坂上泉のレビュー一覧

  • 渚の螢火
    沖縄返還50年の年です。
    その特集コーナーにあった本です。
    当時の沖縄には、こういう悲しいことが
    ある程度あったのだろうとおもってしまいます。

    読んでいた時に、ファンである野球のホークスが
    沖縄で試合をしていて、沖縄出身の選手が活躍
    しているのを見ました。
    全く関係はないですが。
  • インビジブル
    戦争の傷跡が色濃く残る時代の警察の話。なるほど、こんな時代かと味わい深く読みながらも、ストーリー自体は特に深いようにも感じず、淡々と進んでいった印象。
  • インビジブル
    色んなものが大きく変わるとき、自分が下の立場だから大変なんだろうと思い込んでしまうけど、上も上で大変で、難しいものだなぁと改めて思った。
    守屋さん、お姉ちゃんと良い感じになりそう。お父さんともちょっと良くなれば良いんだけどな
  • 渚の螢火
    07月-09。3.5点。
    沖縄返還直前、ドル回収時に強奪事件が発生し。。。

    面白い。時代・沖縄・本土・八重山の人間関係など、興味深い。スピード感もあり、すぐ読めた。
  • 渚の螢火
    沖縄返還50周年のための書下ろしハードボイルドミステリー。

    琉球警察物でいえば伊東潤の「琉球警察」、アギヤーと言えば真藤順丈の「宝島」があるが、本作は返還カウントダウンというタイムリミットもあり一気に読めました。
    ミステリー的には後半でインフォーマーの伏線がいきなり出てきたのでちょっと残念です。
    ...続きを読む
  • 渚の螢火
    刹那いストーリーだったが、戦後沖縄の人々の苦悩を小説というタッチで描いているんだと理解した。
    時代がそうさせていたのかもしれないが、元はといえば戦争に起因すると思うので、やはり誰も幸せにはならない事だから戦争だけは避けなくてはいけないと改めて強く感じた
  • 渚の螢火
    戦後のターニングポイントにおける物語を偶然続けて読んだ。戦中から戦後、未だに癒えることの無い沖縄の悲しみの一端に触れる。タイトルにつながるエピソードがラスト描かれる。とても印象的なタイトルです。
    ただ、現金強奪と復讐がいまひとつ結びつかず、その必然性に疑問を感じた。玉城の役割は意味不明な結果だし、イ...続きを読む
  • 渚の螢火
    沖縄返還前夜の物語。ドルを円に置き換えるために、日銀から円が輸送され、沖縄ではドルを集める作業。ここに起こった犯罪。
    それ自体はそれほど難しそうに思えないが、実は戦後のアメリカ支配のアメリカ軍兵士による日本人への乱暴から長い歴史を経て浮かび上がって来るという設定。
    警察も返還によってアメリカ配下の琉...続きを読む
  • へぼ侍
    歴史小説の分野となると、どうしても、史実か否かを気にして読んでしまう。史実から外れてしまう、空想が強すぎると、個人的にはどうしても世界に入れなくなってしまう。青春ストーリーとしては、そこそこ面白いかと思うけど、ちょっと長すぎる。
  • へぼ侍
    202107/経歴を偽り入隊した主人公、西南戦争を舞台にした物語。文章が私にはあわなくて読み始めはとっつきにくかったけど、史実と創作の加減も面白かった。
  • へぼ侍
    若い時代物作家の作品。なるほど、松本清張賞受賞は「西郷札」が描かれているからではないのだと、納得のおもしろさでした。

    生活のため商家へ奉公していた主人公は、明治維新で没落したもと侍、威厳を取り戻したく、西南戦争に参加してほんとの侍になろうとしたのか。

    歴史上実在の人物たちを登場させて交錯し、主人...続きを読む