坂上泉のレビュー一覧

  • へぼ侍
    西南戦争というと、やはり西郷隆盛や大久保利通、あるいは抜刀隊を初めとするエピソードが圧倒的多数を占める中で「またも負けたか八連隊」という民謡で有名な大阪鎮台を舞台として西南戦争を描いている。

    主人公の志方練一郎も、彼を取り巻く登場人物達も題名通りの「へぼ侍」である。武張ったエピソードは正直無い。
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  • へぼ侍
    タイトルで魅せられる。西南戦争を官軍側から語る小説は初めてだし。主人公の錬一郎が17歳とあまりに若く、「へぼ」という以前に世間知らずで未熟なのだ。それでも、薬問屋の丁稚奉公をよほど熱心に勤めたのか、天分を備えていたのか、随所で大坂商人としての才を発揮し、戦を切り抜ける。なにせ、一芸あれど兵としては「...続きを読む
  • へぼ侍
    2019年松本清張賞受賞作。
    作者は天狼院書店小説家養成ゼミの受講生坂上泉さん。
    読まないわけにはいかないでしょう。
     
    個人的に歴史小説は苦手な部類ですが、最初から最後まで楽しく読めた、というのが素直な感想。

    江戸時代から明治時代に移った後、『元』武士だった家系の男、錬一郎。
    商人として育てられ...続きを読む