ロバート・ベイリーのレビュー一覧

  • 黒と白のはざま

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    「ザ・プロフェッサー」に続く2作目。
    アラバマ大ロースクールの名物教授だったトムと、その教え子たちが活躍します。

    前作で、恩師トムのために駆け付け、男気を見せたボーセフィス・ヘインズ(ボー)。
    テネシー州プラスキという、KKK(クークラックスクラン)誕生の地で生まれ、幼い日に彼らに父を殺された過去がありました。
    5歳の子の証言は相手にされなかったが、ボーは成長して弁護士になり、故郷で開業。資産家のアンディ・ウォルトンが犯人だと公然と言明していた。

    ところがそのアンディが殺され、証拠はボーが犯人だと示していた…
    しかも検察側は負け知らずと評判高い女性検事が担当。
    若いリックが弁護に当たり、体調がよくないが老練なトムが背後をカバー。地元の離婚弁護士レイレイ・ピッカルーにも協力を頼む。
    一方、前作で暗躍した危険な男ボーン・ウィーラーが再び登場。

    黒人差別が大きく重くのしかかっている状態だが、現在のプラスキはKKKの町という汚名を返上したいと願ってもいる。
    ボーは45年もの間、犯人を逮捕したいという執念を燃やし続け、正義のためとはいえ家族の危険も顧みないやり方だと、妻子には出ていかれてしまった。
    しかし、この裁判のために妻子も戻ってくる…

    ミステリとして要素が揃い、胸が熱くなる展開。
    トムは70歳で病気があるって大変だけど、いや、まだまだ…?!
    面白く読みました。

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    2021年07月14日
  • ラスト・トライアル

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    ネタバレ

    シリーズ三冊目。やはり「もう年は取れない」より好感が持てる。バック・シャッツの方が10歳くらい上のはずなので仕方ないのかもしれないが。それにしても、若僧役であまりいいところのなかったリックは今回、登場シーンからしておいしい。解説で触れられているとおり素晴らしいあとがきと謝辞だったし、四巻があるのもうれしい驚きだった。

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    2021年06月29日
  • ザ・プロフェッサー

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    老教授が同僚に窮地に立たされ、引退するが…
    教え子と共に、逆転の法廷劇へ。

    トム・マクマートリーは、アラバマ大学ロースクールの教授。
    学生時代は全米チャンピオンとなったフットボール・チームの一員で、卒業後は母校で40年教えてきた名物教授。
    ところが、同僚の裏切りで、汚名を着せられて追放の身になってしまう。
    愛する妻を亡くして3年、自らも病身のトムは田舎で隠遁生活をすることに。
    かつての恋人ルースが娘夫妻と孫をトラック事故で失い、大手運送会社を訴え、真相を突き止めたいと願う。トムはこの仕事を、教え子だが確執のある新米弁護士リックが適任と認めて、任せるが。

    運送会社の隠蔽工作が激しくなり、トムも弁護に乗り出す。
    相手方の弁護士は、トムを追いやった同僚タイラーで、これも実は元教え子。
    アラバマ大のフットボール・チームというのは実際に有名らしく、そのあたりの事情は知らないけれども、読んでいる間はその仲間たちの絆と誇りを追体験し、教え子や助手との信頼関係も胸が熱くなります。
    いいですよ~68歳の大逆転劇!

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    2021年06月26日
  • ザ・プロフェッサー

