ソン・ウォンピョンのレビュー一覧

  • アーモンド

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    著者があとがきで、人間が人間にするのも怪物にするのも愛だ、と書いていて正にそうゆう物語だと思った。愛を注ぐ対象は他人だけでなく、自分もあるし、情熱を持って取り組む何かもあるだろう。愛があるのと無いのとでは見える世界も全く異なるし、売っているものでもなければ、買えるものでもない。本当は一番に尊く大切なものなのであることに気付かされたシンプルで深いストーリーだった。

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    2026年06月21日
  • 三十の反撃

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    『三十の反撃』って、反撃の手段が三十ある話だと思ったら、三十歳の主人公たちの反撃の話だった。
    何に対する反撃かというと、格差の固定化やそれに伴う様々な搾取、そして日常を覆う閉塞感などに対する反撃。

    正直言って、反撃というほど大きなものではない。
    ちょっとしたうっぷん晴らしを、正義感というお題目付きで行う。
    そんなことで世の中は変わらないけれど、一人一人が小さな不満を腹の中で発酵させて膨らませていくのではなく、きちんと言葉や態度で表明していけば、そういう人が増えたら、世の中少しは変わるかも。
    少なくとも、自分のことを卑下して小さくなっていることはなくなるかも。

    という話なんだと思う。
    が、「

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    2026年06月20日
  • アーモンド

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    女性三代、もしくは親子二代のお話と思いきや、主人公はすぐにひとりぼっちになり、でも悪ガキのゴニが現れて、異性のドラも登場して別フェーズに、そして大団円、映画一本みた気分でした。

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    2026年06月07日
  • アーモンド

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    通り魔のシーン、頭の中で想像出来るくらいリアルで、不謹慎ながらも面白いと感じてしまった。
    ユンジェ目線で書かれているから、感情を書き分けられないが故の生々しさがリアルに綴られていて、読書で初めて興奮に近い感覚を味わいました。

    ニュアンスですが
    ''人間は、感じても行動せず、共感するといいながら簡単に忘れる''
    この一節、図星をつかれた。

    確かに、SNS時代で「感じる」ことがほんの一瞬のイベントになってしまっている。
    感じたことを共有したり書き残して、自分のものにして、忘れないようにするっていうのは、人間である以上やるべきことなんだなあ。と感じました。

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    2026年05月29日
  • プリズム

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    好きな作家さんです。

    友情とか愛情とかいろいろありますが
    それに捕まえられてしまうのではなく
    自分自身で選んで流れていく人達の物語。
    恋愛小説というほどの濃さはない、さらっと
    終わる物語です。

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    2026年05月26日
  • アーモンド

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    主人公が特別なわけでもない、誰もがの愛と成長物語。また、過去にも海外作家による小説を読んだことがあるが、こんなにも原文で読みたい(読めたらな)と思ったのは初めてです。

    今後、〝本〟というものについて問われたら、引用させてもらいたい。
    『本は、僕が行くことなできない場所に一瞬のうちに僕を連れて行ってくれた。会うことのできない人の告白を聞かせてくれ、見ることのできない人の人生を見せてくれた。……本は空間だらけだ。文字と文字の間も空いているし、行と行の間にも隙間がある。僕はその中に入っていって、座ったり、歩いたり、自分の思ったことを書くこともできる。……』

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    2026年05月13日
  • アーモンド

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    ────遠ければ遠いでできることはないと言って背を向け、近ければ近いで恐怖と不安があまりにも大きいと言って誰も立ち上がらなかった。ほとんどの人が、感じても行動せず、共感すると言いながら簡単に忘れた。
    感じる、共感すると言うけれど、僕が思うに、それは本物ではなかった。

    この言葉を見て考えさせられる部分がありました。
    誰だって口では何とでも言える。でもそれを純粋な心で思い、行動にできる者はどれくらいいるのだろう。
    「いつでも力になるからなんでも言ってね」だとか「あなたに何かあったらどんな時でもかけつけるよ」だとかこんな言葉を耳にすることもありますが、でももしその時がきて本当に助けようと行動に起こ

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    2026年05月03日
  • アーモンド

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    感情がないのを想像して小説を書くのは容易なことではなかっただろうな…。
    社会にはこんな人もいるのかと思うとむずむずした。怖いような…可哀想なような。
    主人公が少しずつ感じることができるようになっていくのを見て、感じることって幸せなんだなと思った。

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    2026年05月02日
  • 三十の反撃

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    注!
    ネタバレ設定にはしていないですけど、ところどころ内容に触れているので。
    気になる方は読まない方がいいかもしれません。





    生きることに疎外されてきた……、というより、自らを生きることから疎外されていたと思い込んでいる……、ていうかーw、ずっと生きることから阻害されてきたと思うことで、自らの不甲斐ない日常を「社会が悪いんだから仕方がない」とやり過ごしてきたが故に、自分しか見えなくなってしまった主人公の一歩前進二歩後退的な成長物語。
    ……と言ったら、怒られるんだろうか?(^^ゞ


    一歩前進二歩後退の成長だから、読んでいていろいろ苦い。
    でも、そういうエピソードは、読んでいるて意外にわ

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    2026年03月14日
  • プリズム

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    ずっと途中まで失敗のはなしかなと思って読んでいたけど最後に良かったな、になった なんか登場人物みんな前向きな意味で地に足がついてなくて良い

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    2026年02月15日
  • 他人の家

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    正確な文章を書きたいとおっしゃる作者。
    ずっと静かで落ち着いた、冬景色のような文章書く人だなと思った

    ●4月の雪
    なんの解決にもいたってないが、ここで終わるの?とは思ったが、ほのかに優しい

    ●怪物たち
    ほーん
    不妊の話読んでたら気分悪くなるナイーブさを兼ね備えたことに驚く

    ●zip
    題名センスがいい

    ●アリアドネの庭園
    若者と老人。見え方の違いが皮肉。

    ●他人の家
    ライトに読めて好きだった。現状に甘んじず、自分の絶対的な居場所、生涯過ごすことのできる場所の確保が大切であるように思えた。
    涼しいようで寒い、乾いたそよ風みたいな読み心地。

    ●箱のなかの男
    1番いいかも!

