チョン・セランのレビュー一覧
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「絶縁」という同じテーマでアジアの9都市9作家がそれぞれ物語を描いたら…面白いなぁ~と、しかも村田沙耶香さんだぁ…と思い手にしました。村田沙耶香さんの作品「無」は、楽しめました!「無」になりたい…とは思ってもなかなか難しいもんですね…。「無」が崇め奉られる…スゴい世界っ!!しかも「無街」が各地にでき...続きを読むPosted by ブクログ
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9人のアジアの作家による短編集
村田沙耶香の「無」や郝景芳の「ポジティブレンガ」は社会の薄気味悪さを感じ、チョンセランの「絶縁」はやり切れない男社会の蛮行に傷つきながらも少し光がさしているように思った。どの作品も(そうで無いような作品もあるが)暗い現実の先に、何らかの希望が垣間見えるのが救いだ。Posted by ブクログ -
絶縁がテーマの短編集。
期待していた村田沙耶香さんの短編も良かったが、意外に他の作家さんの短編が気に入った。
幼なじみの少女と結構良い仲だったのに、結局その少女とは結ばれることなく、小さい頃の少女との会話を思い出す主人公の話(「穴の中には雪蓮花が咲いている」)は、自分の思う通りには世の中は進まない...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。大学病院を取り巻くコミュニティに多かれ少なかれ関わる51人の物語。がっつり病院で働く人もいれば、外国からその土地を訪れる人もいれば、病院の建っている地域にたまたま住んでいる人もいる。お互いに深く関わっていたり、ささやかにすれ違っているだけだったりする。これぞ誇張していない「コミュニティ」...続きを読むPosted by ブクログ
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韓国の大病院で働く人や、その関係者50人の物語の短編集。悲しい話やほっこりする話など、色々なエピソードで韓国の文化や風習なども少しわかる。50人がそれぞれどこかで関わったりすれ違ったりするのが面白い。最後は絶対にみんな出てくるような話があると思っていたらその通りであったが、大事故にならなくてよかった...続きを読むPosted by ブクログ