無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
西南戦争を痛快に描く、松本清張賞受賞作。
大阪で与力の跡取りとして生まれた志方錬一郎は、明治維新で家が没落し、商家へ奉公していた。
時は明治10年、西南戦争が勃発。
武功をたてれば仕官の道も開けると考えた錬一郎は、意気込んで戦へ参加することに。
しかし、彼を待っていたのは、落ちこぼれの士族ばかりが集まる部隊だった――。
解説・末國善己
※この電子書籍は2019年7月に文藝春秋より刊行された単行本『へぼ侍』を加筆・修正した文庫版を底本としています。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
若い時代物作家の作品。なるほど、松本清張賞受賞は「西郷札」が描かれているからではないのだと、納得のおもしろさでした。
生活のため商家へ奉公していた主人公は、明治維新で没落したもと侍、威厳を取り戻したく、西南戦争に参加してほんとの侍になろうとしたのか。
歴史上実在の人物たちを登場させて交錯し、主人公を生き生きとさせる術はなかなかのもの。
例えば新聞記者(そうだったのですね)犬養毅は主人公の道しるべになり、有名な乃木希典にも会い、もちろん西郷隆盛にも逢ってしまう。けがを治療してもらった軍医の手塚は、解説を読むまでわからなかったが、最後の最後に登場する大毎新聞の記者は、わたしの好きなある作家とおぼしき、謎解きの愉快さでした。
次作品の『インビジブル』は直木賞候補になって、こちらもおもしろいとか、期待の新人ですね。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。