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    ネタバレ

    読書備忘録585号。
    ★★★★★。
    これは面白かった!
    O社長ありがとうございます!6月にコロナ感染落ち着いたら名古屋行きます。笑
    素晴らしいリーガルサスペンス。
    リーガルサスペンスというと、証拠が!とか、証人が!とか、どんでん返し!とか、隅々まで神経集中して読まないといけない印象がありますが、この作品は単純明快。
    交差点での乗用車と輸送トラック事故の陪審員裁判。乗用車側は家族3人全員死亡。トラック運転手も死亡。乗用車家族の妻の母親が旧知の友人に原告側弁護を依頼する。被告はトラック運送会社。テーマは証拠。証拠を並べたい原告側と、証拠を消し去りたい被告側。勧善懲悪である!笑
    主人公トムはアラバマ大学の伝説のフットボールコーチの元全米チャンピオンになったチームのメンバーだった。その後弁護士となったが、コーチの計らいでアラバマ大学ロースクールの教授となる。専門は証拠論。全米の模擬裁判トーナメントで3度の全米チャンピオンにチームを導いた伝説の法学者。
    しかし、かつての模擬裁判トーナメントで教え子リックと諍いを起こしてしまい、これを問題視した大学側から追放される。
    追放した大学顧問弁護士は、こちらもかつての教え子タイラー。要するに裏切りである。68歳のトムは膀胱がんも患っており引退を決意する。
    そんな時、かつての恋人ルースから、娘が事故死した交通事故の裁判の原告側弁護を依頼される。引退を決意したトムは、弁護士としてリックを推薦する。リックはトムとの諍いで大手法律事務所の内定を取り消されていた。トムはリックに対して申し訳ない想いを持っていた訳です。
    被告のトラック運送会社は、所謂ブラック企業。ドライバーに慢性的な過重労働を強いており、この交通事故も運搬契約を守る為のスピード違反が原因。
    トラック運送会社は、大手の運送会社による買収契約を控えており会社が飛躍するためにこの買収契約は何としても成し遂げたい。この裁判でケチが付くわけにはいかない訳です。
    被告側弁護人はなんとタイラー!タイラーと運送会社社長は、ブラック企業であったことを示す証拠を消し、証人を買収し、場合によっては殺す。
    リックにとって初めての大きな裁判で、アラバマ州ナンバーワン弁護士タイラーに追い込まれるリック。このままでは負ける。リックはトムに助けを求める。そして膀胱がんを抱えたトムがよろよろと立ち上がる!
    シンプルなリーガルサスペンスなので考えることなく楽しめました。
    何より、トムが使った"証人の心理的偏向"を知るための喚問で陪審員の心証を良くしていく手法が斬新。
    そして伝聞証拠という弱い武器を被告側の自白に持っていく手法!鳥肌が立ちました。
    裁判のクライマックスで傍聴席にはかつての教え子、フットボールチームの面々がトムを見守る場面も読んでて熱くなりました。
    さてさて、別の一冊を挟んだ後、シリーズ2冊目「黒と白のはざま」に行きたいと思います!

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    2021年05月18日
  • ラスト・トライアル

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    良かった。難しい裁判をどうやっていくのかドキドキだったし、トムの健康状態の記述で、読むのが怖い程だった。様々な人の生きる術、虐げられる人、丁寧な描き方に垣間見る営み、全てに拍手を送りたい。

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    2021年03月28日
  • ラスト・トライアル

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    (第一作の「ザ・プロフェッサー」のネタバレ少しあり)元トラック運送会社の社長で、矯正施から出てきたばかりのジャック・ウィリストーンは射殺された。逮捕されたのは、元ストリッパーのウィルマ。偽証してあげたのに約束の金が払われなかった。DNAの証拠はウィルマを示している。ウィルマの娘が弁護を依頼したのは、かつて母親を罪人にした弁護士トム・マクマートリーだった・・・

    面白かった。面白すぎだった。正義とは何か、悪とは何か。法廷闘争と人間ドラマを究極にまで燃え尽くす最高の小説だった。四部作の最終作の次作が待ちきれない。訳文が凄く巧いのも関係あるのかも。



    ※ネタバレ

    ウィリストーンの前妻バーバラはダウン症の子供のためにも彼の生命保険の受取人を息子にしてくれと何度も頼んでいた。今の妻キャサリンは三百万ドルの保険金を逃すわけにはいかない。違法な商売に手を染める父親ブリーと共謀し、受取人の変更届を受け取った担当弁護士から脅し取る。

    ウィルマはずっと犯行のあった晩に何があったか証言しなかった。それは自分の娘が犯人だからと思っていたから。目撃証言が出たので有罪答弁をする。しかし真犯人は同じような格好をした自分の娘だった。ブリーの手下フィリピン人のマニーも関わっていたようだ。その辺は次作で明らかになるような気が。しこたまウィスキーを飲みつつ読んだので若干記憶が曖昧なり。

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    2021年03月15日
  • ザ・プロフェッサー

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    アメリカの三大スポーツとされる野球・バスケ・アメフトはプロチームは勿論のこと、大学・高校レベルでも地域住民に熱狂的に愛され、選手ばかりでなく監督(コーチ)も尊敬されて、記憶に残るような試合はいつまでも語り草になっている。そんな文化的背景を濃厚に感じさせつつ展開される法廷スリラー。

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    2021年03月03日
  • ラスト・トライアル

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    突然の事故で父親を失った相棒リックが一時的に「マクマートリー&ドレイク法律事務所」を離れ、一人で弁護士業務を請け負うことになったトム。そんな最中、事務所に一人の少女が現れ、殺人事件の容疑者として逮捕された母親の弁護をトムに依頼する。被害者はトムとリックにとって宿敵の男。そして容疑をかけられた母親は、あの因縁の人物だった‐‐。自身に忍び寄る「影」に不安を抱きながら、「まさか」の男たちを相手に、誰が見ても負けと思われる「最後の裁判」に挑むトム。彼と、彼を全力で支える者たち、そして全力で立ち向かう者たちを描く、大好評胸アツ法廷シリーズ、待望の第3弾!

