千野栄一のレビュー一覧

  • プラハの古本屋

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    ネタバレ

    スラヴ語の言語学者が書いたエッセイ。
    プラハを中心にチェコ、オーストリア、ポーランドなど東欧の街並みが描かれる。主に古本屋巡りだ。古本屋でいい本を手に入れるには店主と仲良くなる必要がある。価値あるいい本は店主が店奥に置いているからだ。また共産圏の古本屋ならではのルールもあった。
    子供をバイリンガルに育てる難しさもおもしろかった。チェコに滞在する間は、チェコ語を話す。日本に滞在する間は日本語を話す。日本でチェコ語を話すように子供に促しても、もう忘れている。逆もまた然り。
    本書を読んでいると、スラヴ語系の言語を習いたくなる。東欧の作家の本を読んでみたくなる。

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    2026年07月20日
  • プラハの古本屋

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    古書自体の中身や貴重さについては知識が及ぶところではなかったけれど、そのまわりにある人々や時代、国の面白さについて感じられるいいエッセイだと思う。

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    2026年07月09日
  • プラハの古本屋

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    知的好奇心のままに古本屋を巡る、著者のワクワクが伝わってくる楽しい本だ。著書が見つけた本の価値は全く想像もつかないが、それでも、共産党体制のプラハで、本を探すことの難しさ、見つかったときの喜びが伝わってきた。

    それにしても、言語学の奥深さ、スラブ語の持つ歴史的な価値や多様さ、そして、歴史の複雑さ、知らないことばかりで、感じきれない内容もたくさんあったであろうことに、自分自身の知識のなさを残念に思うばかりだった。

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    2026年06月21日
  • プラハの古本屋

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    東欧には、かつて本が大好きな人が過ごした、幸せな時代があったのだとおもいました。社会主義国ゆえの不便からくる、本や知識への渇望が作者のような書物ハンターや、個性的な古本屋を生み出したのでしょう。社会背景が全く違うであろう、現代の神田古書店街はどんな感じなのでしょうか?

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    2026年06月14日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    タイトルがとても好きで手に取った作品。
    おもしろかった。
    哲学的で考えさせられる美しい文章が何度も出てきて、いくつものフレーズをメモしながら読んだ。

    人生は一度きりであるから、どの決断や選択が正しいかを、比較検討したり実験したりして、証明することはできない。

    本当にその通りだと思った。
    生きることは常に後悔や振り返りの連続で、自分の選択や自分に起こってしまった物事について、どうしたらよかったかを考えるばかりだ。
    だけど、その選択を他のものと比較してよかった/悪かったなどと言うことは本当はできないし、しなくてよいのだと思えた。

    「お互いに愛し合っているということは、過ちが二人や、二人の話し

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    2026年06月03日
  • プラハの古本屋

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    共産主義チェコスロバキア時代に、本を手に入れるべく古本屋通い。
    言語学者として興味津々の著者に、本を与えたり、話を聞かせたり、プラハ周辺の人々のあたたかさも感じる。

    チェコ人の奥さまとの間に産まれたお子さんのバイリンガル教育も、かなり興味深かった!

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    2026年05月18日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    人生は必然とも偶然とも言い切れないさりげなさで過ぎて行く、この瞬間を何度でも繰り返してもよいと言えるほど、ぼくらはこの人生を肯定できるのだろうか。確かに時々、その軽さに耐えきれなくなることがある。

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    2026年03月14日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    以前一度読むのを挫折していて、数年経って改めて読んだらとても面白かった。 
    わかりにくい比喩や慣れない言い回しに、なかなかテンポ良く読み進めることができなかったが、新しい考えを与えてくれるパートがいくつもあった。

    ただ1度では理解しきれず、何度読んでも意味が分からなくて飛ばしてしまった箇所もあるので、また改めてじっくり読み返したいと思う。

    タイトルの意味について腑に落ちた箇所

    「サビナに落ちてきたのは重荷ではなく、存在の耐えられない軽さであった。
    これまではそれぞれの裏切りの瞬間が裏切りという新しい冒険に通ずる新しい道を開いたので、彼女を興奮と喜びで満たしてきた。しかし、その道がいつか

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    2026年02月19日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    恋愛小説の傑作と聞いて読んだが、人の存在とは何かを考えさせられるエグい作品だった。一回きりしかない人生の軽さが突きつけられる一方で、そのやり直しができない人生での選択の重さを考えさせられる。恋愛小説として読めるし、人生を考えたい時にも読める一冊。

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    2026年01月29日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    非常に面白くて、この本に出会えてよかったと思う!言い回し、表現が面白く、時代も場所も違う物語だった。語り口がコロコロと変わるのも面白い。もちろん理解できない部分もたくさんあった。ぜひもう一度読みたい!!!

    印象的な言葉を書き写しておく↓

    人生はたった一度限りだ。それゆえわれわれのどの決断が正しかったのか、どの決断が誤っていたのかを確認することはけっしてできない。
    歴史も、個人の人生と似たようなものである。
    ただ一度なら、全然ないことと同じである。歴史も個人の人生と同じように軽い、明日はもう存在しない舞い上がる埃のような、羽のように軽い、耐えがたく軽いものなのである。
    (試行錯誤ができず、意

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    2026年01月22日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    冬が訪れると思索に耽るフリをしたくなり、久々にクンデラの代表作を再読。「存在の耐えられない軽さ」の登場人物それぞれの視点で「人間とは何か?」という問いが立てられていて、改めて小説の醍醐味が凝縮された1冊と感じました。何度読んでも咀嚼できないパートが多く体力が求められますが、思い入れが強い1冊なので、今後も本書を大事にしていきたいです。

