ソン・ウォンピョンのレビュー一覧

  • アーモンド

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    ネタバレ

    非常に面白い作品でした。
    主人公の暗い展開から、ゴニが登場して、ゴニによる胸糞悪い展開が続いたが、2人の関係性の変化が非常に興味深かった。感情は言語化できるものが限られていると思っていますが、感情による社会形成は大きなものであるからこそ、難しいのだと感じた。

    個人的には、バッドエンドのまま持っていっても良かったのかなと思いました。(否定しているわけではありません!)

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    2025年12月08日
  • アーモンド

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    ネタバレ

    感受性が乏しいが愛を受けて育ったユンジェと、感受性豊かだが環境に恵まれなかったゴニ。友情を通してゴニは愛を、ユンジェは感情を獲得していく構図が美しい。
    作中に登場したフロム『愛の技術』とサリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』が象徴的だ。

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    2025年11月26日
  • アーモンド

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    感情を感じられない主人公がゴニという荒々しい少年に会って色々か感情に触れていくお話。文を追うごとに主人公のことを知りたくなっていく。彼には、普段私が置き去りにしてきた思いや疑問を淡々と口にする。そこにとても惹かれた。

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    2025年11月22日
  • プリズム

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    不器用な4人の男女の恋愛模様。思い通りにならない人生を色々な視点から描いていてよかったです。映像化されたら、ホゲの絵がどうなるのか楽しみ。

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    2025年11月05日
  • アーモンド

    匿名

    購入済み

    何度も目に触れる機会があり、気になっていました。
    すごい衝撃を受けました。すごく力強い文章だと思いました。女性の作家さんだと知り驚きました。ほんと話に引き込まれていきます。

    #アツい #泣ける #感動する

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    2025年09月27日
  • 三十の反撃

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    不条理な社会の中で、なんとか辻褄を合わせて頑張ろうとする普通の人々。その想いが、三十歳の女性の視点から描かれている。世の中ますますおかしくなりつつあるが、希望を捨てずに頑張りたいし、若者たちにも前向きに頑張ってほしいと思えた。

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    2025年09月18日
  • アーモンド

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    生まれつき”感情を持たない少年”が
    沢山の人と出会い、感情を取り戻そうとする物語

    作中の多くの場面で、少年の優しさが伝わってきて、
    色んなことを経験して、徐々に感情を知っていく過程を応援するような気持ちで読み進めました。

    人の感情がわからなくて、不自由に感じることも多いはずなのに、諦めずに”相手の気持ちを理解しようとする姿”に少年の強さと自分を変えようとする勇気が伝わってきます。

    「どんな人も変わることができる」と教えてくれた作品でした!!

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    2025年09月17日
  • アーモンド

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    ずっと積読にしていて読めていなかった本。

    主人公は感情が感じられないけど主観が入らない分物事を公平に考えて人と接せられるし、喜怒哀楽が結びつかないからこそ感情が少しずつ増えるたびに形容詞が言語化されているのがすごくよかった。

    沢山の愛情を受け取ってきた一方で感情がわからない主人公に対して、愛情を受けられなかった一方で感情豊かな友人のゴニ。主人公がゴニに出会え、ゴニが主人公に出会えて本当に良かった。最後号泣しながら読んだ。

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    2025年09月12日
  • アーモンド

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    2025年31冊目『アーモンド』
    韓国旅行を前に、韓国文学を読みたいと思って手に取った一冊。失感情症だけれど親の愛をたっぷり受けて育ったユンジェと、強い感情を持ちながらも愛情に恵まれなかったゴニ。対照的な二人が互いに学び合い、少しずつ変わっていく姿が心に残った。日本語訳がとても自然で、最後まで読みやすかった。

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    2025年08月21日
  • 三十の反撃

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    平凡な30歳の一人の女性が、歪んだ社会に小さな反逆を起こしていく中で自分自身を見つめ直し、主体的に生きられるようになっていく姿に共感した。

