークは本当に心が豊かになるなぁと、お酒を片手に読みたくなる一冊です。

    0
    2026年03月04日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    海外旅行したくなるような作品だったが、専門的すぎてもう少しチェコでの生活面にフォーカスする部分があってほしかった。
    少し前に書かれた本であることから体制や時代背景の理解ができてない部分もあり少し読みにくく感じた

    0
    2026年01月31日
  • 存在の耐えられない軽さ

    Posted by ブクログ

    ​『チ。』の魚豊先生の生涯ベストの本とのことで(更新された?)手に取ってみました。

    哲学系かな?と思ったら、ストーリーが展開されて掴めるような掴めないような、不思議な読書感。
    ハッとするような、書き留めておきたいような核心を突く部分があったり、気が抜けない面白さがありました。多分本質は掴めてない気がする…。

    知ってるか知らないか、の
    オイディプースの話興味深かった。

    いいなと思ったところ↓
    P112 
    「人がまだ若いうちは、人生の曲はまだ出だしの数小節のところなので、それを一緒に書き、(トマーシュとサビナが山高幅のモチーフを交換したように)そのモチーフを交換できるが、もう年がいってから出

    0
    2026年01月27日
  • プラハの古本屋

    Posted by ブクログ

    社会主義国の古本屋。良い本に巡り会うためには、店主と仲良くなってバックヤードに入れるかどうかが鍵となる。研究者には分かるのであろう貴重な本の名前が並び、なんだか私も研究者になったつもりになってしまう。本と人のエッセイ集。

    0
    2026年01月12日
  • 存在の耐えられない軽さ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    プラハの春に参加していた作者が、(おそらく)自身の経験を元に、その時代の中で愛し合う男女を描いたクンデラの代表的な小説。トマーシュとテレザの深いけど苦しい愛、トマーシュとサビナの良好で軽い愛、フランツとサビナの始まりと破局、他にもトマーシュと元妻、息子等、人間関係が多岐に渡って描かれている。
    特にトマーシュとテレザの愛は多面的に描かれていて読み応えがあった。本当に愛しているけど、トマーシュは女漁りをやめられないし、テレザもそれは分かっている。読んでるこっちは「そんな男やめなー?」て思うけど…
    一人ひとりの人間の精神の深さ、意外性が緻密に描かれているところは好きなんだけど、比喩が多いしそれが私の

    0
    2025年12月24日