ヤニス・バルファキスのレビュー一覧
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なぜイギリスがオーストラリアの先住民アボリジニを侵略し、アボリジニがイギリスを侵略しなかったのか?という問から始まるこの本。そんなんたまたまとちゃうん?と思っていたら大間違い。それにはきちんとした答えがあるんです。この本は、例えば鹿狩りや収容所内を例に挙げながら、すごく分かりやすく、中央銀行の役割を...続きを読むPosted by ブクログ
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本の帯にあるように異様に面白い。一気読みできる経済の本。
なぜ格差があるのか、資本主義における借金・銀行(金融)の話や、政策に対する予測に基づく反応により政策が効かない話等、急所を突く語りがすばらしい。Posted by ブクログ -
経済について学ぶ必要があり、しばらく前に購入し途中まで読み進めたところで止まっていたため、せっかくの機会だと思い読み通した。
仕事柄、「利益の追求」に関しては思うところが多かったが、第3章には「そもそもなぜ利益を追求しなければならないのか?」の答えがあった。
「経済の先行き」について描かれた第5章で...続きを読むPosted by ブクログ -
自分の経済のことを誰かに任せてしまうのは、占い師に自分の運命を任せるようなもの、みたいな説明が面白かったです。
あと市場主義の反対が「民主主義」て訳なのかそう書いてあるのか知りませんがいいですね。社会主義でもない。Posted by ブクログ -
専門用語はほとんど使われておらず、とても分かりやすかった!
鹿の狩りの例えや、ビットコインの話なども面白かった。
食料となるものが豊富じゃなかったからこそ、農耕がうまれ、農耕がうまれたからこそ余剰が出来た。
経済学の入門本としておすすめです。Posted by ブクログ -
読みやすい。
・アボリジニがイギリスを侵略したのではなく、イギリス人がアボリジニを侵略する事になったのはなぜか
・機械は生産はするが、消費はしない
・人は地球のウイルス
なるほど、、と思わされることがたくさん書かれている。
マトリックス見てみたくなった。Posted by ブクログ -
著名な10人が現在の経済について語った本。
貨幣理論、民族、地政学、歴史などあらゆる切り口が網羅されているので読むならこの1か月間がおすすめです。Posted by ブクログ -
無駄に大仰なタイトルと表紙のセンスの悪さで引いてしまうけど、内容は分かりやすくて興味深い話ばかりだった。
強制収容所でタバコが通貨代わりになってる話が特に面白い。Posted by ブクログ -
経済的な内容について、判断できないですが資本主義が唯一の主義ではないことを気付かされるだけも価値がある。Posted by ブクログ
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最近はポスト資本主義を提唱する本が多い。
それぞれ理想的であり、また欠陥も抱えているが、提案と議論があることは良い環境と思う。
読んで、どこが良いか、欠陥は何かを読者が考えることが重要ではないかと思う。
さて、本書は2008年、リーマンショックを機に資本主義と分かれたパラレルワールドのポス...続きを読むPosted by ブクログ -
前評判通り、読みやすかった。
なんていうか、ズバッと正解はこれだ!と言い切らないところがいい。まさしく娘に語るという味が良く出てます。 -
父が娘に語る、というタイトルにもある通り、経済の成り立ちや事象について平易な言葉で語られている。マトリックスなどの映画に例えて説明する形もわかりやすかった。(映画を知っていることが前提だが)Posted by ブクログ
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経済学者、元ギリシャ財務大臣が、お金とは何か、資本主義とは何かを平易な言葉で本質に迫る本。
わかったようでまだ理解しきれない。自分の言葉語れるようにもう一度読んでみよう。、Posted by ブクログ -
娘に小説のように経済を語るけれども、その内容に引き込まれた。歴史の中で経済が成り立っていくのがよく分かる。戦争と同じで、経済でも人間は何度も同じ過ちをすると確信する。もう一度読みたい。Posted by ブクログ
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◆農作物の余剰が、人類を永遠に変えるような、偉大な制度を生み出した。
Ex. 文字、債務、通貨、国家、官僚制、軍隊、宗教…
→農耕が発達しなかった社会(南アフリカ)では、文字が発達しなかった
◆何も持たない人を見ると、同情してそんな状況に怒りを感じるけれど、自分たちの豊かさが、彼らから何かを奪った...続きを読むPosted by ブクログ -
わかりやすい、ようでよくわからなかった、が正直な感想。
経済の仕組み、ポイントポイントで理解できたが、例えが多すぎて何かよくわからない部分も正直あった。
改めて読んでみたいと思う。Posted by ブクログ -
私の理解では、経済学こそ人間理解が不可欠、かつ資本主義にとっては無限に広がるフロンティアが不可欠。この2つをわかりやすくまとめてくれた本であり自分の理解を補強してくれた。と同時に歴史を振り返り新たな気づきをくれた部分もあった。
著者の人間洞察は独特で深いと感じられる。それが納得感につながる。また、...続きを読むPosted by ブクログ -
分かりやすく市場社会(資本主義を著者が言い換えた造語)の成り立ちと不可能を解説した書。市場社会はこのまま進むと崩壊するという説。
興味深い例えとして「経済学は占いと同じであり、科学的ではない。」がある。経済学が生まれた背景には、権力者の支配根拠を示すためであるという。権力者は昔、宗教によって「神から...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い,が,展開が込み入りすぎていてなかなか読みづらい作品だった.
語りや伝聞の形式ではなく,折角なので「もう一つの世界」の実際の様子が描かれていたら,もう少し映像化して読めるのになぁ.Posted by ブクログ -
パラレルワールドと通信できる機械を使って、資本主義の滅んだ後の世界を見聞するというストーリー。
破天荒な設定で物語を紡ぐためにSF仕立てにするのはナイスなアイデアですが、資本主義を相手にするにしては詰めが甘い気がする内容でした。
資本主義が倒れたあとの「もう一つの世界」では、
・銀行がなくなり、残...続きを読むPosted by ブクログ