ロバート・ベイリーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
クー・クラックス・クラン誕生の地、テネシー州プラスキ。幼い日、目の前で彼らに父親を殺された黒人弁護士ボーは、四十五年後の命日に復讐殺人を犯したとして逮捕された。親友の冤罪を晴らすべく、七十歳のロースクールの元教授トムと熱血漢の教え子リックの老若弁護士が、地元で負け知らずの女性検事を相手に矜持を賭けて法廷に立つ。胸アツ法廷エンタテインメント『ザ・プロフェッサー』の続編がついに登場!
シリーズ第2作は、前作でいい味を出していたボーの危機を救うべく、トムとリックが奔走する。いやあ、リーガル好きにはたまりません。小学館文庫さん、応援してますよ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ翻訳ものでこんなに涙するなんて…年齢的に涙もろくなっただけなのか。ただ、久しぶりに感動したのは事実。主人公は68歳の大学教授。妻に先立たれ、教え子とのトラブルや捏造された学生との不適切な関係を理由に大学教授の座も追われ、自らも癌に侵されていることが発覚、と徹底的に追い込まれている。一方、敵方は圧倒的財力とギャングとの繋がりなど地方都市を牛耳る運送会社のオーナー。過密スケジュールによって発生した自社の交通事故を隠蔽しようとする彼との訴訟が始まる… ややステレオタイプの悪役描写や被害者家族の苦悩といったイントロに辟易せずに読み進むと大逆転の第5部、法廷シーンが始まります。それからは感動のつるべ落とし。泣かせようとしているのが見え見えでもそこに身を任せれば、幸せな大団円に辿り着きます。お勧めです。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ2作目も文句なく面白かった〜。
まさか元KKK最高指導者の老妻、気品があって美しいマギー・ウォルトンが犯人だったとはね。
今回は途中、ジムボーンに撃たれて(癌も患っているのに踏んだり蹴ったりな)トムの出番は少なめ。
代わりに若い相棒リックとパウエルといつも飲んだくれのトムの旧友(離婚弁護士)が大活躍。
でも、レイレイも元KKKでボー・ヘインズの父親(と信じてた男)を木に吊るした現場にいたとは…。
この小説の面白さは思ってもいない真実が後半に次々と明らかになることと、窮地に追い込まれて絶体絶命の危機に必ず、救いがやってくること。
今回もしかり、でもレイレイはボー・ヘインズをかばってしんじゃったけど…。
ボー・ヘインズも危機一髪のとこでヘレンが、そのあとでトムが来てくれてよかった。
そのあとの葬儀のシーンはまじボー・ヘインズのかと思ったよ。(レイレイの葬儀だった)
3作目はシリーズの中で転換点となるそう。
トムの余命が心配。
待ち遠しい〜。 -
Posted by ブクログ
おもしろくて、一気に読んでしまった。裁判ものというか弁護士物は海外ドラマで見たことはあっても、読んだことはあまりなかったかも。
優秀なスポーツ選手が引退後、スポーツ以外のキャリアでバリバリ働くことがアメリカでは当たり前?と聞いたことがあったが、小説でもそれを確かめられた気もした。
最終章でのどんでん返しがきもちいい。それまでの章では、味方同士の意思の疎通がうまくいかずぶつかったり、証人が脅迫や金銭で買収されてしまったり、殺されたりとうまくいかないことだらけで、どうやってあと数十ページでひっくり返すのかと思ったけれど、爽快なラストが待っていた。 -
Posted by ブクログ
老教授トムと元教え子の若手弁護士リックが、大企業を相手に法廷で戦っていくリーガルサスペンスです。
“昔ながらの熱い法廷ドラマ”を真正面からやっている印象です。
弱い立場の人間のために戦うという構図はかなり王道なのに、不思議と最後までしっかり読まされます。
特に印象に残るのはトムとリックの関係で、単なる師弟というより、互いに支え合いながら意地を通していく感じが良く、法廷の駆け引き以上に、人としての矜持みたいなものが強く残りました。
ただ、敵側の描き方や展開はややストレートなため、人によっては少し出来すぎに感じる部分もあるかもしれません。
リアルさより、“こうあってほしい正義”に寄せている印象はあります。
それでも、理屈以上に感情で引っ張られる力があり、読み終えたあとに“まだこういう熱い法廷小説が読めるんだな”と少し嬉しくなる、王道の面白さが詰まった一冊でした。 -
Posted by ブクログ
シリーズ最終話はこれまでの3冊が法廷エンタメだったのに対して、法廷から離れたジム・ボーンとの文字通りの命懸けの対決。
トムは病状に苦しんだり電話で喋るか検査してるかでほとんど活躍がなく、弱っている様子が痛々しくて辛かった。
怖すぎて大嫌いなジム・ボーンが死刑囚になって3作目から登場しないことに安堵していたのに、脱走して復活し、復讐に燃えるという大ピンチ。
トムのまわりの大事な人たちを標的にする卑劣さが憎いし、今回は罪のない人が死にすぎて最後がどうであれハッピーエンドと思えなくて気持ちが晴れない。
トムの仲間たちの活躍に、誰もが諦めずに戦う意志の強さが表れているのがよかった。 -
Posted by ブクログ
亡くなった息子の治療費の返済、娘の学費、家族の生活を守るため自殺で家族に生命保険を残そうとするランディ。
ディケンズの「クリスマスキャロル」でスクルージの前に現れたマーレイと同じように、鬱屈したランディの前に事故死したプロゴルファーの親友ダービーの亡霊が現れ、4人のレジェンドゴルファーとのラウンドに誘う。彼等の助言にも他の選択肢を見出せないランディの前に… 。伝説のゴルファーボビー・ジョーンズ、ベン・ホーガンなどの逸話やオーガスタやショールズ クリークなどのコースの描写は興味深く読めたが、彼等の教訓めいた助言はランディの意思を覆すほどの説得力は感じられなかった。
「持てるものすべてを使って目標を追い求めると心に決めない限り、恐怖に打ち勝ち、勝利を手にすることはできない。それは多少のリスクを取ることを意味する。だがそれは必要なことなんだ。リスクのない人生は本当の人生じゃない」
"You’ll never overcome your fears and truly obtain victory unless you decide, once and for all, that you are going to pursue what you want with everything you have. That will mean taking a few risks, but that is a good thing. A life without risk is a life not lived." -
Posted by ブクログ
ネタバレ違う、そうじゃない。「ザ・プロフェッサー」から読んできた6作目にしてスピンオフ2作目だが、法廷パートの分量は削られる一方だった。ワイドアスオープンと言いながらエンジンがかかるまでが長く、残りのページ分量だけで一体何を引っくり返すのか、違う意味でハラハラしてしまった。結局はどんでん返し自体のインパクトも弱く、前半部の人間ドラマというか複雑な感情描写に筆の比重が寄っているのは明らか。前作の肝であった検事長の話もここまで引っ張る必要があったのか疑問。
とはいえシリーズとしては好きなままだし、訳者あとがきによれば次回作はリッチ弁護士のリターンらしいので楽しみ。
あと全然関係ないが、表紙をちゃんと見ていなかったので、本文中で正しい訳が登場するまで「“長い側”ってなんだろう」とか間抜けなことを考えていた。