森奈津子のレビュー一覧

  • 耽美なわしら1

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    何かで知り、購入。
    なんとなく文章のノリが昔のラノベ…?と思ったら1995年から小説ASUKAで連載と書いてあって納得しました(笑)
    苦手な方は苦手?と思いますが、20年以上も前の作品とは思えない(時々用語に時代を感じるけど)内容で一気読みしてました。


    マンガ家と小説家、アシスタント、兼友人先輩後輩の集まり。

    ビアンとバイ(男女)ゲイ、ノンセク(…ってあるけどアセクか?)とそれぞれのセクシャルを持っていて、賑やかにワイワイ過ごしている。
    シリアスになりそうでならない小気味いい展開が楽しい。同じく恋愛に発展しそうでしない関係もいい。(てっきりトシちゃんと千里が結ばれるもんだと…)

    1巻は

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    2021年05月04日
  • からくりアンモラル

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    性愛SFというだけあってかなり直接的な性的表現が出てくるので苦手な人はいるかもしれないが、好きな人には深く刺さるであろう、独特な雰囲気を持った短編集だった。

    「からくりアンモラル」☆☆☆
    思春期を迎えた少女が自分を性的な目で見られることに嫌悪感を覚えるというのは物語でよく見る描写だが、そこからロボットを通して自分を見ることで愛のようなものを得るというのはおもしろい。

    「あたしを愛したあたしたち」☆☆☆☆
    思春期を迎えた少女が自分を性的な目で見られることに嫌悪感を覚えるという構造は「からくりアンモラル」と同じ。
    過去・現在・未来の自分たちで互いに自分を慰めるというのは、一見ひねくれた自己愛の

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    2020年10月07日
  • お嬢さまと青バラの君

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    「お嬢さまとバラの君」
    P34 「さっきマンションへ入った6人」 佐伯は外まで出てきた?
    P85 杏里が本当に心臓病なら、薬は携帯しているはず。と思ったら……
    P113 「ベニスに死す」
    「お嬢さまの学園天国」
    P162 紙で編集という時代性
    P201 4歳児にして虫めがねで人を焼くという狂気
    P275 "像が踏んでも壊れない" サンスターNEWアーム筆入れで、現在でも市販されていました
    「杉本の煩悶の日々」
    みんなの将来が……

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    2019年04月12日
  • お嬢さまボロもうけ

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    「お嬢さまのお気に入り」
    P12 フナって食用だったのね
    「お嬢さまボロもうけ」
    時代劇モチーフ。百貨店の方がスーパーより格上だと思っていたので、麗花はゆかりを敵視するかと思いました。
    P177 3人に1人を入会だと、33%以上という高割合。これをネットかつ校外に拡張したのが「フェイスブック」
    P189 「必殺仕事人」は他の勧善懲悪作品とはちょっと違うかと。
    「お嬢さま軽井沢の戦い」
    P348 タカりんの体温37.9℃というのが絶妙。39℃とかにしますよね?
    「佐伯の一日」
    実は、短いですが面白くて、拾い物でした。佐伯視点なのですが、ガチで麗花に尽くしていたとは。

    このシリーズがアニメ化され

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    2019年03月15日
  • お嬢さまとお呼び!

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    ・「お嬢さまとお呼び!」
    麗花さまなら、「お呼びっ!」な気もしますが。家来の佐伯を従えて、ちょっとアレな言葉づかいの麗花を受け入れさせる導入はすごいものが。また、悪役を目標とするのも斬新というか。
    P119 佐伯が犯人という驚愕の事実
    P130 麗花は改心?と思ったのですが、この先を読むとそうでもないのかも。
    ・「お嬢さまの逆襲」
    おなじバレエまんがを目標に据えながらもいがみあう二人は、宗教で例えると……危険なのでやめておきます。
    ・「お嬢さま帝国」
    最初はいい話だと思った自分は浅はかでした。任意といいつつ"ブランド"制服をばらまいてからの同調圧力で一気に締め上げるという掌

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    2019年02月16日
  • 脇役ロマンス

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    どの物語も趣向が凝らしてあり面白かったです。
    竹取ではおじいちゃーん!と心の中で叫び通し。
    ロミジュリでは、ロザラインって何処にいたっけ?と原作捲ってベンヴォーリオとの会話シーンに会話の中にのみ出てくる令嬢と確認。青年が誰を待っているのかはすぐにピンときてしまったけど、良い締めでした。
    羅生門。羅生門ってなんだっけ!?と読み終えてもパニック状態(笑) 面白い。
    人魚姫、まさかの……うん、魚類なら仕方ないよね。
    シンデレラは、オンノベでもよく題材にされているし、1番アクのない展開でした。
    寿限無をどう持ってくるのかと思ったら、冒頭で「!」 そうくるか!
    オチでまた「!」 やられた!
    名付けって細

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    2018年11月08日
  • からくりアンモラル

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    短編集。SF。エロSF。恋愛。
    SF設定は、ロボット、タイムスリップ、吸血鬼、キメラ、記憶移植、共感能力、アンドロイド、記憶の共有など、さまざま。
    エロいし、SF設定ではあるけど、基本的には切ない恋愛がメインだと思う。
    なかでも特に切ない「いなくなった猫の話」が素晴らしい。
    「繰り返される初夜の物語」「レプリカント色ざんげ」もとても好き。

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    2018年05月02日
  • 脇役ロマンス

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    パロディかと思って読んだら、違いました
    まさに「転生」がぴったり
    話も短いので朝読にも最適!
    ただ、これって、元ネタをしらないでもわかるのかな…?

