作品一覧

  • 共に働くことの意味を問い直す 職場の現象学入門
    4.5
    1巻1,999円 (税込)
    山口一郎氏と露木恵美子氏の共著による『職場の現象学』は、HRアワード2020に入選するなど高く評価されている。 本書は、『職場の現象学』の入門として企画された姉妹書である。『職場の現象学』では、職場で起こるさまざまな事象を現象学の理論で解釈するという新しい試みがなされたが、本書では、新型コロナ禍でのリモートワークやオンライン会議が日常化するなかで出てきた、職場におけるコミュニケーションや創造的な場づくりに対する新たな問いに対して、より具体的で身近な事例を用いて解説した本である。筆者らは、新型コロナ禍は人々の働き方を変えたが、そこで生じている言うに言われぬ違和感の正体は、現象学の考え方やモノの見方を身に着ければ理解できるという。 職場は「人と人の関係性」によって成り立っているのに、職場でやりとりされている、言葉に表現できない情動(感情や感覚)的コミュニケーションは、あまり重要視されてこなかった。そこに焦点をあてた本書は、新型コロナ禍を乗り越える過程で、多くの職場が遭遇する「リモートか対面か」という問いに対するヒントにあふれている。

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  • ハイテク・スタートアップの経営戦略―オープン・イノベーションの源泉
    5.0
    1巻3,520円 (税込)
    技術はベンチャーから買え! ハイテク企業13社から学ぶ成功の条件  国の経済力の基本は、新規事業、ベンチャーによる活発なイノベーションにある。米国のシリコンバレーをはじめ、イギリス、台湾でも起業(スタートアップ)はさかんになっている。一方、日本では起業を調べた調査によれば、際立って低調になっている。  本書では、ベンチャーの中でも、最先端のハイテク分野(バイオ・電子・半導体・IT)の起業(ハイテク・スタートアップ)に焦点を当て、米国、イギリス、台湾、日本の先進的な13社の事例から、日本の起業環境と経営戦略を考え、成功の条件を探る。
  • 職場の現象学 「共に働くこと」の意味を問い直す
    4.0
    1巻3,300円 (税込)
    【野中郁次郎一橋大学名誉教授推薦!】 上司が代わって職場の雰囲気が、良かれ悪しかれ一変するとき、 なぜそうなるのか、答えが出るまでとことん考え抜いたことが あるだろうか? 「人の話を聴いてくれる人」と「聞く耳をもたない人」との違いは いったいどこからくるのだろうか? 好きな仕事に向かってお互いの積極性が活かされる共創的職場の実現には、このような問いに直面し本当の原因を突き詰めようとする態度が必須となる。 本書は、経営学者と現象学者が学問領域の境界を越え、具体的な職場の事例に即しつつこれらの疑問に対し、読者と共に思索を重ねる。 現象学は、上司と部下、同僚同士といった職場での人間関係での悩みの真の原因を、各自のそれまでの経験の積み重ねに求めようとする哲学である。といっても精神分析をするわけではなく、各自がそれまでに身につけてきた「人々と共に生きることの意味と価値の形成」をたどろうとするものである。 こうして「共に働くことの意味」が、具体的な4つの職場を例にしてどのように身をもって実感されるのか、分かりやすい言葉で丁寧に説明され、どこの職場でも起こり人々が日々頭を悩ませ、心を砕いている職場での「人間関係」や、創造的な職場のあり方について、普遍的な理解が得られる。 露木氏は大学院で野中郁次郎氏に師事、山口氏は野中氏と共著の『直観の経営』(KADOKAWA)のヒットが記憶に新しいところである。 本書では、経営に直接携わらない方にも身近な、日々の仕事に密着し充実した議論がなされている。

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ユーザーレビュー

  • 共に働くことの意味を問い直す 職場の現象学入門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これは名著。
    現象学からなぜ対話が難しいか?を根拠づけている。そして、どうやったら共創が起きるのか?場をつくることで達成することを説明している。

    0
    2024年11月04日
  • ハイテク・スタートアップの経営戦略―オープン・イノベーションの源泉

    Posted by ブクログ

    ハイテクベンチャーの事例研究を簡潔にまとめたもので、これだけ簡単に安くアクセスできるものは他にないと思います。研究者らが書いていることもあってか、引用や参考の情報が詳細で、国内外のデータや供述を用いていて、多角的な内容だと思います。早く出逢いたかったと思わせるような本でした。

    0
    2015年05月20日
  • ハイテク・スタートアップの経営戦略―オープン・イノベーションの源泉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本、米国、英国、台湾のスタートアップクラスターの歴史、風土、各種インフラの状況の比較と、そこから生まれたハイテクスタートアップ(バイオ、IT、半導体)のケース事例。
    読んでいて、各クラスターにおいてスタートアップがどのような経緯で生まれるのか、鮮明にイメージすることができた。特にバイオベンチャーはアンジェス、セルシード、テルシカ(ジェネンテックスピンアウト)と、知りたかったケースが大体押さえている。

    0
    2011年11月14日
  • 共に働くことの意味を問い直す 職場の現象学入門

    Posted by ブクログ

    本書を読む経験が自体が、単なる読書とは違い、常に「環境」と「他者」と「身体」に想いを馳せつつ、深い意識レベルでの思考を促してくれる。

    身体レベルと言葉レベルの往還の必要性。

    創造性をもたらすハウツーはないこと。

    努力するしかないこと。

    問いが大事なこと。

    0
    2024年10月04日
  • 職場の現象学 「共に働くこと」の意味を問い直す

    Posted by ブクログ

    非常に重厚な本だった。普通のビジネス書のようには読めない。私のお世話になった先生が「経営学は宗教書」と冗談交じりに言っていたが、本書は良い意味で実直に経営学と哲学を架橋して、学際的なアプローチにより「職場」というものをかなり丁寧に考察している。露木の博士論文の知見が下敷きにあることも大きな要因となっている。現象学という哲学の理論を用いて経営の現場を考察する手法は斬新だ。組織の人間関係を考慮するとき、意外にもその対象は他者ではなく自分を対象とし、「何のために生きる自分か」、「本当の自分とは何か」(p.32)を見出すことが重要としており、まさにこうした立場が哲学的(現象学的)と感じる点である。そう

    0
    2020年10月25日

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