ソン・ウォンピョンのレビュー一覧
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「コンビニ人間」を想起させる
「共感能力の低い主人公」と「"普通"を理解しつつ、そうは振る舞えない社会不適合者」との交流は村田沙耶香著「コンビニ人間」を想起させる。作者のソンウォンピョンが「コンビニ人間」の作者と同世代の同性であることも興味を引く。
日本の「コンビニ人間」は、ああいった結末で芥川龍之介賞を受賞したわけだが、韓国の「アーモンド」はどういう結末を用意しているのか?
純文学と、エンタメ小説との違いがあるから、どちらがどうとは言えないが、私はコンビニ人間の終わり方が好きだった。ただ、この本のような終わり方を好む人も多いだろうなとは思う。 -
Posted by ブクログ
前回読んだアーモンドが良かったのでこちらも。
なかなかに重たい話だった。
社会的に弱い立場の人間が集まってヘイトを起こすけど、結構なにも変わらない。まわりはどんどん進んで焦りを感じるというもの。
搾取されて声を上げること出来ないではなくて、やらない人たちにとって、ギュオクの行動は勇気ずけられる。
ただ、一時の騒ぎにしかならないのだとしても。
韓国の社会事情には詳しくないが、日本でも生きずらさを感じている人はいると思う。
挑戦することへ尻込みしてしまう歳だからこそ行動を起こせず、ただ黙って静観してしまう。
みんなが自分の満たされない人生にこのままでいいのかと自問自答していく。
何だかとても考 -
Posted by ブクログ
韓国のお国事情はよく知らないが、日本の閉塞感と似ているのかも?
大学を出た人でも自分の希望する会社に入れるのは難しく、入れたとしても会社都合で簡単に切られる。労働人口は少子化の影響で減っているはず。どこの会社も人手不足のはず。大企業程、会社を守る(利益)を優先して人を育てる努力をしない。いつからこんな風になってしまった。
1988年生まれ(その少し前から)の日本人も同じような状況だったと思う。
そして今、なんとか中堅くらいまで勤めてやっと下の子が入ってきたら、その子たちには「働き方改革」ということで残業は極力させるなとか言われて。何故か「働き方改革」は自分たち世代にはそれが適用されない!そ -
Posted by ブクログ
2020年の本屋大賞・翻訳小説部門第1位。
脳の扁桃体の異常で、感情というものがわからない高校生の主人公・ユンジェ。
祖母と母親が通り魔に襲われた時も、ユンジェは恐怖や怒りを感じることはありませんでした。
そんな彼は当然、クラスメイトからも浮いた存在。フラットに目立たず学校生活を送ろうと努めます。
ある日、ユンジェの家(古本屋)にやって来た人物。彼の頼み事を引き受けることから、彼の生活が少しずつ動いていきます。
生い立ちから複雑でいろいろくぐり抜けてきた同級生・ゴニとの出会い。出会い方が特殊で、それによって厄介者のゴニの抱える憤りもさらに伝わってきます。
常にトゲトゲのゴニとクールなユンジ -
Posted by ブクログ
「ジヘ(知恵)」を「ミスワイズ」って呼ぶのがとてもいいな
9ヶ月で正社員打診が来るのか。いいな。私5年かかったぞ
ジヘの非正規ならではの切なさはよくわかったけど、最終的になんか素晴らしい会社に入社できてチーム長になってたしで、いいなぁ
あとは英米の小説よりよほど「わからんこの風習」みたいなのがぼこぼこっとあるのが韓国の小説。留置所から出てくると豆腐食べるとか
ウクレレ教室のささやかな発表会は良かった
「舞」という字を指してムインが説明した内容
「・・・舛という字で、入り乱れるという意味です。つまり燃え尽きて残った灰が、再びめまぐるしく乱れ飛ぶのが舞いなんです」