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    2025年04月16日
  • 三十の反撃

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    「世の中に変化を引き起こすために必要なのは、いたずら、あるいは遊びだ。遊ぶように、不当なところに一針を刺す。そうすればいつかは何かが変わり、だんだん広がっていくだろう。」と、自分たちを傷つけた人に、ささやかな反撃をしていく主人公たち。
    最終的に韓国社会は変わらないし、主人公たちの境遇も激変はしない。それでも「多少なりとも世の中を変えたい」と動くのっていいな、と思える読後感。
    ゴンユンとのエピソードは特に辛かったが、主人公が「心の中を隠さずにただ表に出すだけでも、何かを変化させることができる」と思えたことに勇気をもらった。
    挿入歌のように作中に登場する、明るく時に切ないジャズスタンダードと共に、

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    2025年03月16日
  • 他人の家

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    韓国の作家、ソン・ウォンピョンの短編集。短編なので、細切れ時間に読んで... なんて気楽に考えていたのですが、凄みのある内容で、「このテーマはどうですか、このテーマは....」と突きつけられる感じで、ページをめくる手が止まりませんでした。一気読みでした。この作家はすごい!不思議な世界に引き込まれました。非日常性、サスペンス的要素、底知れぬ深さも感じました。と同時に、ほんのりと希望や優しさも伝わってきます。

    家、家庭がモチーフとなっています。人間の本質に迫る部分、現代社会が抱える問題への提言もあります。

    タイトルにあるように「他人の家」をはたから見て読み進めているのに、読み終えると自分ごとと

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    2025年03月16日
  • プリズム

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    面白い!ソンさんの本は大好き!一度読んだ本はなかなか読み直さないけど、これは購入してコレクションしようか迷うほど...

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    2025年03月01日
  • TUBE(チューブ)

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    ソンウォンピョン3作目となりました。
    格差社会など現代の課題を個人の視点から、リアルに、そして繊細に描かれていて、非常に興味深かったです。

    0
    2025年01月02日
  • 三十の反撃

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    凪いだ海を眺めているような文章。春の冷たくもほんのり暖かい風を受けているような気分になります。もがき苦しむ30歳の女性が少しずつ、少しずつ成長していく物語。嫌なことを言われ、意地悪されても次の一歩がなかなか出ないもどかしさと、出合いによって殻を破っていくたくましさが良いバランスで表現されていました。最初はちょっと苦手な感じかなあと思っていましたが、小さな出来事と小さな反撃にのめり込みました。独特の構成でしたが、しっかり繋がっていて、最後はふわっと温まるお話で面白かった。大好き度❤️❤️

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    2024年11月14日
  • プリズム

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    素敵な物語だった。
    主人公たちとは同年代で、いまこの本を読むことができて救われたような気持ちがした。

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    2024年08月20日
  • アーモンド

    ネタバレ 購入済み

    話題のヤングアダルト……ということで読むのを後回しにしていたが読み出すと止まらず、遅読な私には珍しくあっという間に読了。感情を理解出来ないという主人公の語り口が淡々としており、不必要な描写がなく、結果的にかなり読みやすく仕上がっている。

    いやあ……海外文学を読んでいると度々遭遇する理不尽な暴力に、誰も彼もがぶち当たって、そのたびに涙が溢れて止まらなかった。主人公は愛が理解出来ないというが、母や祖母の愛でもってよほど人間らしく育っていると思う。
    偶々愛情と疎遠になってしまったゴニが周囲の人々によって怪物になろうとするのはどうにも痛々しく、悲しい。よくある事なんだけど、本来はとても素直な子供が環

    #切ない #感動する #ドキドキハラハラ

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    2024年08月13日
  • 三十の反撃

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    主人公ジヘの行動力が変わっていく姿が印象的で、
    読んでいくにつれ面白くなり、結末も素敵で圧倒的だった。
    印象的なセリフが多く、心に残る素敵な物語に出会えて良かった。

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    2024年08月04日
  • 三十の反撃

    購入済み

    面白かったのです。時間をおいて読んでみると、いろいろと感想が変わりそうな作品。
    タイトルから感じるような痛快さはそれほどないけれど、考えさせられる内容でした。

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    2024年07月03日
  • 他人の家

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    ネタバレ

    非常に良かった。
    「正確な文章を書きたいんです。辞書的な意味ではなく、あくまでも主観的な正確性という意味での。独創的でありながらぴたりと合うような。」
    『アリアドネの庭園』は未来の日本を見ているようで怖かった。

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    2024年04月04日