シライシユウコのレビュー一覧
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平安宮中お仕事物語の最終巻。
今回はミステリー要素はほとんどなく、恋も仕事も諦めない人生を選んだ伊子の大活躍で大団円だった。
個人的ハイライトは二つ。
伊子が赤痘瘡に罹った主上を看病する際、自分が主上を守ってみせると言い放つ姿。
そして天敵、女宮を策略を持って追い詰める所。
どちらも非常に男前でカ...続きを読むPosted by ブクログ -
まあこのように終わるしかなかったかもしれないというおわりかた。このからんだ関係性は、全員死ぬまでややこしそうなので、作者はうまく終えられたと思う。でも、また書きたくなるのでは?とも、余韻を残して終わってるので再開するかもしれない。
軽いノベルの割に取材がしっかりなされていて、読み応えがある本だった。Posted by ブクログ -
嵩那出奔!?伊子激走?
女宮の怒濤の策略に立ち向かう伊子。
自分達だけでは抱えきれなくなった事を見極めて、最適な人にSOSを発する事が色々な意味で大切なのは、今も昔もきっと同じ。
迷いを吹っ切り、強欲と思われようとこれから自分が往こうとする道を定め腹を括った伊子は凛としていてカッコいい!
今回...続きを読むPosted by ブクログ -
これはもう次を読まずにはいられない。
次までしか出てないようだが展開がまだあるようだと欲求不満に悶えることになりそうだ。たかがライトノベルされど…
読むなら揃えてから読むことを強くおすすめしたい。1巻読むごとに読み終わるスピードがあがってしまう。やがてくる空虚な終わりを恐れながらも。Posted by ブクログ -
筋立ては現代と変わらないが、平安朝の後宮の雅な生活が舞台なので、華やかな感じ。
ヒロインの伊子のキャラがなかなか良い。
人生のモテ期はいつ来るかわからない。油断せずに、女子よ、過ごすべし。Posted by ブクログ -
平安キャリアウーマン物語
いつの世も遺伝子上不出来な男子の周りでしっかりしている女子がいる。
安定の平安小説。
平安好きにはおすすめ。Posted by ブクログ -
軽いライトノベルだが好きな平安時代が舞台でとてもたのしめた。
抑えるところはきちんと抑えて平安もどきにならずに安心して読める。シリーズ続けて読んでいきたい。
この頃このタイプが流行っているのが喜ばしい。Posted by ブクログ -
お仕事ミステリーとはいかにと思い読み始めた。古典(後宮)の教養があれば謎解きしながら読めたのかなと。悪意を持って起きた事件ではなく、想いがあふれた事件ばかり。Posted by ブクログ
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手強い敵となる女人が次々と出てきました。一人は降りたけど、最後の敵は意外と怖そう。きれいな決着にはほど遠いのですが、数巻引っ張るのでしょうか。一話完結的な進め方の方が好みですが、その分しっかりと爽快な仕返しをしてくれることを期待します。
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伊子惑いまくり、揺れまくりのシリーズ第4巻
色々な意味でかわしきれなくなって来た。
尚侍として嵩那とともに後宮の様々な事件を乗り越え、帝と嵩那の人柄と気持ちを知れば知るほど、伊子の心の惑いも深くなる。
そんな伊子に惑っているのかと問いかける嵩那。
どうする伊子?
立場を考えれば口には出せない気持...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。読んでいると忘れそうになるも、時折引き戻される伊子の年齢。まあ、平安時代なので孫がいてもいい年齢ではある。しかも、ちょっと年下の超男前宮様が元彼で、半分の年齢の帝からも求愛されているという、恋愛小説らしいモテモテで、仕事もできる美婆。これこそラノベ恋愛無双。
今回は本当の犯罪(誤解ではな...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い!!最近平安のお姫様ものをちょいちょいと読んでいるので、ネトであなたはこれもお好きでは?とお節介A iに平安ラノベを勧められることが多くなったんだが、そのなかでなんとなく惹かれたので手に取ってみた。
なんと、いきおくれ女子というかなり危険なテーマの30すぎ独身女性のファンタジーともいえるのでは...続きを読むPosted by ブクログ -
薫さんのキャラが大好きです!
向こう見ずに突っ走っていくところとか、男気溢れるところとか…!
高千穂さんのおっとりとした雰囲気も好きですが……裏がありそうで怖い……
蛙男さん、意外といい人でした!
あやかしが住まう京都裏町……行ってみたいですね!
薫さんは真神さんとハルさんのどちらを選ぶかも気になり...続きを読むPosted by ブクログ -
平安時代の物語好きなので読んでみたかった作品
お仕事もので少し謎解きもあり、恋愛要素も強めかな?と色々楽しめる
帝の一途さも素敵だけれど、伊子はやはり嵩那とくっついてほしいなと思ってしまう
伊子親子のお互いを思い合う気持ちもとてもよかった!
今後の伊子を取り巻く人間関係が気になるところ…シリーズもの...続きを読むPosted by ブクログ -
もうちょっと嵩那に寄り添っても良かったんじゃない?というスタートから、2人の再会、から貝合せの件は結構心揺さぶられましたわ。
父親になった帝もすこし藤壺に寄り添う感じがでたし、嵩那も帝も男っぷりをあげた感じがしました。
2人の機微が後半にキュッと詰まっていて、作者やるな、と上から目線ながら思わされ...続きを読むPosted by ブクログ -
最終巻。前の巻でそれぞれの覚悟を決めた伊子と嵩那の行く末、女宮の思惑の行く末、帝の思い、それぞれが向かう所が無事決着を迎えた。結婚という形に決着しない2人の在り方はすごく「今」だと思うし、伊子と嵩那と帝の、それぞれの立場での責任を果たすという覚悟は凄く共感が持てる。恋愛に終始しない結末は非常によかっ...続きを読むPosted by ブクログ
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今回は嵩那親王をめぐって起こる騒動に振り回され、心がいろいろ乱されながら、芯の強い所を見せる尚侍・伊子が見事と言えるかな。ただし、こう言っちゃうとなんなんだが、可愛げというか可憐さはないよね。第一話は、女宮の追儺での企み、第2話は七草粥での伊子の見事な推理、第3話は踏歌節会での嵩那親王の企みを描く。...続きを読むPosted by ブクログ
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最後の16歳の帝が4歳の時の伊子と嵩那親王の出会いが描かれた超短編を含め4編。五節の舞の取り換え話、軽薄・無責任野郎を懲らしめる話、入道の女宮という先帝を嫌い、内親王という自分に屈折した感情を持つ大きい存在が現れる話ーどれも引き込まれて読んだ。伊子と嵩那と帝の三角関係に大きな動きがありそうだ。Posted by ブクログ
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16歳の帝から入内を望まれた32歳の藤原伊子。困った伊子は、折衷案として尚侍として後宮入りしたが、水を得た魚のように仕事に励む。尚侍として認めてられ、入内をあきらめてもらうためだったが、若き帝は、入内を無理強いせず待つというのだ。伊子は昔の恋人の嵩那親王を再び意識している。帝はどうもそれも承知の上ら...続きを読むPosted by ブクログ
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主人公の尚侍・藤原伊子は聡明で明るく、機転が利き、思いやりもあって部下たちの人望も厚い。後宮内の事件も頭を働かせて解決してしまう。いやはや、完璧すぎ?いやいや、ちゃんと愛嬌もあって魅力的なのだ。若き帝からの求愛を固辞しているが、帝の立派さにも惹かれ始めているので、嵩那親王くんもうかうかできない。3篇...続きを読むPosted by ブクログ