Tamakiのレビュー一覧
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有料老人ホームに勤める主人公の河島玲奈は、高校時代に付き合っていた剣崎翔が突然の事故により悲劇的な別れとなり、10年仕事一筋で生きています。そんなある日、同じ職場の親友である東涼香に、同じく親友の吉田素子とともに、無理やり婚活パーティーに連れて行かれます。そのパーティー会場で容姿端麗のハルと出会い、性格がブスと言われて、性格を変えてあげると言われます。ハルから渡されたのがクロネコのぬいぐるみの格好をしたAIロボットのクロスケ。クロスケとの生活で、玲奈が変わっていきます。昔の彼のことが忘れられずに、肩肘を張って何事もうまく行かず、前に進めない玲奈が、幸せを見つけるお話です。箍を外して考え行動する
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ネタバレシリーズの第2巻だが、クトゥルフ神話がメインテーマの作品としては、リプレイ小説とクトゥルフ神話小説のちょうど中間くらいの位置を保っていてちょうどいい。登場人物たちも、由宇子のように武道に精通した探索者もいるし、古戸さんも半分神話生物だろうが、まぁ狂信者的な立ち位置とも取れ、それぞれ探索者として違和感のない程度の能力値のように思える。他の登場人物たちも各々正気度を削りながら非日常と対峙している様が分かる。
小説としてどうこう、というよりも、クトゥルフ神話モチーフの作品として、私はこの作品をとても気に入っている。
古戸さんの正体もさることながら、これからもっと太刀打ちのできない神話生物が出てくれば -
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現在5作あるいぬじゅんさんの冬シリーズは累計28万部を突破したらしい。この本は2024年発行だから、現在はまだ部数を伸ばしているのでしょう。
なんなんだろう?と思って何作か読んでいます。
全作、死についての物語です。
物語の最初から半分くらいまでは、登場人物達に不安感を持ちます。
この話はどこへいくのか?というような。
正直なところ、おばさんには少し気持ち悪い人達がごろごろ出てきます。
その中でヒロインが、静かに正当な生き方へと軌道修正していきます。
ある種のシンデレラストーリーなのかなと思います。
幸せな人の中の不幸な話、
少女の頃、今の自分に襲いかかる不幸を空想する感じ。
女子 -
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2019年第8回静岡書店大賞
現在静岡県にお住まいだそうです。
中高生から若い女性に人気の高い作家、いぬじゅん。
本作もまた「死」をテーマに据えながら、不幸を引きずらせることなく、物語の中にきちんと救いを用意している。
病気や不倫、事故といった重い題材を、ここまでファンタジーとして描くことに戸惑いを覚える読者もいるかもしれない。(私ね)
しかし一方で、社会派の重厚な小説ばかりを読み続けていては、読書体力がもたないのも事実。
現実に悩みを抱える若い女性たちにとって、
「世界はまだ優しいかもしれない」と思わせてくれる物語は、確かに救いになりますね。
その役割を担っていることこそが、いぬじゅん -
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ポプラ文庫ピュアフルから刊行された、いぬじゅん『いつかの冬、終わらない君へ』。
児童文学から一般文芸へと移る過程にあるこのレーベルにふさわしい。
優しさと切なさ、現実と少しの奇跡が静かに溶け合う冬の物語。
「私は冬に嫌われている」――主人公の女性のそんなつぶやきから、物語は始まる。
編集者を目指し出版社で働く彼女は、かつて親友を事故で亡くし、その原因が「直前の喧嘩」にあったのではないかと、自責の念を抱き続けている。
母親との間にも距離があり、「言葉にできない想い」を抱えたまま家族関係にも確執がある。
仕事では編集者としての指導や挫折に悩み、心が折れかけたとき―彼女の前に現れる、ひとりの青年。 -
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最近、ブグログの本棚でも見かけるいぬじゅんさん。浜松市在住で静岡書店大賞受賞、読んでみたくなりまして。まさかの男子で介護福祉士。
高校時代、恋人を交通事故で失った女性。彼女は、恋人を忘れることができないまま、10年、仕事に没頭してきたつもり。
とある婚活パーティーで、AIロボットのモニターを引き受ける。ロボットとのやりとりは徐々に彼女の頑な気持ちを溶かしていくようだった。
まあ、ここまで生きてきてしまったので、おおよそのラストは予測範囲ではあるのですが、友人とか職場とか彼女の周囲まできちんとまとめているなあと思いました。
それぞれの幸せを得る権利。なかなか素敵なラブストーリー。
そして、ポプ