千野栄一のレビュー一覧

  • 外国語上達法

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    外国語学習に関して当たり前の事が書かれています。
    外国語の学習は、
    1 強い意志 2 お金 3時間
    が必要だよと。

    ただ現代における外国語の学習環境は、
    情報革命以後、かなり変わった。

    一言で言えば、キャリアにおける外国語学習は、
    終了したと思う。その代わり、より趣味的な要素が強くなるだろうと思う。

    AI技術の応用で自動翻訳が凄まじい勢いで、
    発達しているが、それと外国語学習の有無は、
    同列的に考えてはいけない。

    あくまで、外国語学習は、外国語を通じて、
    異文化に触れ、異文化を背景に持つ人たちと触れ、
    考え方の幅が広がり、そして自分をより深く知ることにほかならない訳だからだ。

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    2019年12月15日
  • 外国語上達法

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    数えてみると購入してから今までに6回も読んでいるが、語学に関するエッセイでは最高の本。何度読み返しても新鮮でおもしろい。

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    2019年10月19日
  • 外国語上達法

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    "外国語を身につけるための心構えと、学習の際に気にかけるべきことが端的にまとめられた良書。
    なぜ、その言語を学ぶのか目的と目標を明確にしなさい。
    そして、何より必要なものは、お金と時間。その言語の語彙と文法を学ぶこと。
    最低3年から4年、語彙数は4000語~5000語覚える必要がある。
    語彙を覚えるのも戦略的に、使用頻度が高いものから目的に応じて範囲を広げていく。
    学習書は薄く、頻度の高い優しい語彙から練習を繰り返すようなものが理想。

    やっぱり、英語から・・・時間管理といかに習慣にするかがカギ。"

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    2018年11月23日
  • 外国語上達法

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    ネタバレ

    1986とは思えないくらい古風な文体。
    外国語上達には、お金と時間が必要、語彙と文法を覚える。よい教科書と良い教師と良い辞書が必要。
    外国語学習はスタートダッシュ。欲望から衝動まで待つ。まず1000語確実に覚える。4-5000語が当面目標。辞書引き引きでよいなら2-3000語。>今学期終わったら1000語単語帳片づける。来季始まるまでに。
    文法を10P分にまとめる。それを暗記する。
    p115各課の単語20と簡単な文法事項。それを使った作文。できなかったところ記録。反復練習。
    よい辞書。探している語が出ている。その語に自分の読んでいるテキストに合う訳が出てkる。訳のほかにも必要とする文法事項が手

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    2018年05月31日
  • 外国語上達法

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    古典的名著。

    個人的なことだが、自分も第二外国語を学習中である。

    本書にあった「語彙と文法」は、まさに実感。


    とにかく、刺激と再認識させられる知見が多い。

    名著。

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    2017年06月17日
  • 外国語上達法

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    外国語上達のtips(コツ)が分かる。

    外国語学習の導入にもモチベーションアップにも最適。

    出版年は古いが、内容は色褪せない。

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    2016年12月23日
  • 外国語上達法

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    身も蓋もないことも多々書いてあるけど、外国語に限らず勉強の基本みたいなことも学べる、かな。高校1年生のときに初めて読んだんだけど、今でも折に触れて手に取っちゃうな。

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    2016年11月09日
  • 外国語上達法

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    1年前からドイツ語を勉強しているが、まったく身についているという自覚がなく、いまだに簡単な文しか話せない。
    この本では、外国語をマスターするには時間がかかるとは書かれているが、効果的に勉強する方法はあると書かれており、それを実践すればもう少し上達するだろうと思わされる。
    後書きには本書に何度も登場する、イジー・トマン博士のことばが述べられており、(この本を読んだ時間を無駄にしないために)「今日のうちに、ここに述べられたことの一つでも応用する気になってください」というもの。千野先生が教えてくれた方法を今日から実践したいと思う。まずは単語を真剣に覚えよう。

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    2016年09月18日
  • プラハの古本屋

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    よく日本にいてもわからないことがある。それをAIで簡単に分かったときのわかるは、かなり低い解像度な気がする。そして特に余白がない中で理解する。そのことと、この本で書かれた、プラハの飲み屋での話はすごくリンクした気がする。

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    2025年11月10日
  • プラハの古本屋

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    インターネットが普及している現代では集書もきっと当時より楽にできるのだろうけど、著者のように時間をかけて古書を探す、それはきっと貴重な本以上に価値のあるものを手にすることができる時間なのだと思う。
    知らない地域や知らない作品が多く、読んでいるうちに心が折れそうになったが、古本に触れたくなるような温かいエッセイだった。

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    2025年11月02日
  • プラハの古本屋

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    おもしろすぎる!期せずして『バベル』の次に読んだのも最高のつなぎ方だった。

    千野先生の周りに集まる言語の強者たち。その会話や議論がおもしろくないわけない。「津波」に対応する単語をめぐって奔走したり、他言語の専門家を訪ねたり。そしてそこには必ず本とアルコールがある。

