ソン・ウォンピョンのレビュー一覧

  • 他人の家

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    ある作家の短編集とは思えないほどSFからミステリー、心温まる物語までバラエティに富んでいる。アーモンドの番外編「箱の中の男」が印象的。起きたことに“もしも“はありえず、誰かのつらさと喜びは紙一重で、しかしそのつらさと喜びは色鮮やかに多種多様なのだ。

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    2025年08月10日
  • 三十の反撃

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    「ジヘ(知恵)」を「ミスワイズ」って呼ぶのがとてもいいな
    9ヶ月で正社員打診が来るのか。いいな。私5年かかったぞ
    ジヘの非正規ならではの切なさはよくわかったけど、最終的になんか素晴らしい会社に入社できてチーム長になってたしで、いいなぁ
    あとは英米の小説よりよほど「わからんこの風習」みたいなのがぼこぼこっとあるのが韓国の小説。留置所から出てくると豆腐食べるとか
    ウクレレ教室のささやかな発表会は良かった
    「舞」という字を指してムインが説明した内容
    「・・・舛という字で、入り乱れるという意味です。つまり燃え尽きて残った灰が、再びめまぐるしく乱れ飛ぶのが舞いなんです」

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    2025年07月17日
  • TUBE(チューブ)

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    ネタバレ

    パク・シリョンの発する言葉が刺さる読書体験だった。

    そのまま感じること。
    一度にひとつのことだけする。
    なんでも手当たり次第つかんでみる。

    生きるうえで真理な気がした。
    スマホをみながら、そしてイヤフォンをつけながら歩いていたりすると、周囲の環境や美しいものに気づかず、鈍感になってしまっているんだろうなあ
    自分なりに物事を観察して、「感じること」を大切にしていきたいなあ

    Urban Tumbleweed思い出された

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    2025年06月18日
  • 三十の反撃

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    閉鎖的な日々と息苦しさから出ていきたいのに変われない主人公が少しずつ変わってゆく。3年半前に職場で戦いぬいた自分と重なり、その先で充実していると思えるキャリアに切り替えられたので行動の大切さが身に染みる。あの時の私を励ましてくれるようだ。

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    2025年04月27日
  • プリズム

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    それぞれ事情や秘密を抱える4人の男女の恋愛の物語。

    ハッピーでキラキラした恋愛ではなく、4人それぞれの人間性や恋愛へのスタンス、不安、コンプレックスがリアルに描かれている。
    全体的に曇り空のような、仄暗さをまとっているけれど、間違えながらも幸せを掴もうとする4人の姿が良かった。

    ☆3.0

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    2025年04月08日
  • 三十の反撃

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    観客でしかない人も尊重しつつ、それでもどこかでステージに上がるのだ、ということがメッセージなのかなと感じた。
    「反撃」の爽快さ、その成功体験から人間がガラッと変わる、ということを、ストーリーとしては求めがちだが決してそうではない。もっと波のある、挫折と小さな喜びとを繰り返すそんなプロセスで、複雑な世界の中で人が変わる、そんな印象を持った。

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    2025年04月03日
  • 三十の反撃

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    初の韓国文学。
    正直韓国の情勢とかその時代背景とかを知らないので、中々入ってこなかった。
    言うことで変わることはあるかもしれないけど、やり方とかがあまり好ましくはないかな。正統にいってダメだったからなんだろうけど。

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    2025年03月10日
  • 三十の反撃

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    ネタバレ

    NOを、YESを、言おう。

    ありふれた名前のジヘはインターンをしている。ある日コーヒーショップで有名人に啖呵を切っていたギュオクが会社にインターンとして現れて、2人は会話をするようになる。ギュオクは遊びと言いながら、言いたいことを言い、ちょっと騒ぎを起こす活動を持ちかけてきて——。

    よくならない社会に、価値を見出せない労働、気の合わない同僚、わかってくれない家族、だんだんと気持ちが離れていく友人。受け流すのは難しくないけど、そんな人生でいいのか。声をあげても変わらないかもしれない。相手に与える打撃は一時のものかもしれない。でも自分を縛る理不尽にNOを言い、自分のしたいことにYESを言えたら、それは確かな変化になる。ちっぽけで他にもたくさんいる人たちのなかの自分だからこそ、自分のために行動するのが大事なのだ。

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    2025年02月26日
  • プリズム

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    世界がコロナ禍になる前に書かれた小説、と言われると時代の転換点のように感じてしまう。
    ここに描かれるのは出会いや別れを経て成長し、変わっていく若者たちの姿だが劇的な展開はなく淡々としているのが実に良い。妙に肩肘張らず、カッコつけてないとでも言うべきか。ゆったりと読むのに丁度いい小説だった。

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    2025年02月15日
  • TUBE(チューブ)

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    とてもまっすぐなストーリー。
    目には見えないけど、
    人それぞれみんな、乗り越えてきたものがあるんだ。