    正統派のリーガルミステリが帰ってまいりました。満足です。大甘の星五つ!

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    2021年02月18日
  • ラスト・トライアル

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    胸アツ法廷ミステリー。「プロフェッサー」「白と黒のはざま」に続く第三弾。主人公トムが言う『悲しみもまた人生の一部なのだ、しかし最後には希望が勝つ』全編を流れるテーマがこれだと思う。救いと希望があるラスト…読後はとても良い。

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    2021年02月12日
  • ラスト・トライアル

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     ヘニング・マンケルのシリーズ主人公バランダーのシリーズは、主人公の心臓が止まるところで終わるという驚愕のエンディングを迎えたが、本書では、トム・マクマートリーが同じようなエンディングを迎えるのか、はたまた事件解決と主人公の寿命とがどのような絡み合いを見せてゆくのか、という事件とは別種のはらはら感に読者は付きまとわれることになる。

     そして本書で初めてわかったのだが、『ザ・プロフェッサー』『黒と白のはざま』は全四部作シリーズの前半部分であったのだ。本書が後半の一作で、全体をなす起承転結で言えば「転」となる作品になるのかと思う。

     つまりこのシリーズは、次作を持って一端終わりを迎えることになるらしい。その「転」独特の緊張感は、本書後半になって加速してゆく。最初はどう見ても逆転しようのない勝機のない裁判に、なぜトムが挑むのか? と疑問符付きのトムの直感任せでストーリーは始まる。どう見ても明らかに見える犯人像、とトムを訪れる14歳の少女の奥に見え隠れする真実らしきものへの主人公の拘りが、本書を引っ張る最初の力として提示される。

     そして相手も味方もまた前二作でトムとスクラムを組んだかつての教え子たち。そう、またしてもスポ根アメフト時代からの師弟しがらみを土台に、濃い目の魅力的なサブキャラクターたちが、それぞれの立場からトムを囲繞し、丁々発止の駆け引きと、二転三転する事件の奥行きに向けて活躍してくれるのである。

     トムの仲間たちが敵味方に分かれることによるトムの心境もさることながら、それぞれが引きずってきた前作までの物語と、さらに覆されトムたちに闘いを挑んでくる巨悪たちの非情さが、よりスリリングな物語を紡いでゆき、物語は底が見えなくなる。

     死と闘うトムの先行き、相対する人間模様と、愛憎の複雑な図式。一作目から順番に読まないと、前作へのネタバラシにもなりかねない内容であることを留意されたい。そして最終作へと続いてゆく、まだまだ目の前に積まれた宿題たち。眼が離せないシリーズの「転」期を、是非味わって頂きたい。

     そして作者のあとがきで、作者の周辺の状況も明らかになるのだが、作品の誕生秘話としても、作風を決定する上での肉付けの意味でも重要な裏話に読者は触れることになります。ますます応援したくなる本シリーズ、最終作がとにもかくにも待ち遠しい限り。

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    2021年01月27日
  • ラスト・トライアル

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    このシリーズは色んな成分が混じり合ってて、ほんまに面白い。
    著者あとがきと謝辞もええなーと思ってたら、解説の人も言及してた。

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    2021年01月07日
  • ザ・プロフェッサー

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    一気読み。本書は訳者”持込み”によって出版が実現したと巻末にある。もう…よくぞ見つけて持ち込んでくれました!ありがとうございます。感謝と拍手を贈りたいです。ストーリー自体は至ってシンプルな法定ミステリー。しかし主人公のトム、脇役のリック、ドーン、パウエル、そしてボー。みんなキャラが魅力的で生き生きとしてる中で、極め付けは愛犬のブルドック「ムッソ」、犬はやはり素晴らしい生き物であり人間の一生の友だと実感。中盤からそれぞれの人間性の高潔さにチョイチョイ眼を潤ませたが、ラストでは、やはりそうよね…と…泣いてしまった。まさに胸熱痛快法廷エンタメスリラー。

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    2020年08月03日
  • ザ・プロフェッサー

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    ちょっとちょっと、これ最&高なんですけど!!??