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    2025年12月12日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    愛と性は別であると考えて、短期間に複数人の女性と交際を繰り返すトマーシュ。浮気と本気の線引きがあり、彼なりの優先順位がある。トマーシュの強さとテレザの弱さのアンバランスの描写が、読んでいて苦しかった。
    生き方の異なる2人が居れば、弱い方が耐えられない気持ちになるのは自然なことだと思う。
    親しい人から、自分は替えがきく存在なんだと感じた瞬間に私は冷める。だからテレザに共感はできず私はサビナに憧れる。自分を大事にしてくれる人を見つけ、自分の居場所を自分の力で見つけて生きたい。
    男女の性の価値観の違い。それによって生じる問題が政治的抑圧を背景に展開されていて物語に惹き込まれた。序盤以降は読みやすかっ

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    2025年08月28日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    著者のミラン・クンデラが巧妙なのは、同じ人間の中に「重さ」と「軽さ」を同居させていること。

    トマーシュは政治的信念については妥協しない重厚さを持ちながら、恋愛においては徹底的に軽やかだった。
    彼の性的な「軽さ」は、一人ひとりの女性との関係に深い意味や責任を求めない。でも、それは彼なりの一貫性でもある。
    興味深いのは、彼がテレザとの関係においてだけは「重さ」を感じていたこと。テレザは彼にとって唯一、軽やかに扱えない存在だった。
    つまり、トマーシュは自分なりの価値基準を持っていた。政治的信念は重く、性的関係は軽く。そのバランスが彼という人間の核心だったことだ。そして、その矛盾を抱えた姿に、どこか

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    2025年08月01日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    静謐な文体で紡がれる哲学的小説。

    自分という存在、そして今生きているこの人生は耐えられないほど軽いのか。それとも重いのか。この先ずっと、自問自答しながら生きていくことなりになりそう。
     


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    2025年07月16日
  • 外国語上達法

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    ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』の翻訳等でも知られる千野栄一氏の語学指南書。初版以来これまでに何十回も増刷を重ねていることからも窺われるように、本書は非常に多くの読者を惹き付けてきた歴史的名著であり、歳月による風化を乗り越え、なおもずっと輝きを失うことのない新書の金字塔である。
    筆者が何度も、語学の「語彙」や「文法」の重要性について語るのは勿論のこと、個人的に甚く感銘を受けたのは、そもそも言語習得において何よりも大切なことは「時間」と「お金」だと言い切っている箇所。それも、かなり序盤でこの命題を提出しているところに目を瞠った。巷間では、「語学の勉強において、大切なのは〜〜〜だ」とい

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    2025年05月15日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    存在の耐えられない軽さ、素晴らしい本だったな
    久しぶりに読後の余韻を深く感じている気がする
    人生の必然性と偶然性、私たちはどちらに導かれていくのかそしてそのどちらに抗って生きいているのか
    何も求めずにはいられない人間が自分がこれさえあれば生きていけるというものは何なのか
    第二次世界大戦でドイツの侵攻によって、その後もプラハの春で自由化の動きをみせるがソ連の軍事介入によって制圧されたチェコスロバキアの時代の中で語られるからこそこの物語がもつ哲学がとんでもないメッセージ性を持っていた気がする

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    2024年12月22日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    動乱のチェコで繰り広げられる、心震える男女の愛。

    愛や誤解が招く幸も不幸も全て描き、読者に、世界にそれを問う。「Muss es sein?」

    「一度は数のうちに入らない」が、人生に二度はない。そんな人生を我々はどう過ごすべきか。一瞬一瞬を大切に、重く扱い生きるのか。それとも過去を捨て軽やかにに生きるのか。

    答え合わせのない暗中模索の人生のゴールは見つからないかもしれない。けれど、その日を信じて、僕らは「そうでなければならない」行動を続けるしかないのである。

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    2024年11月07日
  • 外国語上達法

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    SNSで紹介されているのを見て、興味があったので読んでみた。
    切れ味のある皮肉(であり事実)を交えながら進んでいく話がとても面白く、一気に読めた。

    こうしたほうがいいんだろうなぁ……とぼんやり考えていたことが、確信に変わったような感じがする。

    ■実行に移したいこと
    ・少しずつでも毎日定期的に繰り返す。
    (1日に6時間ずつ4日やるより、2時間ずつ12日したほうがいい)

    ・この外国語で単語を何語覚えるのかを定める。
    単語の習得にいくつかの関門を設け、それをゴールと見立て、突破したときに盛大にお祝いをする。

    ・外国語の理解をよりよくするために、その外国語を支えている文化、歴史、社会など様々な

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    2024年10月05日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    私がこの作品を読もうと思ったのは「プラハの春」以後のプラハの雰囲気を知るためでした。この作品ではプラハの知識人たちが負うことになった苦難の生活の雰囲気をリアルに知ることでできます。また、この作品の中盤以降は特にこうしたソ連による支配に対する著者の分析が小説を介して語られます。これはかなりの迫力で息を呑むほどです。

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    2024年08月18日
  • 外国語上達法

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    古い本なので辞書についてなど、内容が古い箇所もあるが、語学学習についての本なので現在でも問題なく通用する内容だった。
    特に最後の「レアリア」については大いに納得した。
    レアリアというのは、「現実的な知識や情報」のことである。それらを知らなければ、いくら語学が出来ても誤訳をしたり誤解をしたりし兼ねない。
    また、様々な知識(レアリア)の獲得が語学習得に有利だというのは、学生時代よりも記憶力は悪くなったけれど、レアリアが増えたおかげかある面では昔よりすんなりと英語を理解できるという実感を持っているので、目から鱗とともに大いに納得した。

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    2023年02月12日