えーーー意外と悲恋(?)END?!
TLでオタクがワーワー叫んでるの薄目で見てた感じから想像してたのと結構違った
聡実くんは腹括ったけど最後まで狂児はこうなのかあ、と思った
この2人、作者の作風的に恋にはならないと思ってたんだけど(和山先生は自分はBL描けないとたしか仰ってたような)聡実くんの気持ちは結構恋として捉えられる内容になってたな〜意外、何かあった??
とおもってたら狂児は聡実くんの気持ちを明確にわかってて、こたえようとしない、だからこれを片想いとして描けたのかもしれない
「聡実くんは俺とどうなりたいの。俺のことどうしたいの」これは作中唯一狂児から能動的に投げかけられた質問で、それに対して聡実くんはかなりちゃんとした答えを返したのに、その気持ちに狂児はこたえない… それこそがまさに狂児の答えなのかも(てかこれ、激めろ台詞すぎて狂ってたけど冷静に考えると元ヒモ男なのがありありとわかるっつーか、こうやって過去女性たちに色恋営業して自分に依存させてきた?でしょ?って言いたくもなります!!)
聡実くんはわかってる。腕に自分の名前の刺青入れたり、200万する時計をポンとくれたり。狂児のそういう行動が「もしかして自分はこの人にとって特別な人なのかも」と思わせる。でも狂児はそうじゃない。誰に対しても多分そうしてるのが透けて見える。のらりくらりで、ずっとそうやって生きてきたんやなってわかる。
普通が適用される相手じゃない。だから聡実くんは自分がこの人から離れられないとわかってて、聡実くんは言葉にしたの偉いけど、狂児はそうやすやすと恋愛ドラマの世界には落ちてきてくれないのでした。
狂児は、聡実くんに求められてもヤクザはやめない。お金を拾うために川に実際には飛び込まない、ハグを求められてもしない。それが狂児の線引きというか、答えというか、同じ気持ちではないということなのかなと思った。可愛い年の離れたツレではあるけど、「さて、どうしよっかなぁ」とは言うけど、どうもしない。狂児の本心が、「ヤクザで大人である自分が節度ある行動を心がけている」ように前作までは思えてたけど、下巻を読んで、「聡実くんのその誠意に答える気はない」というふうに私には読めてしまった。
そこを明言しないのが狂児の狂おしい魅力ともいえるし、和山やま先生の胆力なのかもしれない。私やったら絶対最後せめてハグくらいはさせてしまうと思う…
でも関係性を明言すると、終わっちゃうもんな。聡実くんのどうなりたいを告白として定義するなら、狂児はそれにyesかnoで答えなきゃいけなくなる。それはそれとして、これから対等な友人として会いたい、に対しても明言するなら、ヤクザをやめるかどうか決めないといけないし、狂児はやめないわけで、やはりじゃあこれからは会えないねとなる。
まぁ狂児もさすがに聡実くんと飯食う時間は楽しいでしょうし責任を求められないならこれからも定期的に会いたい人ではあるんだろうけど、そこに責任を明確化しないといけなくなるなら狂児はそれにはこたえられない(多分、こたえる気もない)。だからグレーにしたい。そして狂児は「甥っ子に会えなくてもしょうがない」の発言のとおり、聡実くんからもう会いませんって言われたら本当にもう会わない。それがわかってるから聡実くん側が繋ぎ止めるしかない。(そもそも聡実くん将来公務員志望やんな)
2人の攻防というか、綱渡りな関係が非常にスリリング…一筋縄でいかないね。
いっそBLだったらこの曖昧な気持ちに決着がつくのに!!となりますが、この行間だらけの漫画だからこそこんなに読者の心を掻きむしるのよね
狂児は聡実くんのことどう思ってるの実際??それが最後までわからなくて、もどかしいけど、エーンでもそれが狂児の色気でも…あり…
狂児さすがに自分の言動によって聡実くんが振り回されてること自覚しててほしいけど(女も聡実くんも俺の助手席に座った人はなんでか俺から離れられへん、が今更きいてくる)、絶対向こうから突き放すことはしないのに行動でこたえることもしない
こういう男好きになると地獄だよね〜、みたいな気持ちを、まさか行こ!で感じることになるとは
最後、聡実くんは色々すっきりして、初めて聡実くん側がご飯をおごって、これからもゆるく会い続けるのかな〜と思ったけど、不穏でざわざわさせる終わり方というか、、なんか、これでこの2人が会うのが最後だった、ってなったとしても納得しちゃうなぁと思った。お互いに振り返ってるのにタイミングは合わない感じ。すれ違う2人。そもそも全然違う2人。
何をどうやっても、一緒にはなれない2人が、カラオケ行この段階で火花のように出会い大事な人になった、けど、その先で関係性を繋ぎ止めることができないのを2人がすっぱり決断できなくてそれを見せられていたのがファミレス行こだったのか?