    リーガルものを小説で読むことないのだけれど(海外ドラマで見るのは好き!)これは読んでよかった。映画を見るようだった。

    正義は勝つ、というシンプルなものではあるが、ラストは胸にこみ上げるものがある。

    68歳のリタイアしたおじいちゃんが主人公というのもいいよね。
    続編もあるのかしらあるのかしら。

    わたしはボーが好きだよ。

    それにしてもあのリックのピンチのところで、トムがバーンと法廷に現れたときの胸熱感は、キューティブロンドのエル・ウッズが全身ピンクで現れた時に等しいな。待ってたよおおおおおお!と叫びたくなったよ。

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    2020年06月20日
  • ザ・プロフェッサー

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    失意の底から立ち上がる主人公や隠蔽工作を図る被告をはじめ、登場する人物の造形が素晴らしい。彼らが織りなす読み応えたっぷりのストーリーが、手に取った読者を陪審員席に誘う法廷スリラーの秀作。泣かせるエピローグや続編に期待を持たせる後日談がまた上手い。

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    2020年03月14日
  • 黒と白のはざま

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    前作「プロフェッサー」に続いて読んだ。登場人物の多くが前作から引き続き出ていて、とても嬉しかった。気持ちの良い仲間達にまた会えたような気がして、こういう読書体験は滅多にない。藤沢周平の用心棒シリーズ以来かも。本書の内容もまた優れている。話の展開もよく、終わり方も最高。主人公のトムが1人で大活躍するような単純な話ではないのがまた良い。気持ちの良い読書をしたいなら、前作から本書を読むべし。

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    2020年03月04日
  • 黒と白のはざま

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    46年前テネシーで黒人の父がKKKのメンバー10人に殺された。息子ボー・ヘインズは復讐を誓い、弁護士になった。KKKの指導者だったアンディ・ウォルトンが殺された。ボーはしょっちゅうアンディを殺すと言いふらしていた。ボーは逮捕され、ロースクールの教授だったトム・マクマートリーに弁護を依頼する。証拠はボーの有罪を示している。担当検事のヘレンは負けなし。絶体絶命の裁判は・・・

    うおー!2020年ナンバーワンだ。

    前作「ザ・プロフェッサー」もすごく面白かったが、それ以上かも知れない。解説を読んでいて、確かに前作は誰がやったかは分かっているのでミステリー的要素は少なかったけれど、本作にはミステリー要素は多い。ボーが殺したのでないなら誰がやったかなフーダニットと、ボーの父親は45年になぜ殺されたかのホワイダニット。それだけではなくさらにもう一層下にまだネタが沈んでいる。

    勧善懲悪、スカッとする小説でもあるし、アメリカの暗い歴史を学ぶ小説でもある。次作のThe Last Trialはめちゃくちゃ面白いらしい。小学館さま、絶対翻訳出して下さい。お願い致します。

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    2020年03月01日
  • ザ・プロフェッサー

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    面白かった❗️オススメです。ミステリーではないし、結末もハッピーエンドになるんだろうなぁと分かっているけど、どうしてそうなるのかが全く分からず、最後までハラハラしっぱなし。結末のカタルシスも大きく、主人公達や古い仲間達との絆なども好みで、久々にとても良い本に巡り会えました。登場人物とも言えないような「ザ・マン」がずーっと存在していて、これが最高でした。超オススメ。

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    2020年02月06日
  • ザ・プロフェッサー

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    面白かったぁ〜。
    これぞ、パスタ小説!(パスタを茹でてる時間も読んでしまうという村上春樹のたとえ。)
    68歳のトーマス・マクマートリー40年もの長きにわたりアラバマ大学のローククールの教授。妻をガンで失い自身も膀胱がんになり、信じてた親友にも(憎っくきジェイムソン・タイラー)手ひどく裏切られる形で大学を追われる。
    ここであらすじを書いてもしょうがないよんね。
    とにかく私のすきな法廷ミステリー。
    リックが絶体絶命の時に現れた時は心の中で喝采。
    アシスタントのドーンとは上手くいきそうだね。
    最後はめでたく勝訴するんだけど、いったい何人が犠牲になった?
    証言しようとしてたミュールは殺されるし、工場長のバラヤードのゲイのことを脅され、自殺に追い込むし、会社の違法なやり方でスピードの出しすぎで事故を起こしたトラック運転手のデューイの妻も脅され身を持ち崩し自殺させるし、
    死者が多すぎて気持ちが塞ぐよ。
    そうそう愛犬のムッソ(老犬)トムを山猫から守って命を落としたのには泣けた。
    でも、トムの元教え子でトムを尊敬してやまないボーセフィスが子犬をプレゼントしてくれたしね。
    マクマートリー&ドレイク法律事務所を開設。
    シリーズ第2弾が今から楽しみ〜。

