ソン・ウォンピョンのレビュー一覧

  • 三十の反撃

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    普通の人にスポットを当てたものだからこそ主人公ジヘを身近に感じました。ジヘがこうありたいと理想を追求して行動を起こしたように、自分はどんな大人になりたいのか、そんな大人になるために今するべきことはなんなのか考えるきっかけになりました。
    ジヘのように私も1人になりたいと思う瞬間はあるけどなった瞬間、これでいいはずなのにこれを望んでいたはずなのに憤りを感じたり寂しいと感じたり。結局私も1人じゃないよと誰かに手を差し伸べてもらうのを待っているんだろうなと納得しました。

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    2024年12月18日
  • 三十の反撃

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    最後の「作者の言葉」まで読んで、この小説が実は、最初「普通の人」というタイトルだったことを知った。この作品のなかで「普通の人」とは、どういう人たちのことを言うのだろう。
    さぁっと読んだだけでは、主人公とその仲間たちは「普通の人」たち以下、或いは未満のように思えた。
    半地下、或いは子供と暮らすには絶対適さないような場所でしか住めない人たち。他人にいいように使われたり、調子のいい奴に騙されたり、盗まれたり、それでも黙って何事も無かったように働き、でも陰では泣き、愚痴や陰口を言い、そして自分自身を諦め否定しながら生きていく人たち。
    この小説の中で「普通の人」とは、例えばユ・チーム長、キム部長のような

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    2024年11月29日
  • TUBE(チューブ)

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    ネタバレ

    人生を意味づけることはできない。もし意味づけられるとすれば、一時的なものでしか無い。長期的な人生では誰にもどうなるのか分からない。
    だから、今日も明日も頑張ろうと思う

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    2024年10月13日
  • TUBE(チューブ)

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    冴えない中年男性のキム・ソンゴンは何もかも上手くいかず命を絶とうとするがそれすらも失敗。そんな彼がある日、過去の自分の写真を見て小さなことから自分を変えていこうと奮闘が始まる。

    藁プロジェクトという発想は面白かった。
    タイトルの意味は読んでいると分かって気持ちが高まるが、盛り上がりがったところでまた落としてくるところや登場人物の人物像にリアリティがある。
    帯文に書いてある心温まる物語ではないと思ったが、失敗と成功、喜びと挫折を繰り返すのが人生で一筋縄ではいかないけど僅かな希望も感じ、著者は世知辛さをユーモアを交えて書くのが上手いから軽やかに楽しく読めた。

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    2024年09月10日
  • TUBE(チューブ)

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     何事もコツコツができない主人公、ある男との出会いをきっかけに生まれ変わろうとする。
     主人公へのある男のアドバイス、
    「仕事をしているときは、仕事をやること以外のことを考えない。」
    これって名言だと思う。仕事をするとき、何でこんなことを、、、とか何で私が、、、。と考えながらやるとホントにめんどくさくなるときがある。
    でも、無心にやれば、精神的には疲れない。こういう考え方のクセをつければと思ったが、なかなか難儀で、すぐ雑念がよぎってくる。1冊の本でこれほど影響を受けたのは、最近なかったので新鮮だった。

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    2024年09月04日
  • TUBE(チューブ)

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    50歳で事業に失敗し、金も家族も失ったキム・ソンゴン・アンドレアの再生への道のりを描いた作品。
    プロローグで入水自殺をしようとする彼だが、2年前にも同じ漢江で自殺を企てようとしていた。彼の転落人生が具体的に書かれているわけではないが、「一言で言えば、めちゃくちゃだった。」そうだ。それでも自殺を思いとどまり、日銭を稼ぐための仕事をする気力はあるのだから、まだ幸運なのかもしれない。そんな彼の日々の行いが実を結び、やがて成功への道が開けるのだが……。
    若かった頃の自分に戻りたい気持ちは痛いほどわかる(-_-;)。

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    2024年08月25日
  • アーモンド

    匿名

    購入済み

    初っ端で衝撃的な展開で、一瞬置いてけぼりになったけど翻訳?がすごく丁寧で、普段小説読まない人でも読みやすいと思います。今の時代にもあってる。

    #怖い #タメになる #深い

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    2024年07月20日
  • 他人の家

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    やっぱりこの人の本が好き。
    特にアリアドネの庭園は、SF小説が面白いと気づくきっかけになったかも。
    どれも話が違くて、どれも面白い。それがすごい。

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    2024年05月12日
  • プリズム

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    この作者の特徴なのか、韓国の小説一般に共通している特徴なのかわからないけれど、登場人物たちが自分の気持ちを相手に伝える言葉がわかりやすい。人間関係はわりと複雑だが、自分自身の気持ちの向き合い方がストレートで、相手にも上手く伝えられているから(不器用で上手く伝えられないときもあるけれど)、読んでいてもやもやせず面白い。

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    2023年11月29日
  • 他人の家

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    人間心理のおかしみを悲喜さまざま、細やかに、ジャンルを問わずに描き上げた短編集でした。人の心に踏み込む心理表現の巧みさがほかの作品同様卓越していて、文章を追うだけでしみじみと感じ入るものがありました。

    表題作では他人がエゴを滲ませながら厳しい日々をやり過ごさなければならない現実をビターに描き、「四月の雪」ではつかの間触れ合った外国人との交流により仄かな未来がそっと浮かび上がるさまを、「箱の中の男」では「アーモンド」作中の出来事と被らせながら辛い日々を送る青年のささやかな救いを与える。

