ソン・ウォンピョンのレビュー一覧

  • TUBE(チューブ)

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    ネタバレ

    予防線を張って最初から言い訳を作る。失敗するともともとうまくいくと思わなかったことにする。気にいらない結果にヤキモキする。そんな中年が啓発書を読みはじめたとき、悪手だ、読み手が求めてることより難解で複雑で単純すぎる、明快に書いてあることが叶う世の中ではないのにと思った。そして彼は理想を見ていた。理想的で優しい社会を夢見てしまった。それで儲かることはないと思う事業に手を出し、事業者としての経験も足らず失敗。教えてもらったこと、目の前のことを感じるという些細なことができなかった。まあ人生はそんなものだし、もっとこうすればいいのにと意見を言える立場に私はいない。ただ現実を知り、現実を見て、周りの人を

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    2024年10月27日
  • TUBE(チューブ)

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    日本語に訳されている韓国の小説は自己啓発のような内容が多くて、そういう雰囲気が好きで読んでいたけど、この本はストーリーが角張っていて自己啓発の内容が目立ちすぎていた。わがままな読者ですみません。もう少し物語自体をじっくり楽しみたいです。
    学んだこと : 変化は小さなことから。人生と手を組む。よく観察し楽しむ。まわりにポジティブな声かけをする。

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    2024年08月30日
  • 三十の反撃

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    1988年に韓国に生まれ、30歳を迎えたジヘ。非正規で働き、面接を受けては落ち続ける。そんな彼女の周りにある「理不尽」な事に、ギュオクと共に小さな反撃をしていく…そして大人になるとは?を考えさせられる一冊

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    2024年08月02日
  • プリズム

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    久々にがっつり恋愛小説を読んだような、、
    歳を重ねて、男女の心の機微から遠ざかっていたので新鮮だった。
    自分の中の醜い感情や、わがまま、真っ直ぐさ、不器用さ、本音や建前。
    人を好きになることで自分が見えたり、そして成長するんだな。
    もはや考え方が凝り固まり、自分の常識で動いてる、そんな自分とは違う世界だった。

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    2024年07月20日
  • 三十の反撃

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    ⭐︎3か4か迷ったけど、個人的に読んでいて自分のものにならなかった感(琴線に触れなかった)があったので3にした。
    世の中には理不尽なこととか、ふてぶてしくて横柄で嫌な人とか、いっぱいいる。そういうこととか人に対して黙っているのが一番楽なんだけど、そのまま生きてくのが嫌になることってあるよねえ、っていうのはとても共感。
    私はそこそこ正義感が強めな方だと自負してて、生きづらくてたまんなかったこともあったけど、最近は結局人も周りも変わらないし、面倒臭いし傷つくし疲れるし、っていうので、違和感から目を逸らしたり、横柄でやばい人からは極力距離を取っていて、
    でもそればっかりが良いって訳じゃないよな。

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    2024年07月11日
  • 三十の反撃

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    三十歳記念に読んだ本。
    疑問をもち、考え、行動することはリスクも伴うし気力と体力がいる。それでいて事態が好転する保証もない。
    そんなリアルさが絶妙な加減で描かれていた気がする。
    度々登場する曲をBGMにしながら、勇気ある行動に声援を送りつつページをめくった。
    最後の主人公の発想、とってもいいなあ〜

    そして、こういう注釈の付け方もあるのか!と新しい発見。韓国文化の学びにもなる。

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    2024年05月19日
  • 三十の反撃

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    周囲の圧力や誘いに流されてしまったことに後ろめたさを感じつつ、最後は前に進むことができたヒロイン。
    世の中何かしら上手く行かないことも多くて、妥協したり自分を誤魔化したりしてしまうことも多い中、どんなに時間がかかってもそこから一歩を踏み出すこと、踏み出していいのだということを後押ししてくれたような、そんな気がしました。

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    2024年04月15日
  • 三十の反撃

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    正直、そこまで響く内容ではなかった。
    社会に不満を持つ、けれど声をあげられない女性の物語でゴテゴテとしたドラマなどなく、淡々としているところには好感が持てるが、イマイチぴんと来ない、というのが本音でした。

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    2024年03月05日
  • 三十の反撃

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    ネタバレ

    読みながら図星を突かれたような気分になりした、主人公はまるで自分のようであり、停滞していることがわかっていても、何もすることができない、ただ無意味に時間だけが過ぎて行く、本から目を背けたくなりました。
    ただ主人公が自分の気持ちに正直になり、黒歴史のような経験を経て、新しい道へ歩み出したことに対して、自分も変われるのかなという気持ちになりました。
    作品全体を通して、人生そう上手くはいかないし、人は簡単に変われない、けれど、自分自身が良いと思えれば、例え同じことでも、人生は価値あるものに変わるのかなと感じました。

