ヤニス・バルファキスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2025/10/08
著者の意図「君には今の怒りをそのまま持ち続けて欲しい。でも、賢く戦略的に怒り続けて欲しい気が熟したら、その時に必要な行動をとって欲しい。この世界を本当に構成で理にかなったあるべき姿にするために」
交換価値と経験価値p50
交換価値は、お金と商品の交換
経験価値は、本人の意思と経験との交換(献血を無料でやることや、溺れている人を助けること)
そこにお金が発生すると、経験と交換を嫌がる人がいる
→感謝の意を伝えるときに、対価が必要でない時がある
p124
狩人のジレンマールソーの寓話?
集団で狩りが必要な鹿と、個人で狩りが可能なうさぎ
鹿を狩ることで、数日間は仲間内で全員 -
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Posted by ブクログ
前作は娘のために書いた本だったが今回は無き父親との対話的な話。ギリシャ神話の例えとかよく出て読みにくい…
GAFAMに無償でデータを提供し続け、各 CEO達の莫大な富形成に知らずのうちに加担させられる現代の愚民達をクラウド農奴としかつての封建制に例えるのはまぁよくある話だけど、GAFAM批判し過ぎな気もする。それなりの恩恵を受けてるし…そう思う時点でテクノ封建制にやられているのかもしれないが…ちょっと思想が左よりすぎるかな。
自由を手に入れるために何を諦めるのか、本当の自由とは?とみんな思いつつこの資本主義社会の中でなんとか生きていく折り合いを見つけないといけない訳で…映画マトリックスの引 -
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Posted by ブクログ
少し実感とは異なっていたので、言い過ぎかなーというのが第1感であった。たしかにGAFAMのプラットフォームにのり、個人の様々な情報がデータ化され、アルゴリズムが全てを回していく事実はある。
でも一方で、それが分かっているからSNSに乗ってくる広告はまともに見たことないし、さらにいくらスマホが必需品とはいえ24時間のうち使ってるのは数時間だろう。本書に書いてある世界…クラウド農奴は一面から見れば存在するが、その農奴は全てをクラウド資本に捧げているわけではない。
ただ、いまのクラウド領主が本質的には何も生産していないというのはひたすら同意。ザッカーバーグもベゾスも最初は想いがあってビジネスを立ち上 -
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Posted by ブクログ
難しい経済用語などはなく、一気に読めました。
仮想通貨や環境問題まで論じているのも面白いところです。たとえにマトリックスなどなるほどと思いました。
★NHK「100分de名著forティーンズ」で「ただのお金の話ではない」と話題沸騰!
★NHK「理想的本箱 君だけのブックガイド」で絶賛!
★「朝日新聞」(梶山寿子氏評)にて
「とんでもなくわかりやすいだけでなく、とんでもなくおもしろい」
「知的好奇心を刺激するドラマチックな展開に、ぐいぐい引き込まれる」
「一冊で仮想通貨や公的債務の是非、環境問題まで網羅しているのも驚き」と絶賛!
★年間ベスト海外ノンフィクション(Apple Books)
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Posted by ブクログ
作者の主張としては、「持続的な格差の少ない社会を目指すには今の資本主義に対して、経済リテラシーの高い民主主義」ということだと思う。
資本主義を市場社会と表現して、市場の成り立ちや特性について語っている。交換価値と経験価値という表現は、印象に残った。なんでも交換価値にしてしまう市場社会(≒評価経済社会@岡田斗司夫)の波は、プライベートを切り売りしていいねやフォロワーを稼ぐ現代の特性を上手く捉えている。経験価値については、貨幣価値や取引という概念から外れ、人の関係の下に成り立つ一種の関係性である。作者は、とある日の会食時の知り合いの船乗りから潜水して錨を直して欲しいという経験を元に、いい思い出とし -