    一生懸命やったのに上手くいかず、自分の人生がめちゃくちゃだと言っている主人公に、バスの運転手のおじさんが「よくやったと思います。とてもよくできました」と言うシーンは感動した。

    伝えたいことがシンプルに伝わってくる本だった。

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    2025年01月10日
  • TUBE(チューブ)

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    ネタバレ

    予防線を張って最初から言い訳を作る。失敗するともともとうまくいくと思わなかったことにする。気にいらない結果にヤキモキする。そんな中年が啓発書を読みはじめたとき、悪手だ、読み手が求めてることより難解で複雑で単純すぎる、明快に書いてあることが叶う世の中ではないのにと思った。そして彼は理想を見ていた。理想的で優しい社会を夢見てしまった。それで儲かることはないと思う事業に手を出し、事業者としての経験も足らず失敗。教えてもらったこと、目の前のことを感じるという些細なことができなかった。まあ人生はそんなものだし、もっとこうすればいいのにと意見を言える立場に私はいない。ただ現実を知り、現実を見て、周りの人を幸せにしてからじゃないと何も見えないはずだ。先づ隗より始めよということだ。

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    2024年10月27日
  • TUBE(チューブ)

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    日本語に訳されている韓国の小説は自己啓発のような内容が多くて、そういう雰囲気が好きで読んでいたけど、この本はストーリーが角張っていて自己啓発の内容が目立ちすぎていた。わがままな読者ですみません。もう少し物語自体をじっくり楽しみたいです。
    学んだこと : 変化は小さなことから。人生と手を組む。よく観察し楽しむ。まわりにポジティブな声かけをする。

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    2024年08月30日
  • プリズム

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    久々にがっつり恋愛小説を読んだような、、
    歳を重ねて、男女の心の機微から遠ざかっていたので新鮮だった。
    自分の中の醜い感情や、わがまま、真っ直ぐさ、不器用さ、本音や建前。
    人を好きになることで自分が見えたり、そして成長するんだな。
    もはや考え方が凝り固まり、自分の常識で動いてる、そんな自分とは違う世界だった。

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    2024年07月20日
  • 他人の家

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    短編集8篇
    どの作品も生きづらい人生のその時々を切り取ってあり、重苦しい雰囲気である。韓国だけではないだろうが読んでいてしみじみ納得するところも多く、それがまた辛い気持ちに刺せられる。

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    2023年12月05日
  • 三十の反撃

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    ネタバレ

    "あらゆる手段と方法を使って、私はほかの人たちとは違うすごく特別な人間なんだと、だからどうか私に注目してくれと、ありったけの力を込めて叫ばなければならない時代がやってきた。"
    実は最後まで読み切ることが出来なかった一冊だけど、ただ、この一文がどうしても頭に残り、こういう文章に出会えたことに大きな価値を感じた一冊です。

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    2025年12月28日
  • プリズム

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    過去に様々な思いを持ち素直に自分の気持ちを曝け出すことができない大人の男女と、まだ本当の恋を知らない若い二人。4人の関係性が入り乱れるが、自分の気持ちに蓋をしたり、嘘をつく事が出来なくなっていく。ジェインと母親の関係性が印象に残った。

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    2023年08月15日
  • プリズム

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    同著者の「アーモンド」が自分の中でハマったことと、綺麗な装丁の印象から読んでみたいと思った本。

    男女4人が四季の移ろいの中で出会い、別れ、新たな出会いへと進んでいく恋愛もの。

    私のセクシャリティ上、生活の中に恋愛というものが存在しないので、多くの人が言う恋愛ってこんな感じなのかなぁと想像することしかできず、没頭できなかった。
    恋多き人にはグサグサ刺さるのかもしれない。

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    2023年07月09日
  • 三十の反撃

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    やっぱりこの作者さんは、些細な心情表現とか微細な行動の言語化がすごく上手。上手いがゆえにすごくリアルで、第三者の人生をぼーっと眺めているような感覚にもなってしまった。主人公のライフスタイルと情感が私にはほど遠かったせいかもしれない。

    世の中に対する不平不満、デモ活動とか、自分の生活への不安感とか、なんとなく生きにくさを感じてる人たちにとってはものすごく共感できる話なんだと思う。

    30歳になったらもう一度読んでみようかな。

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    2023年03月30日
  • 他人の家

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    低温で湿度の高い内容と文章に惹き込まれてしまうが、やはり短編集なのでアーモンドほどの衝撃は少ない。でも、癖になる文体。

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    2023年03月17日
  • プリズム

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    著者はこの作品について「普通の恋愛小説とは違うものにしたかった。ナイーブな失敗を重ねて迷いながら成長していこうとする、不安な若さを描きたかった」と言って居ます。
    そういう意味ではちゃんと成功したなかなか綺麗な恋愛小説です。
    少し変わってるけれど奇矯とまでは言えない4人の主人公達やそれを取り巻く人もそれぞれになかなか魅力が有って。
    だた、独白が多い。特にエンディングの独白はちょっとついていけなかったな。

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    2022年12月05日