山口一郎のレビュー一覧
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本質(それがそうあるためには欠かすことのできない性質であり、時代や国の違いを超えて妥当する普遍的な性質)直観(それが絶対に間違いなく意識に明白に与えられていること)、一人称―二人称関係による事例収集、意識の0.5秒遅延説、ミラーニューロン(相手の行動の意図、感情の動きを正確に写し取る鏡のような脳神経細胞群)と共感能力、故意・過失といった自由と責任に関わる「意味と価値」を含む物事・人間の行動の本質に到達する、自由変更(共感の生じる条件を考える、思考実験(色と空間、音と持続、運動感覚と視覚像の連合(感覚素材と潜在的志向性が相互に呼び覚まし合う相互覚起)))
現象学的還元(ありのままの経験にたち戻る -
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ネタバレ仕事の現場でここ数年感じていた会社の将来の閉塞感が、「数学化による生活世界の危機」と表現されていて、まさに生きることの意味と価値を、会社の一人一人がそれぞれが見直そうとしていたところ。
会社の中で変人、ガキ、宗教っぽいと囁かれながらも、自分の夢を語ってきた自分の過去を意味付けながら歩んできた方向性は、確かなゴールに続いている事を再認識した。
・二項動態:①相反の補完、②両極の幅、③フラクタルな形態、④銅的均衡
・フロシネス:①善い目的、②ありのままの直観、③タイムリーな場、④本質の物語、⑤実現する政治力、⑥実践知の組織化
・本質直観:①類似性、②潜む同一性、③自由変更と本質 -
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読み始めてしばらくして、自分が何を読んでいたんだっけ?と、とまどった。たしか経営に関する本を読み始めたはずなのに、なにやら物事を考える底の部分というか、ひどく小難しい話を読んでいることに気がついたからだ。哲学、それも現象学という難解な話だった。その部分について理解できたとはいえないが、ただ難しいからといって、そこで止める気にはならず、読み続けられたわけだから、なにか惹きつけられるところは会ったのだと思う。
読む中で、やがてさまざまなエピソードにつながっていき、そのあたりからはわりと素直に楽しく読めたな。ホンダジェットが開発されたエピソードは面白かった。富士フィルムがフィルムというメインと -
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三宅陽一郎氏の『人工知能のための哲学塾』を読み現象学に興味を持ち、国内における現象学の第一人者である山口一郎氏と、日本を代表する経営学者である野中郁次郎氏との共著である本書を購入。
本書は第1部で山口氏による現象学、第2部で野中氏の代表理論であるSECIモデルを中心とした経営学が解説される2部構成である。
一見関連性のない哲学(特に現象学)と経営学を、1冊の本でどのように結びつけて述べられるのか期待と不安を抱きながら読み始めたが、冒頭、中盤(第1部と第2部の間)および終盤に山口氏と野中氏との対談が挿入されていることで、哲学を専門に学んだことのない自分のような読者にとっても理解が助けられた。
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非常に重厚な本だった。普通のビジネス書のようには読めない。私のお世話になった先生が「経営学は宗教書」と冗談交じりに言っていたが、本書は良い意味で実直に経営学と哲学を架橋して、学際的なアプローチにより「職場」というものをかなり丁寧に考察している。露木の博士論文の知見が下敷きにあることも大きな要因となっている。現象学という哲学の理論を用いて経営の現場を考察する手法は斬新だ。組織の人間関係を考慮するとき、意外にもその対象は他者ではなく自分を対象とし、「何のために生きる自分か」、「本当の自分とは何か」(p.32)を見出すことが重要としており、まさにこうした立場が哲学的(現象学的)と感じる点である。そう
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2部構成になっていて、1部が山口さんによる現象学の解説、2部が野中さんによる知識創造経営の話。で、2人の対談が3つという構成になっている。
現象学は何を言っているのか皆目分からない感じで、入門書も含めて、これまでできるだけ近寄らないようにしていた。
そういうなか、組織開発の哲学的基礎にはフッサールがいるという話しを「組織開発の探究」で読んで、経営との関係で現象学が解説してあるこの本はいいかもと思って読むことにした。
「直観」は、「直感」じゃないわけね。
推論などに寄らない「直接的な認知・経験」みたいな話。
つまり、インスピレーションで経営しようという話ではなく、先入観のない直接的な経 -
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ネタバレSECIモデルはを初めて知った。
共同化(Socialization):暗黙知を獲得
表出化(Externalization):暗黙知を集団の形式知に変換
連結化(Combination):集団レベルの形式知を体系化
内面化(Internalization);組織レベルの形式知を実践し、新たな暗黙知を生み出す。
「ワイガヤ」「コンパ」における知識創造は、「我ー汝関係」が暗黙知の直観として与えられるという。これは大学生等の部活動などにおける高揚した一体感とも共通すると思う。
アリストテレスのフロネシストは、①「善い」目的を作る能力、②ありのままの現実を直観する能力、③場をタイムリー