Tamakiのレビュー一覧

  • まほろば温泉繁盛記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思わせると帯にあったように、どこか彼の思い描いたイーハトーブの空気を感じたように思います。
    また、理不尽に訪れた死に対しての向き合い方とか、別れの仕方とかも、宮沢賢治のエッセンスを感じました。
    これは間違いなくイーハトーブの物語。
    プラス遠野物語の空気も。
    死に対して肯定的に捉える人が前半多かったので、後半に否定派の方が出てきたのもよかったです。
    誰もが素直に受け止めてしまったら、ただの都合のいい物語になってしまうので。
    湯守の正体は分かりやすい伏線が用意されていたので、自ずと察することができましたが、あさひの現状までは考えが至らず、クライマックスでは大いに驚きまし

    0
    2019年06月18日