シライシユウコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。読んでいると忘れそうになるも、時折引き戻される伊子の年齢。まあ、平安時代なので孫がいてもいい年齢ではある。しかも、ちょっと年下の超男前宮様が元彼で、半分の年齢の帝からも求愛されているという、恋愛小説らしいモテモテで、仕事もできる美婆。これこそラノベ恋愛無双。
今回は本当の犯罪(誤解ではない)が起きて、その謎解きをする。
仕事仲間に嫌われている性格の悪い女官、嫌われていたり、貧乏だったりすると犯罪が起きたときに犯人に仕立て上げられる傾向にある、というのをおもいださされた。危険な大衆心理を上手く話にもりこんでいる。
「さりなれど私は、尚侍の君がご自分で仰せになるほど、主上と不釣合いだとはけして思いませぬが」
「確かにご年齢は離れておられますが、古今東西例のない話ではございませぬ。おのれの年齢も顧みず、若い女人ばかりに固執する高齢男性よりよほどよいかと」
「分かりますよ!自分はしみ皺だらけの小汚い面相なのに、女は十六歳以下じゃないととかほざくずうずうしいちゅうんえのとこってけっこういますもんね」
「いるいる!馬鹿じゃないのって思うわよね。若い女だって若い男がいいに決まっているのに、肌艶や声の張りとかを比べたら一目瞭然なのに、格好だけ若々しくしてかえって痛々しいというものよね」
千草と女房たち
面白いです。落窪物語とか思い出すねぇ。
また再読しようっと。 -
Posted by ブクログ
面白い!!最近平安のお姫様ものをちょいちょいと読んでいるので、ネトであなたはこれもお好きでは?とお節介A iに平安ラノベを勧められることが多くなったんだが、そのなかでなんとなく惹かれたので手に取ってみた。
なんと、いきおくれ女子というかなり危険なテーマの30すぎ独身女性のファンタジーともいえるのでは。平安時代の32歳、”あまりにも高齢”と言われる主人公伊子は、もともと先の東宮、今上の父に入内するはずだった左大臣の大君(長女)。中宮になるための妃教育を受けて育って、しかし入内しなかったという、まあ、源氏でいうところの葵のような生い立ちだが、色々あって性格は拗れていない、そして、結婚もしていなかった。が、「とっても高齢」にもかかわらず、帝にもモテモテの宮にも惚れられている。そして、美人で頭が良く、センスがいい。
32歳にして初めて後宮に出仕し、働くようになって、どんどんと才能を発揮していく。働く女性の話。
ただまあ、帝から再三求められるも、入内はせずに女官として働いていて、色々と難しい立場ながら、なんと言っても出自も後も申し分のない上臈なので、色々と問題や誤解はある。
1巻は誤解ミステリなので、可愛い。
テンポもいいし、設定が面白い。女性の生きる道の難しさもちらちらと語られる。 -
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ネタバレ今回はいつもの謎解き話ではなく女宮絡みの政争がメインだった。
それだけに重要な出来事が多くて本編が一気に進んだ気がする。
前巻ではっきりとした恋と仕事どちらも手放したくない伊子の決意は今巻でも健在。
主上にも嵩那にもその決意をキッパリと告げた彼女はなかなかカッコいいし、ますます強く行動的になったと思う。
女宮との対立も決定的になって、今後、二人の対決と言うか攻防が非常に楽しみではある。
それとは別に、宮中における女達の争いも激しくなってきて、彼女がそれをどう捌くのかも気になる。
個人的には彼女の宿敵は女宮というよりも玖珠子だと思っているので、ラストの展開にはきた!と思った。
それにしても主上や嵩那側からするとなんとももどかしいだろうなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレクライマックス直前といった様相の平安後宮お仕事草紙です。
オレンジ文庫なだけあり、主人公の伊子がアラサーで、花も恥じらう的なものがないのでいい意味で後宮のお局的存在として振る舞っています。伊子のような上司っていいなあ。
巻を重ねるごとに仕事と家庭の両立や不妊治療、女性の立場など現代女性の悩みと通じるところが出てきて面白さを増してきました。
今回は後宮事件簿のなりは潜め、主題である結婚を約束した恋人・嵩那の皇位継承問題へと大きく舵取りされた形になります。
と同時に政治的要因から伊子との結婚に赤信号が灯ってしまったのですが、こういうところが自由恋愛の現代物とは違う〜と興奮してしまいました。
本人たちの気持ちだけではどうにもならない障害に非常に萌えます。
今回ちょっと伊子が感情をあらわにしましたが、ことに恋愛面ではとても理性的な2人なので、これからなりふり構っていられないみたいな激情が少しだけでも見たいなと思う次第です。
最後なかなか気になるところで幕引きしていますが、伊子が歳下の少女に翻弄されている姿は気の毒なようなその一方で小気味いいやらで、今回も一筋縄ではいかない平安ものでした。
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Posted by ブクログ
いやあ、伊子はますます男前になってきたなあ^^
平安宮中お仕事物語の6巻目。
今回も謎解き話がメインだけど、その後ろにお仕事小説らしく、恋(結婚)と仕事に対する彼女の悩みと決意が描かれる。
働く生き甲斐を強く意識してしまった伊子は恋も仕事も両方手に入れたい思うのだけど、いつの時代もそれは女性の悩みの種だよなあ。
恋の迷いはもう決着がついたようなのでこれからはそちらにお話が移っていくのだろうか。
今回は(も?)主上がなんとも可哀そうだったなあ。
それにしても幼女3人に囲まれる伊子は絵面を考えると完全な悪役御局なんだけど笑。
そして玖珠子はやっぱり侮れないな。
どう考えても彼女が宿敵ではないだろうか?
それにしても最後の啖呵がカッコよかった。
これで女宮がいる限り、伊子は仕事をやめることができなくなったとも言える。
さて前門の玖珠子、後門の女の宮みたいになってるけど、彼女がこの状況でどう奮闘するか。
次巻も楽しみ。