田川とまたのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ思わずバスの中で涙が出るほど心に残る作品だった。優子が多くの人に愛されながら育ってきたことに感動し、「こんなに愛されて育ってくれてよかった」と感じた。
特に印象的だったのは、最後に優子がバージンロードを歩く場面で、隣にいるのが森宮さんだったことだ。この描写から、血のつながりではなく、「旅立つ場所も、この先戻ってくる場所も森宮さんのところ」だという言葉がすごく感動した。物語の終盤は森宮さんの目線で描かれていることで、彼の優子に対する深い愛情がより伝わってきて良かった。
梨花さんも想像以上に優子のことを大切に思っていたことが印象的で、愛情の深さに驚いた。
現実ではなかなかないありえないか -
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Posted by ブクログ
訳あって何人もの親がいる優子と、いまの優子の父親である森宮さんの今を軸にした物語。
優子の高校生活は平凡そのもので、決して大事件が起こるわけではないものの、小さないざこざやそれに向き合う優子や友人の心の動きが手に取るように分かり、古傷がチクチク。
その合間に描かれる優子の生い立ちは、平凡な高校生活とは対照的にダイナミックで、読み応えがある。
そして、何よりの魅力は、いつの間にか、通奏低音のように、その全てが大きな優しさに包まれていたことに気づいた瞬間の心地よさ。
瀬尾さんの小説はいつも優しさに溢れているけれども、この作品も例外ではなかったです。
夢中で読み進め、読み終えた瞬間はふと涙が -
Posted by ブクログ
ネタバレとても愛情に満ちたストーリーで、心が洗われる様だった。
その時その時で、愛を向けられて過ごしてきた主人公が、それでも特殊な生育環境が原因で悩むこともあり、悩んだときに「一般的な関係性」でないことからさらに思い悩んでいるように感じました。高校生活では悩んでいないように見えますが、むしろ「早く大人にならざるを得なかった」という側面を感じ、それを先生も心配しているのではないかと感じました。お互いに大切に思っているからこそぎくしゃくしてしまうところなどはとても感銘しました。
最後の方は本当にボロボロ泣いてしまうような、とても好きな物語になりました。
個人的には筆者さんの他の作品も読み、愛情の(ないし愛 -
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Posted by ブクログ
よく内容も知らずに、本屋大賞というだけで読み始めました。直前、知り合いが偶然「良かった❣️」と投稿して期待大。
そして期待を裏切らない小説でした。
親との死別親の離婚、様々な理由で家族が変わってきた優子。「どんな名字にも合う」と言うごとくどんな親にも大切に育てられた彼女が自分の家族を作るまでのお話。
結婚相手にバトンを渡す森宮さんの愛情に心打たれながら、梨花さんの「親になると、自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる」と言う言葉にハッとさせられました。未来は明るいだけではないけれど、確かに未来は子供の分、孫の分までやってくるんですよね。