ロバート・ベイリーのレビュー一覧

  • ラスト・トライアル

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    四部作とはいえ、最終巻は復讐譚であり、法廷物としてはこの第3作で完結している。老齢と病魔に蝕まれ、肝心のパートナーも不在なまま孤軍奮闘する主人公の姿が痛々しいが、大学時代の恩師に叩き込まれたスピリッツは最後まで失われない。

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    2023年03月01日
  • 黒と白のはざま

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    法学教授トーマスシリーズ2作目。登場人物の名前が覚えられないのは前作と一緒。端役にも心理描写があるため読み飛ばせないせいかと思う。
    楽しみだったリー・ロイは登場しなかった。

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    2023年01月14日
  • 最後の審判

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    【著者あとがき・引用】
    答えを出せるのは読者であるあなただけであり、それこそが読書の愉しみではないだろうか。物語は人によって異なった意味を持つ。それがわたしが読書をする理由のひとつである。そしてまたわたしが物語を書こうと思う理由のひとつでもある。

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    2022年12月29日
  • ラスト・トライアル

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    正義のために戦うトーマス・ジャクソン・マクマートリーの胸アツリーガル小説の第三弾

    本作も凄い!

    毎回トムは大変な目に遭うがもちろん今回も…!?

    アラバマ州タスカルーサ、ブラック・ウォリアー・リバーの川岸で男が殺される
    物語はそこから始まる

    その殺人事件の被害者はトムの宿敵
    容疑者としてトムに弁護の依頼をするのは因縁の人物
    法廷で闘う相手は無二の友人たち…
    (なんじゃコリャ?どういうこと?)

    そんなややこしい状況下でも
    「わたしは彼女を信じている」
    「それが正しいことだから」と、正義のために弁護を引き受けるトムがカッコイイー!

    で、過去の因縁や恩讐、友情が複雑に難しく絡み合う闘いの最

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    2022年12月06日
  • 黒と白のはざま

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    法廷ミステリにして胸熱小説だった前作で存在感を放った、頼れるアニキことボーセフィス・ヘインズの過去に焦点をあてた第二作。
    今回も胸熱度マシマシで興奮しました。第4章に入ってからは興奮しっぱなしで、ページを繰る手が止まらないどころか、面白すぎて飛ばし読みみたいになった(いいのかそれで)

    今作で登場した辣腕検事のヘレンや、離婚訴訟を得意とする酒浸りの弁護士レイレイかっこよかった。
    前作よりトムの存在感は薄めに感じたけれど、リックの逞しい冒頭陳述や、レイレイの活躍など、他に見所が溢れていて不満もなし。
    自作も読みたいけど一旦休憩。

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    2022年10月23日
  • ザ・プロフェッサー

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    やっとリックは声がしたほうに顔を向けた。そこにいる人物を見たとき、両膝が崩れそうになった。これはいったい……?そしてジェイムソン・タイラーを見たとき、尊大なろくでなしの顔にこれまで見たことのない感情が浮かんでいるのを見た。怖れを。「裁判長、私はトーマス・ジャクソン・マクマートリーです」

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    2022年09月17日
  • ラスト・トライアル

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    このシリーズも三作目となった。
    全四作らしいので次がトム最後の闘いとなる。

    物語に起承転結があるようにこの四作そのものが
    起承転結となっており今作は転になる。

    一作目の闘いがこんな形で繋がってたとは…
    驚きと感動です(*_*)
    トムの病魔との闘いもラストどうなるか?
    熱い男達の闘いを最後まで見届けたい!

    お願いだから皆んな死なないで‼︎

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    2022年08月15日
  • 最後の審判

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    ネタバレ

    シリーズ最終作。別にそこが売りの作風ではなかったと思うのだが、ジムボーン一味がやたら強くて、景気よく人が死んでいく(ただしマクマートリー家は除く)。
    トムが引退したこともあって、こちらこそ売りだった気がする法廷バトルの割合が少ないのは不満。それでもぐいぐい読ませてくれるし、何より終盤、ライフル片手に現れたヘレン検事長のセリフがあまりにも格好良すぎて全部どうでもよくなった。何が「そろそろ法律の出番だと思ったの」だ、こやつめ。

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    2022年07月11日
  • 最後の審判

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    末期癌に襲われた弁護士トム。刑務所に送ったはずの殺人鬼ジムボーンが脱獄し、トムの大切な人達を襲い始めた!