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    2024年01月31日
  • 他人の家

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    短編集8篇
    どの作品も生きづらい人生のその時々を切り取ってあり、重苦しい雰囲気である。韓国だけではないだろうが読んでいてしみじみ納得するところも多く、それがまた辛い気持ちに刺せられる。

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    2023年12月05日
  • プリズム

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    過去に様々な思いを持ち素直に自分の気持ちを曝け出すことができない大人の男女と、まだ本当の恋を知らない若い二人。4人の関係性が入り乱れるが、自分の気持ちに蓋をしたり、嘘をつく事が出来なくなっていく。ジェインと母親の関係性が印象に残った。

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    2023年08月15日
  • プリズム

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    同著者の「アーモンド」が自分の中でハマったことと、綺麗な装丁の印象から読んでみたいと思った本。

    男女4人が四季の移ろいの中で出会い、別れ、新たな出会いへと進んでいく恋愛もの。

    私のセクシャリティ上、生活の中に恋愛というものが存在しないので、多くの人が言う恋愛ってこんな感じなのかなぁと想像することしかできず、没頭できなかった。
    恋多き人にはグサグサ刺さるのかもしれない。

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    2023年07月09日
  • 三十の反撃

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    やっぱりこの作者さんは、些細な心情表現とか微細な行動の言語化がすごく上手。上手いがゆえにすごくリアルで、第三者の人生をぼーっと眺めているような感覚にもなってしまった。主人公のライフスタイルと情感が私にはほど遠かったせいかもしれない。

    世の中に対する不平不満、デモ活動とか、自分の生活への不安感とか、なんとなく生きにくさを感じてる人たちにとってはものすごく共感できる話なんだと思う。

    30歳になったらもう一度読んでみようかな。

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    2023年03月30日
  • 他人の家

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    低温で湿度の高い内容と文章に惹き込まれてしまうが、やはり短編集なのでアーモンドほどの衝撃は少ない。でも、癖になる文体。

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    2023年03月17日
  • プリズム

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    著者はこの作品について「普通の恋愛小説とは違うものにしたかった。ナイーブな失敗を重ねて迷いながら成長していこうとする、不安な若さを描きたかった」と言って居ます。
    そういう意味ではちゃんと成功したなかなか綺麗な恋愛小説です。
    少し変わってるけれど奇矯とまでは言えない4人の主人公達やそれを取り巻く人もそれぞれになかなか魅力が有って。
    だた、独白が多い。特にエンディングの独白はちょっとついていけなかったな。

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    2022年12月05日
  • プリズム

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    よくあるようなキュンとする青春恋愛とは違った恋愛小説。
    考え方、立ち回り、抱えてる物が大人ならではの物でリアルな作品だった。
    視点が変わりそのシーンがどの立場でどう映ってるのか分かるのが面白い。
    更に視点の切り替わりが細かい為、飽きずに楽しめる。
    ただ、分かりやすく過去の話が語られるところは少し退屈だった。

    最後のイェジンがプリズムに対して感じたことは、登場人物それぞれが相手からそう思われてるようで、全員がプリズムのように輝く登場人物と感じた。

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    2022年12月03日
  • プリズム

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    ところどころ共感が止まらない考え方が
    描かれていたが、まどろっこしい比喩が
    鼻につく。

    でも本当に恋人関係のあっけなさとか残酷な関係が
    うまく表現されてて、うまいなとはおもった

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    2022年11月29日
  • プリズム

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    「アーモンド」の著者ソン・ウォンピョンさんの恋愛小説。

    描かれているのは、著者によると「どこか欠陥があって、深く知るとむしろがっかりするかもしれない」男女4人の織りなす恋愛模様。
    確かに欠陥がある人たちなのかもしれない。
    暗いし、めんどくさいし、自分本位だし…。
    でも、なぜか親近感というか、懐かしさを感じる。

    韓流ドラマってほとんど見たことないけど、この小説のような感じなのかな?

    著者は「宇宙が点になって消滅するその日まで、愛は永遠に続く」という。
    今、飲んでますが、その言葉に泣きそうになってます…

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    2022年11月19日
  • プリズム

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    4人が色々なところでつながっていて、リアルな恋愛の様子が描かれていた。
    全員が幸せにはなれないのが悲しいけれどそれぞれの生き方を見つけられたような気がする。

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    2022年10月23日
  • プリズム

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    ネタバレ

    4人の男女のそれぞれの恋模様を1年を通して書いた作品。
    凄いネタバレになるけど、結果誰も恋が実らないというね……
    1人ガチリア充の女の子が出てきて常に恋してなきゃ嫌だ的な感じもあるけど、そういう人の日常や考えている事が垣間見えた。
    可もなく不可もなく。
    人の恋が始まって終わっていく1年を淡々と見る小説…かな?

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    2022年10月03日