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    2017年07月02日
  • 西城秀樹のおかげです

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    相変わらず、森奈津子さんの小説はぶっ飛んでいる!
    バナナワニ園のバナナにするか? ワニにするか? の選択肢の結末に笑った。
    百合百合してます。

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    2015年11月22日
  • 姫百合たちの放課後

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    ワンパターンな展開とナンセンス。2人プレイ、衆人環視なのに、これを自慰行為と言い切る貫徹力は敬意すら感じます。異性愛者と呼称するのは、同性愛者とは対等ということなのでしょう。また、同性愛に否定的な人物に敵意をむき出しにするのも特徴かと。無理矢理系(レイプ)ばかりで、相思相愛なのは無かったような。

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    2015年11月07日
  • 姫百合たちの放課後

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    世界は百合によって宇宙人の侵略から救われた、という事実に笑った。
    なんて、アホな救われ方なんだ……。
    行為がワンパターンな事が減点かな。

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    2015年10月06日
  • スーパー乙女大戦

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    当初思ってもいなかった組み合わせに。
    作者の高校学園物って他にありましたっけ。
    マナちゃんとコロちゃんのジュブナイル的ラストには、ほろりときてしまい、ネタが懐かしい系で笑えました。

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    2015年05月03日
  • 耽美なわしら1

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    セクシャルマイノリティな変人たちの非常識な日常。
    悪ノリのなすがまま、されるがまま、楽しい読書でした。
    この作品の耽美好きなのに露悪的なところが作者の原点なのかな??

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    2013年09月30日
  • からくりアンモラル

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    どの物語にも勢いがあって、一日で読み終えました☆
    だいぶエロチックですが、この作者様の文体はわかりやすくて好きです。
    親しい友達にオススメしてしまうかもしれません☆

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    2012年08月10日
  • 姫百合たちの放課後

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    爆笑した!特に姫百合たちの放課後、姫百合日記、花と指、お姉様は飛行機恐怖症この三編がすごく笑いを誘ったわ。なかなか面白い読み物です、しかし、その中に単なるSMや官能を徹するために作り出した物語もあるような感じが、すこしイヤですわ。が、時々、その中に社会や百合、エスに対する作者の鋭い見解がよくあるから、悪くもない、と。バランスがいい短編集であると思いますわ。

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    2012年06月18日
  • 耽美なわしら1

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    ネタバレ

    主要人物みんがみんなセクマイな珍しい作品。自分がセクマイなので、そういうキャラがたくさんいるような作品が無いかなと思ってたところにこの作品と出会いました。

    面白かったです(笑 美男美女たちの日常ドタバタコメディといった感じでしょうか。なかでもビアンの彩子の清清しくなるくらい馬鹿げた計画には笑わされました。見た目がこんなに美人なのにって(笑

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    2012年02月11日
  • お嬢さまとお呼び!

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    ネタバレ

    なぜ絵が飯坂友佳子じゃないのだ。お嬢様は飯坂友佳子の、トイレットペーパーの芯が連なったようなガッチガチの縦巻きロールでなくてはならない。作中で主人公の麗花が度々昭和時代の少女漫画に出てくるようなライバル型お嬢様(セーラのラビニアや、ガラスの仮面の亜弓みたいなイメージ)への憧憬をしつこく言及しているんだから、これを現代的なおしゃれロールの絵で描くのは間違ってるだろう・・・飯坂友佳子の絵って、ちょっと90年代の香りがするけど華があってかわいくてギャグっぽくてこの話にすごく合ってたと思うのになあ。新規客開拓を狙うにしても、イラストはそのままで十分だったんじゃないかなあ。とりあえずイラストに関して気に

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    2011年11月22日
  • 耽美なわしら2

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    ******引用******

    おのれのセクシュアリティから目をそむけるような心弱い人は、このような作品では主要登場人物にはなれません。
     (中略)
     本当は、心が強かろうと弱かろうと、同性愛者が同性愛者として、バイセクシュアルがバイセクシュアルとして、ノンセクシュアルがノンセクシュアルとして、後ろ暗さを感じることなく生きてゆける社会になってほしいものですが。いや、しかし、そんな差別も偏見もない夢のような社会になってしまったら、私は反骨精神をなくして腑抜けになり、創作意欲を失ってしまうかもしれません。

    ―― 『あとがき』 p.373

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    2010年09月14日
  • 耽美なわしら1

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    強面でありながら心優しい主人公(大学生・少年小説家)と彼の周りのキャラのたったかたがたを中心にお話が展開しマス。
    (…果たして『展開』してるのか?)

    揃って美型で、全員がセクシャル・マイノリティ。
    偏見も常識も、森奈津子さんのお話ではなんの意味も成さなくなりマス。

    ワタクシ的にはかなりオモロ~なお話でシタ。

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    2010年08月23日
  • 姫百合たちの放課後

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    タイトルどおりの百合モノ。古屋信子然とした麗しき女学生的世界観…な訳は無く、何て言うか、凄く…官能小説です…。

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    2010年06月01日