あらすじ
なんとなく味気ない一人暮らしを続けてきたOLの諏訪部京子。ある夜、腹ペコでやさぐれながら帰宅すると、隣に住む女子高生の笠音百合に呼び止められる。「あの角煮が余っているんですけど」そこから、二人のちょっと不思議な交流が始まった。さっぱりしていてクールな京子。優等生っぽく見えるけれど、実は激情家な百合。性別以外色々と違う二人は、勢いでポテトを揚げたり、やってられない日にクリームソーダを作ったり。付かず離れず、背中合わせの日常をどうぞ召し上がれ。
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Posted by ブクログ
飯テロ系小説ってお店で食べる系と自分で作る系で分かれますよね。
お店で食べる系はエンタメ系、作る系はほのぼの日常系な感じがします。
この本は後者で、ひょんな事から飯友になった女子高生と社会人の女性が織りなす日常の物語でした
とは言えそれぞれちょっと複雑な家庭事情が有るもの同士のふたりのお話は食事しながら進んで行きます。そして最後は落としどころを見つけて落ち着きましたね
ふたりのただの隣人から飯友的な友人に変わり、そして戦友の様になる関係も結構好きでした
ソロ生活の過ごし方に共感する
気持ちのいい話だった。ちょっと良いものを作って食べてみたり、買ってみたり、違うことをしてみたりで楽しい生活を得ようする姿が好き。
こういう地味な幸せの積み重ねがソロの生活にはバフとして効いてくるんだよな。それを一緒に楽しめる人がすぐ近くにいるのは素直に羨ましい。
あとは最後のレシピの話はぐっと来た。賭けに出るという考え方も好き。作者の別の本も読んでみようかな