    四部作のラスト。アクションが多く、法廷シーンほぼゼロ。なのがちょっと不満。悪くは無いけれど、それまでの3作の方がちょっと上でのかなー。

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    2022年02月12日
  • 最後の審判

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    ネタバレ

    死んじゃったよ。(癌で享年72歳)トーマス・マクマトリ−、通称トム。
    最後の最後にすべての力を出し切って脱獄してきたあのサイコパスな殺人鬼ジムボーンから、仲間(相棒のリック、親友のボー、検事長のヘレン、ジムボーンに殺されかけて瀕死の重症を負ったパウエル)の協力を得て誘拐された孫のジャクソンを取り返せた!
    どうか、トム、リック、ジャクソンが殺されませんようにと祈るような気持ちで読んだよ。
    普通は主役だし、予定調和的な展開になるだろうと思うけど、このジムボーンはヒール中のヒールでサイボーグみたいに強い。
    これまでにもバンバン、トムのまわりの人たちを殺してきたから、更にフィリピン人のマニーという凄腕

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    2022年02月01日
  • ゴルファーズ・キャロル

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     年が明け、最初に読んだのがこの本。昨年の最後に読んだのが同じ作家のトム・マクマートリー四部作シリーズ完結編。そちらはスポ根と胸アツとリーガルミステリーが一緒になったような作品だったが、こちらはスポーツ小説とホームドラマとファンタジーが一緒になったようなノンジャンル小説。まさにジャンルの垣根を飛び越えても書きたい物語が胸の中に燃え上がっているような作家なのだろう。どの作品にも作家のどうしても書きたいものとそこへの情熱が込められていて、好ましいのだ。

     作家とて商売。しかしそれによって生活しなければならない人生の資源であろう。才能を熟練の武器のように使いこなせる作家もいれば、どうしても書きたい

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    2022年01月02日
  • ラスト・トライアル

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    ネタバレ

    私にとっては、まさにパスタ小説(パスタをゆでてる間も読みたい小説by春樹)
    読みだしたら止まらない。
    このタイトルからしたら、(トムも膀胱がんを患っていたし)トムが死んじゃって終わりになるのかと思った。
    けど、あと1作でいよいよラストになるみたいだ。
    あー、ボーがあのブリー・カルホーンの”始末屋”マニー(フィオイピン人の女性)に殺されなくて良かった。
    (間一髪でリックが来てくれて)
    リックの父親の交通事故も、マニーが絡んでいたとは。
    でも、トムがかかわる弁護に波及して死者がでるのは、どうなの。今回も友人のレル(私立探偵)の弟アルヴィンがマニーに殺されるし、裏でブリー・カルホーンと組んでいた弁護

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    2021年07月31日
  • 黒と白のはざま

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    ネタバレ

    読書備忘録587号。
    ★★★★。
    ザ・プロフェッサーの続編です。
    リーガルサスペンスかも知れませんが、今回はサスペンス食も強いです。
    前作で、癌を患って引退しようとしていたトムのケツを蹴っ飛ばして法廷に立たせた立役者、アラバマ大ロースクールでトムの教え子の黒人弁護士ボーセフェス・ヘインズが主人公。愛称はボー。
    前作で、暗い過去があると匂わせていましたが、それは45年前に父親ルーズベルトをクー・クラックス・クラン、俗にいうKKK団に殺された過去。しかも5歳だったボーはその一部始終を見ていた。当時は、5歳児の証言は相手にされず、犯人は捕まらなかったが、ボーには誰が犯人か分かっていた。父親が働く農場

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    2021年05月25日
  • ラスト・トライアル

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    シリーズ第3作。引き続き面白かったが、これまでのようなサスペンスには少し欠けて、教授の心証に中心が置かれた内容だった。最近は不死身のヒーローではなく、主人公側年を取り、人生の終盤を迎えることをきちんと書く話が多くてとても良いが、これもその一つ。むしろ後書きにあった、更に続編が出ていることに驚く。これが大どんでん返しか!

