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外国語コンプレックスに悩む一学生は、どのようにして英・独・仏・チェコ語をはじめとする数々のことばをモノにしていったか。辞書・学習書の選び方、発音・語彙・会話の身につけ方、文法の面白さなど、習得のためのコツを、著者の体験と達人たちの知恵をちりばめて語る。言語学の最新の成果に裏づけられた外国語入門書の決定版。
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Posted by ブクログ
ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』の翻訳等でも知られる千野栄一氏の語学指南書。初版以来これまでに何十回も増刷を重ねていることからも窺われるように、本書は非常に多くの読者を惹き付けてきた歴史的名著であり、歳月による風化を乗り越え、なおもずっと輝きを失うことのない新書の金字塔である。 筆者が何...続きを読む度も、語学の「語彙」や「文法」の重要性について語るのは勿論のこと、個人的に甚く感銘を受けたのは、そもそも言語習得において何よりも大切なことは「時間」と「お金」だと言い切っている箇所。それも、かなり序盤でこの命題を提出しているところに目を瞠った。巷間では、「語学の勉強において、大切なのは〜〜〜だ」といった言説が非常に多い。その「〜〜〜」の部分は、論者によって千差万別。先の「文法学習」を真っ先に挙げる人間もいれば、「音読」を唱える者もいよう。はたまた「英文解釈こそが全てだ」と嘯く専門家さえいる。あるいは、もっと抽象的な水準で――もはや当たり前のレベルで――「復習が大切だ」と改めて(?)声高に主張する輩も存在する。 こんな調子で、(時として低次元の)言語学習についての虎の巻が世に氾濫する中、この千野氏の著作は――あたかもどこ吹く風と言わんばかりに――そもそも「時間」と「お金」を費やせば費やすほど、語学は上達すると言ってのける。これは意外な盲点で、蓋し慧眼。そもそも我々は「大前提」から考えることを久しく忘れてはいなかったか?先に挙げた語学学習に関する百家争鳴の意見(「文法」・「音読」「英文解釈」そこに「シャドーイング」等を加えてもいい)は、改めて検討してみるに、どれも所詮は「具体的な勉強法」に過ぎず、そもそもこれらに対して「時間」と「お金」を割かなければ、上達するはずがないのだ。そして逆に、誰しも費用と手間暇を充分にかけ学習すれば、否が応でもその語学力は磨かれる。至って簡単な話だが、極めて大事な指摘である。 そして個人的な見解だが、語学の勉強において最も「時間」と「お金」が必要とされる学習法――本書の論旨に従えば、最も学習効果が高いもの――とは、とどのつまり「留学」に他ならない。外国語に最も長い時間触れることができ、さらに費用も高くつく。皮肉に聞こえるが、これが現実だし、言語習得に関しては、これが一番の近道であることは否定し得ないだろう。本書を読んで、作者の主張・意図(「まずは、語彙と文法をしっかり勉強しよう!」)とは別に、以上のような事をふと考えてしまった。さように、語学の勉強とはシンプルに見えるも、非常に奥が深いものなのだ。
SNSで紹介されているのを見て、興味があったので読んでみた。 切れ味のある皮肉(であり事実)を交えながら進んでいく話がとても面白く、一気に読めた。 こうしたほうがいいんだろうなぁ……とぼんやり考えていたことが、確信に変わったような感じがする。 ■実行に移したいこと ・少しずつでも毎日定期的に繰り...続きを読む返す。 (1日に6時間ずつ4日やるより、2時間ずつ12日したほうがいい) ・この外国語で単語を何語覚えるのかを定める。 単語の習得にいくつかの関門を設け、それをゴールと見立て、突破したときに盛大にお祝いをする。 ・外国語の理解をよりよくするために、その外国語を支えている文化、歴史、社会など様々な分野の知識・情報を得る。 ■心に残った言葉 ・語彙の習得はどの言語でも同じだけ時間がかかり、日本であろうと留学先の外国であろうと、意識して覚えない限りどうにもならない。「外国語は好きなんだけど、単語が覚えられなくてね」という人は、自分が勤勉でないことを告白しているのである。