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    2019年12月29日
  • ザ・プロフェッサー

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    骨のある小説かどうかは、どういうわけか最初のページからわかってしまう。その期待はたいてい裏切られない。ストーリーではなく、作家が書こうとしているものが、文体の後ろからにじみ出てくるような、そう、気配のようなもの、小説の持つ気品のようなものだ。

     そうなるとストーリー展開も楽しくなる。なかなかタフな物語になることは、書き出しで摑めているからだ。

     南部出身の法律家出身の作家は誰? 大抵の読書子ならば、ジョン・グリシャムと答えると思う。この新手の作家ロバート・ベイリーも実は南部出身の法律家なのである。先人グリシャムの権威を傷つけないばかりか、やはり米南部生まれのリーガル・サスペンスには骨がある、との好印象を深めたのが、この作品だ。

     主人公は、元アラバマ大のフットボーラー、法律家として一年間、法廷経験を積んだと思った途端、母校の法律の教授として招かれたため、以後、多くの法律家を世に送り出す役目を果たすことになり、現職を続けている68歳。しかし彼に四十年ぶりの法廷という転機が訪れる。

     彼が育てた法律家の、悪い種子のような若手弁護士が彼を大学から追い出した上に、醜聞の熨斗まで付けて世界から追い払おうと試みたのだ。妻に先立たれた上に、膀胱癌まで患ってしまう人生最悪のタイミングの状況下で、一件の訴訟が持ち込まれる。一家が全員巻き込まれてしまった惨たらしい交通事故、その原因となった過重労働を常態化させていた悪徳運送会社を訴訟する遺族は、教授の学生時代の恋人だったのだ。

     教授生活で課題を残してしまった青年弁護士リックに託して、世間から隠遁した教授だが、彼の再生は如何に? 悪徳企業が次々と打ってくる卑劣で残酷な包囲網に対し、チームはどう闘ってゆくのか。

     人生の再生を賭ける人間たちを骨太に描いて、疾走するストーリー展開が読者を巻き込んでゆくパワフルな小説。こういう小説が読みたかった。しかもこの作家は知っている。どうすれば読者が、悪党どもに怒りを感じるかを。どうすれば読者が犠牲者たちに悲しみの情を抱くかを。どうすれば、悔しさに歯噛みする想いを抱くかを。そういう悪党どもに、どのように闘ってほしいかを。

     そしてどうすれば、60代後半の癌治療中の世捨て人が、難関に立ち向かおうという気持ちを再び持つほかを。どうすれば読者が心からのエールを送りたくなるかを。

     本書は、翻訳者が出版社に原作本を持ち込んで出版の運びとなった作品だそうである。翻訳者の吉野弘人のグッド・ジョブに深い感謝を。さらに未訳は現時点で三作。すぐにでも次作を読みたい作家がまた一人ぼくのリストに加わった。

     最後になるが、世捨人がもう一度頑張ってみることにした、その気になる転換点なのだが、最後の最後に明かされる。粋な構成である。

     さらに実在のアラバマ大フットボール・チーム、クリムゾン・タイドの伝説のコーチの登場に始まり、実在のチームメンバーたちも共演する。なるほど。作者のフットボール愛の熱さが、確実に作品の熱さに繋がっていたのだ。

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    2019年04月23日
  • リッチ・ウォーターズ

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    CL 2026.3.27-2026.3.31
    「ザ•プロフェッサー」から続くロバート•ベイリーの法廷ミステリー。主人公は変わっていくけど、その構図は同じ。窮地に立たされた弁護士がラストには鮮やかに逆転を決める。
    にしても、今作は主人公のリッチを追い詰めすぎじゃない?というほど相手の力が大きくて不安になるし、実際中盤では悲劇も起きる。それでも正義がなされることを期待できるから読んでいてもある意味安心できる。
    やっぱりボーはカッコいい。あとサッチ•トニダンデルの存在感がハンパない。

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    2026年03月31日