    どれもが単純ではない人の心情を繊細に描き上げ、また、明快ではないけれどそっと未来を指差すような温かさを滲ま

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    2023年10月01日
  • プリズム

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    それぞれ恋愛をしている4人の心の中を写した作品。恋愛はタイミングか、運命か。好きな人への嫉妬心から心を吐き出してしまい、深く周りを傷つけてしまう。自分の気持ちを抑えても苦しい、気持ちを伝えても、辛い結果になることもある。
    このあと、4人の恋模様はどう変わるのか、20年後の彼らをみてみたい。

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    2023年09月04日
  • 他人の家

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    ソン・ウォンピョン(손원평)さんの短編集。どの短編も登場人物の心理に惹かれる。自分にもそんな状況なら同じように感じる心があったかもしれないと思える。「箱の中の男」の弟の気持ちも分かる。見ないふりをしていればそれで厄介ごとは通り過ぎると。でもある突然の出来事であの時の女の子に出会えたのは、兄があの時に彼女を助けたからだった。それでまたある女性が助かったのだ。

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    2023年08月31日
  • 他人の家

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    8編の短編集。
    どれも人間心理を掴んでいるなあと…。

    zip〜家庭を築いた女の後悔ばかりのようで、身動きすることなく流されていく生活は膿んでしまっている。「家」から抜け出そうとしながらずっと出ることができない。これからも…。
    「このお話の終着点が、おまえだからだよ。」と孫娘に言ったのがこわい。

    アリアドネの庭園〜予測したくない未来。
    たぶんこれに近い未来かも…と思うとモヤモヤ。

    他人の家〜ルームシェアで暮らす部屋の不自由なところと値段に折り合うところ。だがそれも期限がある。どうする、どうなる…。

    箱の中の男〜アーモンドの番外編。途轍もない経験をすると他人の存在を行動を過剰に意識してしま

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    2023年06月10日
  • プリズム

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    ソン•ウォンピョンさん4冊目。今回も表現が美しいなぁと思った。4人の中では、ジェインに感情移入したかな。後半イェジンにはイライラ。ドウォンも好きになれなかった。大人って色々抱えていて、一筋縄ではいかなくて、面倒だね。私も大概な大人だけど。あと、この本を読んで、私は恋愛小説あんまり好きじゃないことに気付いた

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    2023年05月19日
  • 他人の家

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    "たぶん僕は、相変わらず箱の中に潜んで安全な人生を夢見るだろう。すでに凝り固まってしまった大人の心はそう簡単に変わるものじゃないから。それでも、誰かに向かって遠く手を伸ばすことはできなくても、握りしめた手を開き、誰かと握手するくらいの勇気なら、ときどき出せたりするんだろうか。"(p.206)

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    2023年05月18日
  • プリズム

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    4人の男女の恋愛物語。読者は4人の内面を受け取ることで、本音でぶつかっているのか、建前で恋愛しているのかよく分からない展開に興が乗る。どこにでもあるような恋愛のようでも個人の性格や気持ちの動きは異なる。だからこそ人は恋で悩んだり、恋バナで盛り上がったり、人の恋愛にちょっかいを出したりするのだろう。それが人の営みであるかのように。胸がキリキリ痛むことはないが、少しの不幸や少し明るい未来を感じられる小説である。

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    2023年05月13日
  • プリズム

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    ネタバレ

    「アーモンド」、「三十の反撃」のソン・ウォンピョンさんの恋愛小説。四人の男女の心を繊細に描写している。イェジン、父親が子牛を売ったお金で買ってくれた大きなプレゼントボックスに入っていたピラミッドの形の三角プリズム、それを一番気に入っていた。光を虹にかえる魔法のおもちゃ。でも棚の上に置き忘れたそれを見つけて取るときに取り落とし、足の甲に落ちた時の痛さと脚についたひっかき傷。美しすぎるものはいつか傷を残すのか…。ランチタイムの休憩に外でコーヒーを飲んでいてよく見かける人がドウォンだった。ただそれだけだったのだが…。ドウォンの携帯にスミンのメッセージがもう九通目。返信がほしいというメッセージだ。ドウ

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    2023年04月14日
  • 他人の家

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    著者初の短篇集。8本の短篇が収録されている。
    これまでソンさんは長篇作家だと思っていたが、短篇も滅法うまくておもしろい。男女の機微や親子関係、韓国社会を風刺した作品など、1篇ずつ違っていて、次はどんな作品だろうとわくわくしながら読んだ。中にはあの『アーモンド』と直接つながった作品もありびっくりした。
    「四月の雪」、「他人の家」、「箱の中の男」が特に好みだった。

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    2023年03月26日
  • 他人の家

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    巻末の「作者の言葉」にはっとする。
    世間の風潮と考えが外れるものは
    排除しようとする今の時代だからこそ
    自分と他人を
    じっくり見つめることが大事で
    たった一人の自分であり続けるためにも
    他人への視線は
    静かな眼差しであるべきなのだ、と。
    まさにその言葉通り
    誰かが誰かを見つめ、思うことで
    自分自身を知ろうとする短編集だった。

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    2023年03月22日
  • プリズム

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    表現が美しくうまく言語化出来ない気持ちを表してくれていた。
    恋愛中にしか感じることのない感情を思い出させてくれる良い本だった。

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    2023年02月23日