    気さくで洒脱な筆致に、すごく楽しい毎日で豊かな人生だなぁと感じつつも、お子さんのバイリンガル教育のくだりでは、改めて知とバイタリティの化物ぶりに触れたような気がした。

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    2025年10月25日
  • 外国語上達法

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    外国語を使って商談をするのは結構キツくて、時々修羅場を迎える。一対一なら身振り手振りとスマホを駆使して誤魔化すが、用意していたナレーション付きのプレゼンに対しアドリブを求められた時、頼り切っていた通訳代わりの方が欠席で自力で対応せざるを得ない時など。

    何とかならんかと思うが、こればかりは地道な努力をするしかない。自然な翻訳ガジェットが普及してくれれば良いのだが、まだその時は来ていないらしい。

    そんなあなた(私のこと)に、この一冊!

    何が響くかはその人次第だと思うが、私に響いた二点を紹介してみたい。響いたと言っても、慰められた、勇気を貰ったという感じに近い。

    一つは、母国語でも語彙は完全

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    2025年09月21日
  • プラハの古本屋

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    チェコに精通する著者が書いたエッセイ集。社会主義時代のチェコスロバキアにおける古本屋が、日本を含めた資本主義社会の古本屋と何が異なるのか、チェコ語に「津波」に該当する単語がなく説明に困ったこと、バイリンガルの教育の難しさなど、チェコにまつわる話が本書に詰まっている。

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    2025年09月07日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    難しいから、なかなか理解出来てないとは思うけど、読めてよかった。
    愛ということについて普段深く考えることはないがトマーシュとテレザのやるせなさは感じられた。
    共感するというよりはそんな考えもあるのね、と思った。
    時間経ったら再読しようと思う。

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    2025年07月31日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    冒頭からニーチェの「永劫回帰」を持ってくるあたり、クンデラ氏の「自分の世界の様式」を表現し思索し実行している良作である。
    永劫回帰から小説の主題である「存在の耐えられない軽さ」へ落とし込み、物語を通して深掘りしていく作品である。
    人生も環境も自然も宇宙もあらゆる森羅万象が永遠に永遠に繰り返され、それらを乗り越える勇気(超人)へ至るとニーチェは言う。ニヒリズムではあるが、もう一度、同じ人生を歩みたいかと問う視点と、一度っきりの人生を全て奇跡的な偶然と捉え、その軽さの中で人生を歩みたいかと問う視点の両者の視点が読者をという「存在」という重さと軽さを同時に味わうことができ、深く思索することができるで

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    2025年05月13日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    哲学的で難解で、最初はおもしろくないなと読み始めたけど、中盤を越えたあたりから気付くとこの世界に入り込んでいた。存在の重さと軽さ、愛と性は別物であると複数の女性と浮気する外科医トマーシュ、やがて再婚する相手であるテレザと切れないサビナの人生もまた自分の存在について心を掻き乱す。テレザの愛犬カレーニンの最後の章は涙が出た。カレーニンだけがこの苦しさを癒してくれた唯一の存在だったから。

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    2025年01月27日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    愛とは何か。存在とは何か。
    当時の歴史的背景を知らないので理解が及ばない箇所も多かったが、読むたびに味が出てきそうな作品。

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    2025年01月15日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    すごい時間かかってしまったので、覚えていたり、いなかったり。
    最初からいきなり哲学っぽいのが来てびっくりしたけど、そこを乗り越えてからは面白かった。

    架空の登場人物でありながら、本当にいそうな厄介さを持った人たちがこねこねと考えながら関係を続けていくのを読み進めていくのがおもしろい。
    境遇も性格も似通うところはほとんどないのに、まず「わたし」がいて、わたしの支配の及ばぬところの、「あなた」がいる、そのままならなさについてあれこれと考える端々にたまにものすごく共感してしまう感じがあった。かも。

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    2024年03月14日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    これは、恋愛小説なのか?哲学書なのか?
    本書は今までに読んだことないジャンルの小説と感じた。
    登場人物の心情を事細かに語る恋愛小説が展開されていくのですが、途中著者が主人公の心情がもう理解できないとのコメントを吐露するのです。
    メタ恋愛小説的な構造が展開され、読者である私は虚をつかれるのです。
    最初から哲学書として本書を読んでいたら、また違った心構えで読めたかもしれません。

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    2023年10月25日
  • 言語学を学ぶ

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    第Ⅰ部=1984~86年に雑誌連載された文章(一部は94年に書き下ろし)と、第Ⅱ部=1980~81年に雑誌連載された文章をまとめ、2002年に『言語学 私のラブストーリー』として書籍化したものを文庫化したもの。
    幅広い言語学の研究分野を、手っ取り早く、広く見渡すには最適だが、さすがに情報が古いといわざるを得ない記述が散見される。そういった箇所には編註を付けた方がリーダーフレンドリーではなかったかと思う。

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    2023年10月11日