(P50) ・[会話上達において困難の]第一は、完璧主義者がよく陥る、間違いをしないために黙ってしまうことである。[略]何もしなければ誤りを犯すことはないが、黙っていては会話は上達しない。会話では「あやまりは人の常」の精神が大切なのである。(P168) ・言語はそれだけで単独に使われるのではなく、必ず何かある状況の中で使われる。この状況は、いろいろな情報を言語に与える。従ってこの状況がよく分かっていれば、その言語の理解が容易になる。そして、その言語が伝えている内容が具体的に把握されれば、その言語の理解がより容易になることは自明のことである。ここに、レアリアが大切な理由がある。(P184,185)
古い本なので辞書についてなど、内容が古い箇所もあるが、語学学習についての本なので現在でも問題なく通用する内容だった。 特に最後の「レアリア」については大いに納得した。 レアリアというのは、「現実的な知識や情報」のことである。それらを知らなければ、いくら語学が出来ても誤訳をしたり誤解をしたりし兼ねない...続きを読む。 また、様々な知識(レアリア)の獲得が語学習得に有利だというのは、学生時代よりも記憶力は悪くなったけれど、レアリアが増えたおかげかある面では昔よりすんなりと英語を理解できるという実感を持っているので、目から鱗とともに大いに納得した。
外国語上達に必要なモノ 答え:お金と時間 まさに真理。 “外国人に日本語を教え、その代わりに外国語を学ぶというのはよく聞くが、そうやって外国語に上達した人に会ったことがないのは、お金を使ったことがないからであろう” 1985年に書かれてますが、今読んでも充分に学ぶことがあります。巷には色々な外...続きを読む国語学習のメゾットはありますが、これ読めば全て解決するような気がします。 ◯外国語上達のポイント なぜこの外国語を習うのか、という意識が明確であること。 まずは、やみくもに千個単語を覚える。そして、三千語覚えれば、テキストの90パーセントは理解できる。 発音は初めが大事。最初に間違えると矯正がほぼ不可能。発音は個人差が激しい。
外国語学習に関して当たり前の事が書かれています。 外国語の学習は、 1 強い意志 2 お金 3時間 が必要だよと。 ただ現代における外国語の学習環境は、 情報革命以後、かなり変わった。 一言で言えば、キャリアにおける外国語学習は、 終了したと思う。その代わり、より趣味的な要素が強くなるだろうと思...続きを読むう。 AI技術の応用で自動翻訳が凄まじい勢いで、 発達しているが、それと外国語学習の有無は、 同列的に考えてはいけない。 あくまで、外国語学習は、外国語を通じて、 異文化に触れ、異文化を背景に持つ人たちと触れ、 考え方の幅が広がり、そして自分をより深く知ることにほかならない訳だからだ。
数えてみると購入してから今までに6回も読んでいるが、語学に関するエッセイでは最高の本。何度読み返しても新鮮でおもしろい。
"外国語を身につけるための心構えと、学習の際に気にかけるべきことが端的にまとめられた良書。 なぜ、その言語を学ぶのか目的と目標を明確にしなさい。 そして、何より必要なものは、お金と時間。その言語の語彙と文法を学ぶこと。 最低3年から4年、語彙数は4000語~5000語覚える必要がある。 語...続きを読む彙を覚えるのも戦略的に、使用頻度が高いものから目的に応じて範囲を広げていく。 学習書は薄く、頻度の高い優しい語彙から練習を繰り返すようなものが理想。 やっぱり、英語から・・・時間管理といかに習慣にするかがカギ。"
古典的名著。 個人的なことだが、自分も第二外国語を学習中である。 本書にあった「語彙と文法」は、まさに実感。 とにかく、刺激と再認識させられる知見が多い。 名著。
外国語上達のtips(コツ)が分かる。 外国語学習の導入にもモチベーションアップにも最適。 出版年は古いが、内容は色褪せない。
身も蓋もないことも多々書いてあるけど、外国語に限らず勉強の基本みたいなことも学べる、かな。高校1年生のときに初めて読んだんだけど、今でも折に触れて手に取っちゃうな。
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