ソン・ウォンピョンのレビュー一覧

  • アーモンド

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    韓国作品に初めて触れた小説でした。文化の違いから読みにくそうな印象がありましたが、かなり読み易く驚きました。なぜタイトルがアーモンドであのインパクトのあるイラストなのかすごく納得がいきました。
    どうすることもできない苦い状況をうまく表現し、いつのまにか本の中に惹き込まれていました。読み終わった後はどこか優しい余韻に浸れる不思議な感覚になりました。
    SFが好きなので韓国SF作品も読んでみようと思います。

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    2025年07月22日
  • アーモンド

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    感情を持てない主人公の成長を描く物語。
    感情を持ってないー、非行少年と思われているーいわゆる足りていないと思われている人こそ、意外と人として大事なものを持っているのかもしれない…。人として1番大切なものって何だろうと考えさせられる。良い作品だった。

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    2025年07月08日
  • アーモンド

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    ネタバレ

    ずしっと重たい
    どこか傷を負った、傷つけられてきた人たちの
    というかみんな何かしら傷を負ってて
    傷ついてて。
    それに抗おうとしたり受け入れてみたり
    目を背けてみたり諦めたり。
    それでもどこかで誰かと繋がっていたいと思う。
    無謀なことだけど、確かに、何よりも大事な繋がりがあることを知っている。
    誰にも邪魔されない確かなものが
    そこにある。

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    2025年06月29日
  • 他人の家

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    文化の違いというのでしょうか、登場人物の生活感、こだわりなど、何か違和感を感じながら読みました。
    韓国の小説は初めて読んだかも、です。外国(ヨーロッパ、アメリカなど)の小説を読んでも違和感はないのに、韓国は外国でない同じアジア圏と思うからでしょうか。かといって、自国ではないといった感じです。ストーリーの題材や展開が、新鮮で、私に偏見があったのかもと思いました。もっと国民性を知りたいと思わせてくれました

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    2025年05月17日
  • TUBE(チューブ)

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    失敗を繰り返し自死を試みたおじさんが人生を取り戻そうとする話

    下手な自己啓発本よりよっぽど自分を変えたくなる

    ぴったりはまるパートナーとの出会いは大きいんだろうな

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    2025年05月09日
  • アーモンド

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    ネタバレ

    感情が分からない&表現できない少年がいかに生きていくか…。ユンジェの周辺、若干物騒過ぎませんか?!と思ったけれど、極端に不安を煽ってくるわけでもなく、それらも淡々として伝わってきました。

    『僕の頭の中のアーモンドは、どこかが壊れているみたいなのだ。刺激が与えられても赤信号がうまく灯らない。だから僕は、周りの人たちがどうして笑うのか、泣くのかよく分からない。喜びも悲しみも、愛も恐怖も、僕にはほとんど感じられないのだ。感情という単語も、僕にはただ実感の伴わない文字の組み合わせに過ぎない。』

    韓国文学を読んだのは初めてでしたが、日本語訳が素晴らしいものあって、読みやすかったです。

    2025.4

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    2025年10月25日
  • プリズム

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    ある出会いをきっかけに、各人の心の中に愛と孤独と後悔が吹き荒れる。自身の不甲斐なさに打ちひしがれつつも、向き合えず目を背けてきたことに仕舞いをつけて少しずつ進んでいく様子が丁寧に描かれている。移ろう季節の描写もまた美しい。

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    2025年04月04日
  • 三十の反撃

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    まずは小さな反撃でいい。
    何も変えられないと思うのではなく、声を上げるところから始めなければ何も変わらない。
    特に日本人は多くの人が(私を含めて)、違うと思っても嫌だと思っても何も言い返せないように思う。

    周りが変わらなくても、世界を変えられなくても、小さな反撃をすることで「本当の自分」を守ってあげることは出来るかもしれないし、もしかしたら何かを変えるきっかけになることもあるかもしれない。
    何だってやってみないと分からない。

    ついいつも我慢しがちで耐えることしか出来ない私は、小さく声を上げることから頑張りたいと思うことができた。

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    2025年03月27日
  • プリズム

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    ネタバレ

    愛や恋の気付きに触れられる作品。
    この作者の季節の表現はとても繊細で好きです。
    まるで登場人物たちと一緒の空間にいるような気持ちで読めるくらい。

    人を好きになることやそれを伝えて結ばれやがて終わりを迎えてしまう恋愛の儚さがそれぞれの視点で読める点が面白い
    大人同士の恋愛ならではのすれ違う男女がリアルに描かれていて、少女漫画のようなキラキラとは違うけどなぜか憧れてしまうもどかしい恋愛模様だった。ホゲとイェジンの今後が気になる。
    アーモンドや30の反撃とはまた違う柔らかいストーリーだった

    あとがきにあるコロナ禍のことをあえて描かないという選択は大正解
    マスクがないからこそ輝く物語。
    コロナ禍か

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    2025年03月06日
  • TUBE(チューブ)

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    この本は、アーモンドの作者からの中年男性への贈り物。失敗してもまた始めればいい…。事業に失敗ばかりして、とうとう家族にも見放され、漢江に飛び込んで死のうと思ったキム・ソンゴン・アンドレアは、自殺の名所の大橋の上に立っていた。そして今回の自殺からからくも現世に後戻りをしたのは、あまりにも寒い漢江に吹く風だった。

