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初潮を迎えた自分の身体に苛立ちを覚える秋月は、妹の春菜になつくロボット・ヨハネが子犬をかわいがる様子を見て、ちょっとした悪戯を思いつくが……ペットロボットを介した性と生の目覚めを描いた表題作、タイムトラベルした少女が自我の認識を獲得する「あたしを愛したあたしたち」、セクサロイドが語る波瀾の生涯「レプリカント色ざんげ」ほか、性愛SF9篇。日本SF大賞ノミネートの、切なく凛々しい傑作短篇集。
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Posted by ブクログ
性愛SFというだけあってかなり直接的な性的表現が出てくるので苦手な人はいるかもしれないが、好きな人には深く刺さるであろう、独特な雰囲気を持った短編集だった。
「からくりアンモラル」☆☆☆
思春期を迎えた少女が自分を性的な目で見られることに嫌悪感を覚えるというのは物語でよく見る描写だが、そこからロボットを通して自分を見ることで愛のようなものを得るというのはおもしろい。
「あたしを愛したあたしたち」☆☆☆☆
思春期を迎えた少女が自分を性的な目で見られることに嫌悪感を覚えるという構造は「からくりアンモラル」と同じ。
過去・現在・未来の自分たちで互いに自分を慰めるというのは、一見ひねくれた自己愛のようだが、それがとても真っ直ぐなものに感じてしまう不思議。
「愛玩少年」☆☆☆☆
私にはマゾヒスティックな趣味はないので直接的な性的興奮を覚えることはなかった。
しかし、ラストシーンで唯一の理解者となりうる存在が奪われたときには何か変な高揚を覚えた。
とても残酷で悲しい出来事のはずなのに、Mのひととかいわゆる寝取られ趣味の人の気持ちが少しだけわかったような気がした。
「いなくなった猫の話」☆☆☆☆
私の好きなロマンティックSF。
「繰り返される初夜の物語」☆☆☆
無意味と知りながらロボットに恋して振り回される愚かな話。
「一卵性」☆☆☆
一卵性の双子を愛するというのはこれまた変わった自己愛か。
「レプリカント色ざんげ」☆☆
SFにありがちだが、変わった世界の出来事の紹介のような物語で、あまり登場人物の精神に触れた気がしなかった。
「ナルキッソスの娘」☆☆
美談のように書いているが、私はヒロシのような適当な男が苦手なので、感情移入できなかった。
「罪と罰、そして」☆☆
サディストの愛というのは、言わんとしていることはわかるのだが、私には理解しがたい感情だ。
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