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    2021年04月05日
  • 黒と白のはざま

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    第一作と同様に大学スポーツの強い絆を底流としながら、アメリカ南部地方に根強く残る白人至上主義の恥部を暴かんとする黒人弁護士が見舞われる痛切な悲劇が語られる。

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    2021年03月03日
  • 黒と白のはざま

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    「プロフェーサー」の続編となる本書は、前作で活躍した“ボー”に降りかかる災難を、トムとリックそしてトムの大学時代の友人レイレイで解決していく…。ボーを陥れた人は誰なのか、ボーが抱える過去けらの憎しみと苦しみはどうなるのか…。
    前作ほどの勢いは無いが読みやすく、そしていろんな意味で深みのある作品だった。

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    2020年08月07日
  • 黒と白のはざま

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    胸アツ法廷小説「ザ・プロフェッサー」に続く第二弾。今回は彼の教え子であるボーヘインズが主役。前回同様、熱いセリフのオンパレードだけど、ストーリーは前作が凝っていたかな。
    モーテル経営者が乗るTVドラマ『爆発デューク』ち登場するオレンジ色のダッチチャージャー(リー将軍)に保安官はじめみんなが反応するのが面白い。
    しかしKKK発祥の地テネシー州プラスキで起こる人種間抗争の裁判に集まる覆面姿のKKK達の恐ろしいこと。ブラックライブスマターの時代にもきっと変わらないんだろうな。3.8

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    2020年07月24日
  • ザ・プロフェッサー

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    評判どおりの面白さ。ロースクールの教授として順風満帆なキャリアを歩んできた68歳のトム・マクマートリー教授。腹黒い教え子の裏切りから大学を追われるが、窮地を救ってくれたのも、また教え子たちであった…という素晴らしいストーリー。
    アラバマ大学のアメフトチームは実際に大層有名なのだね。著者のアラバマ大学愛もまたストーリーを熱くしている。
    若き教え子ニックと新たに法律事務所を設立したところで本書は終わるけど、次作でも今回活躍した面々にも会えるらしいので楽しみ。
    4.0

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    2020年06月09日
  • 黒と白のはざま

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    クー・クラックス・クラン誕生の地、テネシー州プラスキ。幼い日、目の前で彼らに父親を殺された黒人弁護士ボーは、四十五年後の命日に復讐殺人を犯したとして逮捕された。親友の冤罪を晴らすべく、七十歳のロースクールの元教授トムと熱血漢の教え子リックの老若弁護士が、地元で負け知らずの女性検事を相手に矜持を賭けて法廷に立つ。胸アツ法廷エンタテインメント『ザ・プロフェッサー』の続編がついに登場!

    シリーズ第2作は、前作でいい味を出していたボーの危機を救うべく、トムとリックが奔走する。いやあ、リーガル好きにはたまりません。小学館文庫さん、応援してますよ!

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    2020年02月20日
  • ザ・プロフェッサー

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    ネタバレ

    翻訳ものでこんなに涙するなんて…年齢的に涙もろくなっただけなのか。ただ、久しぶりに感動したのは事実。主人公は68歳の大学教授。妻に先立たれ、教え子とのトラブルや捏造された学生との不適切な関係を理由に大学教授の座も追われ、自らも癌に侵されていることが発覚、と徹底的に追い込まれている。一方、敵方は圧倒的財力とギャングとの繋がりなど地方都市を牛耳る運送会社のオーナー。過密スケジュールによって発生した自社の交通事故を隠蔽しようとする彼との訴訟が始まる… ややステレオタイプの悪役描写や被害者家族の苦悩といったイントロに辟易せずに読み進むと大逆転の第5部、法廷シーンが始まります。それからは感動のつるべ落と

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    2020年02月18日