沖縄返還50周年のための書下ろしハードボイルドミステリー。
琉球警察物でいえば伊東潤の「琉球警察」、アギヤーと言えば真藤順丈の「宝島」があるが、本作は返還カウントダウンというタイムリミットもあり一気に読めました。
ミステリー的には後半でインフォーマーの伏線がいきなり出てきたのでちょっと残念です。
...続きを読むとはいえ、占領下から返還までの沖縄の悲惨さは大変だったと思いますが、現代でも問題の禍根は残ってますよね。
週刊ポストに連載していた柳広司の「南風に乗る」が占領下の歴史の詳細を知るのにはよいと思います。