私と同じ感想の人おるんかな?人の感想読みたいけど読むの怖いなぁ…
てか、狂児かっこいいけど、誠実さはマジでない。という造形のヤクザとして最後まで描ききった和山やま先生の胆力スゴすぎるかも。私やったら、多少聡実くんのために頑張る描写を入れてしまうと思う。けど、狂児ってそういうことする人じゃないんですよ、というのを見せつけられた感じ。設定としてのヤクザというのではなく、なんかそこはほんとにヤクザのリアルさ感じたな。甘いこといって人の生活にするりと紛れ込むけど、信頼したら自分が破滅するだけという感じが…
なんかこういう形で期待を裏切るキャラ(?)ってめずらしいかも。こっちが勝手に「狂児にとって聡実くんは特別なんだ!」って思ってて、実際にはそこまででもなかったんか…?って終わらせる展開斬新すぎ
和山やま先生って鬼?
裏切られたというか、狂児は最初からそうだったんだけど。やたら魅力的な男に見えるのが彼の怖いところ
誠実さはないというか、「親父には忠実」ってことなのかもしれない。ヤクザだから。それを捨ててまで聡実くんのとこに行くような男では無い。たぶん。
でも「親父が死ぬまでは辞めへん」とか言って、てことは、一生ではないってこと?とか、聡実くんに期待持たせちゃう感じもまた罪な男!!
どこまでいっても骨の髄までヤクザなんだなと感じさせた(急に…)。狂児が忠実さを示すのは親父に対してだけって考えたら今までのこと全部筋通っちゃう。聡実の刺青を彫ったのも、聡実くんが特別だからということではなく、親父がしたいって言うなら変な刺青もされるがままって考えたら…さぁ…
「聡実くんは俺とどうなりたいの?俺のことどうしたいの」は、狂児がギアあげた瞬間だけど、これってほんとにテクニックというか……こんな心をギューって掴むようなことを言う男から聡実くんは離れられないよ、そりゃ。でも、聡実くんは対等になりたいんだよな。ただ色男に振り回されるだけの自分でいたくない。そこの意思はあって、でも、「好き」を自覚してる。
狂児の最後の表情は…いろんな読み取り方ができると思うけど。自分の流され流されな人生の積み重ねのせいで、本当に大事だったかもしれない出会いをまた手放すことへの諦観もあったかも。
すごい大事な人や物も、しゃーないかぁ。で捨てられるのが狂児なんだなと思った。だから人が狂児に執着する。聡実くんもね。
これで完全にシリーズは終わりだと私は思ってて、ていうか終わりでいい。続編を描くなら2人は決定的に別れるしかなくなると思う。だからこのビターエンドな感じで終わるくらいで止めとかないと… これ以上は、ないよ。たぶん。
狂児は上巻の「渡したいもんがあんねん。僕のために受け取ってくださいね」「…努力するわ」の時点でこの子が自分から離れようとしてることを察したと思うしそこが1番ギックリポイントだったはず。だから、焼肉の時、はいわかったで済ませられた。告白めいたことされるのも、かわすのはお手の物だったはず。けど、聡実くんがお金渡そうとするのだけは想定外で、だからあそこは素で驚いてる。狂児の誠意は、聡実くんをヤクザの世界に巻き込まなかったこと、これだけかもしれない。
狂児は、聡実くんとどうなりたかったん?これを狂児が答えてくれなかったので読者が永遠に答えを探すしかなくなったのであった…