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    2025年01月19日
  • プリズム

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    大人の恋愛、って紹介があったけど、確かに好きって気持ちだけでは前に進めない、それ以外の理由を作らないと関係構築できない不自由さが、大人というか歳を重ねた人たちの恋愛、という感じがした。

    空気感がすきな作品。

    2025.1.11
    9

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    2025年01月11日
  • 三十の反撃

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    アーモンドに続き、2作目のソンウォンピョン作品。

    アーモンドは成長譚であり、ワクワク感があったが、本作は平凡な人生をどう生きるかという少し哲学的な物語となっています。
    主人公の理不尽な社会への不満に対する機微に触れることができ、物語に引き込まれました。

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    2024年12月23日
  • 三十の反撃

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    普通の人にスポットを当てたものだからこそ主人公ジヘを身近に感じました。ジヘがこうありたいと理想を追求して行動を起こしたように、自分はどんな大人になりたいのか、そんな大人になるために今するべきことはなんなのか考えるきっかけになりました。
    ジヘのように私も1人になりたいと思う瞬間はあるけどなった瞬間、これでいいはずなのにこれを望んでいたはずなのに憤りを感じたり寂しいと感じたり。結局私も1人じゃないよと誰かに手を差し伸べてもらうのを待っているんだろうなと納得しました。

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    2024年12月18日
  • 三十の反撃

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    ネタバレ

    最後の「作者の言葉」まで読んで、この小説が実は、最初「普通の人」というタイトルだったことを知った。この作品のなかで「普通の人」とは、どういう人たちのことを言うのだろう。
    さぁっと読んだだけでは、主人公とその仲間たちは「普通の人」たち以下、或いは未満のように思えた。
    半地下、或いは子供と暮らすには絶対適さないような場所でしか住めない人たち。他人にいいように使われたり、調子のいい奴に騙されたり、盗まれたり、それでも黙って何事も無かったように働き、でも陰では泣き、愚痴や陰口を言い、そして自分自身を諦め否定しながら生きていく人たち。
    この小説の中で「普通の人」とは、例えばユ・チーム長、キム部長のような

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    2024年11月29日
  • TUBE(チューブ)

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    ネタバレ

    人生を意味づけることはできない。もし意味づけられるとすれば、一時的なものでしか無い。長期的な人生では誰にもどうなるのか分からない。
    だから、今日も明日も頑張ろうと思う

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    2024年10月13日
  • TUBE(チューブ)

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    冴えない中年男性のキム・ソンゴンは何もかも上手くいかず命を絶とうとするがそれすらも失敗。そんな彼がある日、過去の自分の写真を見て小さなことから自分を変えていこうと奮闘が始まる。

    藁プロジェクトという発想は面白かった。
    タイトルの意味は読んでいると分かって気持ちが高まるが、盛り上がりがったところでまた落としてくるところや登場人物の人物像にリアリティがある。
    帯文に書いてある心温まる物語ではないと思ったが、失敗と成功、喜びと挫折を繰り返すのが人生で一筋縄ではいかないけど僅かな希望も感じ、著者は世知辛さをユーモアを交えて書くのが上手いから軽やかに楽しく読めた。

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    2024年09月10日
  • TUBE(チューブ)

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     何事もコツコツができない主人公、ある男との出会いをきっかけに生まれ変わろうとする。
     主人公へのある男のアドバイス、
    「仕事をしているときは、仕事をやること以外のことを考えない。」
    これって名言だと思う。仕事をするとき、何でこんなことを、、、とか何で私が、、、。と考えながらやるとホントにめんどくさくなるときがある。
    でも、無心にやれば、精神的には疲れない。こういう考え方のクセをつければと思ったが、なかなか難儀で、すぐ雑念がよぎってくる。1冊の本でこれほど影響を受けたのは、最近なかったので新鮮だった。

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    2024年09月04日
  • TUBE(チューブ)

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    50歳で事業に失敗し、金も家族も失ったキム・ソンゴン・アンドレアの再生への道のりを描いた作品。
    プロローグで入水自殺をしようとする彼だが、2年前にも同じ漢江で自殺を企てようとしていた。彼の転落人生が具体的に書かれているわけではないが、「一言で言えば、めちゃくちゃだった。」そうだ。それでも自殺を思いとどまり、日銭を稼ぐための仕事をする気力はあるのだから、まだ幸運なのかもしれない。そんな彼の日々の行いが実を結び、やがて成功への道が開けるのだが……。
    若かった頃の自分に戻りたい気持ちは痛いほどわかる(-_-;)。

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    2024年08月25日
  • アーモンド

    匿名

    購入済み

    初っ端で衝撃的な展開で、一瞬置いてけぼりになったけど翻訳?がすごく丁寧で、普段小説読まない人でも読みやすいと思います。今の時代にもあってる。

    #怖い #タメになる #深い

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    2024年07月20日
  • 三十の反撃

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    周りに合わせて、空気を読んで、なんで?と思っても仕方ないと言い聞かせて。
    その上、自分のやりたいこともわからずとりあえず生きるために働く。
    私はそんな自分を少しでも変えたいと思ったし、また勇気をもらいに戻ってきたいと思えた作品だった。

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    2024年06月11日