    ●文学とは何

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    2025年11月10日
  • 他人の家

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    離婚を決意した夫婦の家に民泊アプリで知り合った人が泊まりにやってくる『四月の雪』、働けなくなった夫を、双子の息子たちが殺すのではないかと妻が気を揉む『怪物たち』など、短編八編。どの主人公も、現在の暮らしに不足や不満を抱えていて、そうなった過去の出来事を憎んでいる。どうにか変えたいと思っている。けれど、変えられないのだから、折り合いをつけて、いや、折り合いをつけられなくても、生きていくしかないのだとわかっている。

    「そう言った瞬間、ヨンファは、今を後悔したり、引き返したりすることはできないのだと悟った。すべてのことを元に戻し、起こらなかったことにするのは不可能だった。だったら可能なほうを選び、

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    2025年07月26日
  • 他人の家

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    文化の違いというのでしょうか、登場人物の生活感、こだわりなど、何か違和感を感じながら読みました。
    韓国の小説は初めて読んだかも、です。外国(ヨーロッパ、アメリカなど)の小説を読んでも違和感はないのに、韓国は外国でない同じアジア圏と思うからでしょうか。かといって、自国ではないといった感じです。ストーリーの題材や展開が、新鮮で、私に偏見があったのかもと思いました。もっと国民性を知りたいと思わせてくれました

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    2025年05月17日
  • TUBE(チューブ)

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    失敗を繰り返し自死を試みたおじさんが人生を取り戻そうとする話

    下手な自己啓発本よりよっぽど自分を変えたくなる

    ぴったりはまるパートナーとの出会いは大きいんだろうな

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    2025年05月09日
  • プリズム

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    ある出会いをきっかけに、各人の心の中に愛と孤独と後悔が吹き荒れる。自身の不甲斐なさに打ちひしがれつつも、向き合えず目を背けてきたことに仕舞いをつけて少しずつ進んでいく様子が丁寧に描かれている。移ろう季節の描写もまた美しい。

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    2025年04月04日
  • 三十の反撃

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    まずは小さな反撃でいい。
    何も変えられないと思うのではなく、声を上げるところから始めなければ何も変わらない。
    特に日本人は多くの人が(私を含めて)、違うと思っても嫌だと思っても何も言い返せないように思う。

    周りが変わらなくても、世界を変えられなくても、小さな反撃をすることで「本当の自分」を守ってあげることは出来るかもしれないし、もしかしたら何かを変えるきっかけになることもあるかもしれない。
    何だってやってみないと分からない。

    ついいつも我慢しがちで耐えることしか出来ない私は、小さく声を上げることから頑張りたいと思うことができた。

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    2025年03月27日
  • プリズム

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    ネタバレ

    愛や恋の気付きに触れられる作品。
    この作者の季節の表現はとても繊細で好きです。
    まるで登場人物たちと一緒の空間にいるような気持ちで読めるくらい。

    人を好きになることやそれを伝えて結ばれやがて終わりを迎えてしまう恋愛の儚さがそれぞれの視点で読める点が面白い
    大人同士の恋愛ならではのすれ違う男女がリアルに描かれていて、少女漫画のようなキラキラとは違うけどなぜか憧れてしまうもどかしい恋愛模様だった。ホゲとイェジンの今後が気になる。
    アーモンドや30の反撃とはまた違う柔らかいストーリーだった

    あとがきにあるコロナ禍のことをあえて描かないという選択は大正解
    マスクがないからこそ輝く物語。
    コロナ禍か

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    2025年03月06日
  • TUBE(チューブ)

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    この本は、アーモンドの作者からの中年男性への贈り物。失敗してもまた始めればいい…。事業に失敗ばかりして、とうとう家族にも見放され、漢江に飛び込んで死のうと思ったキム・ソンゴン・アンドレアは、自殺の名所の大橋の上に立っていた。そして今回の自殺からからくも現世に後戻りをしたのは、あまりにも寒い漢江に吹く風だった。

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    2025年01月19日
  • プリズム

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    大人の恋愛、って紹介があったけど、確かに好きって気持ちだけでは前に進めない、それ以外の理由を作らないと関係構築できない不自由さが、大人というか歳を重ねた人たちの恋愛、という感じがした。

    空気感がすきな作品。

    2025.1.11
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    2025年01月11日
  • 三十の反撃

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    アーモンドに続き、2作目のソンウォンピョン作品。

    アーモンドは成長譚であり、ワクワク感があったが、本作は平凡な人生をどう生きるかという少し哲学的な物語となっています。
    主人公の理不尽な社会への不満に対する機微に触れることができ、物語に引き込まれました。

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    2024年12月23日