和山やまのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレファミレス行こ。上 2023
2023年12月28日初板初刷発行
和山 やま氏による著作。
カラオケ行こ! 2020
に登場した岡聡実くんと成田狂児が登場。
大学生になった岡聡実とその周辺が描かれる。
2020年代の東京都、蒲田周辺をそのまま切り取ったかのような細かい描写だ。
人間関係こそ現実感が無い(ヤクザが友人だったりバイト先に漫画家が常駐したり)代わりにその他の部分が全て実在する名前と共に出てくるので妙なリアリティがある。
立正大学の部分とかサイゼリヤとかね。
相変わらず大阪弁をガンガン使う漫画作品だ。
というか、この作品は突き詰めると北条麗子を通じて、漫画制作の過酷さしか伝わって来 -
Posted by ブクログ
『カラオケ行こ!』の続き。
成長した聡実君が悶々とした大学生活を送っていて、映画の『カラオケ行こ!』では中学生の聡実君が悶々としていたけれど、
ファミレスの方がよりリアルに悩んでるのが
読んでいて苦しかった。
展開としては
どんどん色々な事が気になって、
ここでこれが絡んでくるのか!とか
この人実はこの関係者なんだ!とか
その伏線の張り方と結論が面白かった。
大人の余裕と
若者の焦り、
若者の勢いと
大人の静観。
これからこの二人の繋がりがどうなるのか
繋がり続けてほしいけど、
どういう結末を迎えるのかドキドキです。
滾ったので、
単品で連載14話まで読んでしまいました。
『ファミレス行こ。 -
Posted by ブクログ
映画見てから原作が気になって読みました。
なるほど、原作をスッキリまとめて良きシーンを追加したのが映画だったのかと分かり、読んで良かったです。
原作では、当然ながら歌うシーンでは音が出ないので、原作を読んだうえで映画を見ると、
音がついてよりいっそう面白く感じるし
特にラストの熱唱は心打たれます。聡実君を応援したくなる!
ラストに向かう疾走感は映画の方が勿論良い。
でも逆に原作の方が聡実くんのモノローグが多いのでよりその性格が分かるし、
狂児とのシーンも漫才みたいに感じます。
絶対にあり得ない設定なのに、
淡々とでもしっかりと二人の絆が強いものに変わっていって、
映画も原作もそれぞれに良さが詰