【感想・ネタバレ】共に働くことの意味を問い直す 職場の現象学入門のレビュー

あらすじ

山口一郎氏と露木恵美子氏の共著による『職場の現象学』は、HRアワード2020に入選するなど高く評価されている。

本書は、『職場の現象学』の入門として企画された姉妹書である。『職場の現象学』では、職場で起こるさまざまな事象を現象学の理論で解釈するという新しい試みがなされたが、本書では、新型コロナ禍でのリモートワークやオンライン会議が日常化するなかで出てきた、職場におけるコミュニケーションや創造的な場づくりに対する新たな問いに対して、より具体的で身近な事例を用いて解説した本である。筆者らは、新型コロナ禍は人々の働き方を変えたが、そこで生じている言うに言われぬ違和感の正体は、現象学の考え方やモノの見方を身に着ければ理解できるという。

職場は「人と人の関係性」によって成り立っているのに、職場でやりとりされている、言葉に表現できない情動(感情や感覚)的コミュニケーションは、あまり重要視されてこなかった。そこに焦点をあてた本書は、新型コロナ禍を乗り越える過程で、多くの職場が遭遇する「リモートか対面か」という問いに対するヒントにあふれている。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは名著。
現象学からなぜ対話が難しいか?を根拠づけている。そして、どうやったら共創が起きるのか?場をつくることで達成することを説明している。

0
2024年11月04日

Posted by ブクログ

本書を読む経験が自体が、単なる読書とは違い、常に「環境」と「他者」と「身体」に想いを馳せつつ、深い意識レベルでの思考を促してくれる。

身体レベルと言葉レベルの往還の必要性。

創造性をもたらすハウツーはないこと。

努力するしかないこと。

問いが大事なこと。

0
2024年10月04日

「ビジネス・経済」ランキング