岸良裕司のレビュー一覧
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購入済み
ゴールとは何か
ゴールは何か。
全体最適を目指す上での制約は何か。
どこを見据えるかで結果はかわっていくのかもしれません。
シンプルだからこそ大切な視点だと思います。 -
Posted by ブクログ
座右の書を選べと言われると、色々悩みはするもののこの本を選択するように思う。
父と娘の会話を通して、どうすればゴールドラット博士のように考えることができるのかが書かれている。
また、実際の事例を持ちいて彼がどうやってソリューションにたどり着いたのか、追体験できるような作りになっており、彼の考え出したソリューションの根底に流れる概念を読者に理解させ、読者自身がソリューションを見つけられるようになることを願って書かれている。
ファクトフルネスにも似たようなことが書かれているが、人間の本能が邪魔をするため、物事や出来事を正しく捉える事は難しい。
そこに対抗するために、私にとってはゴールドラット博士 -
Posted by ブクログ
『ザ・ゴール』シリーズのエッセンシャル版とも言える本書。
TOC理論の概要、様々なアイデアを導き出した思考プロセスやその根底にある考え、訳者が厳選した『ザ・ゴール』シリーズにおける50の至言等々、盛り沢山な内容で中身が濃い。
特に、ヘンリー・フォードから大野耐一、著者のエリヤフ・ゴールドラットへと繋がる生産管理方式の進化の過程を説明した部分では、それらに共通する概念を基に話が構成されているため、難しい内容である割に理解しやすく、「なるほど!」という感じでワクワクしながら読めた。
『ザ・ゴール』シリーズは一つも読んだことがないが、これを機に読んでみたいと思った。本書についても、今後また読み返 -
Posted by ブクログ
2011年に逝去した著者エリヤフ・ゴールドラット博士の、「ザ・ゴール」から初まる一連の関連著作のオムニバス。
単にオムニバスに留まらず、イスラエル人である博士は、米国で著名コンサルタントとして活躍する一方、イスラエルの兵役制度により、年30日の服役を通じ失業者との交流をもたれた経緯など、博士の思想を支えた背景にも触れられています。また、博士が崇拝したトヨタ生産方式の大野耐一氏の、「カンバン方式」や「なぜなぜなぜ分析」オリジナル版に触れることができ、一連の著作で博士が追求していたものが何であったか、改めて理解を深める杖としても非常に有意義な一冊といえます。
鎖は個々の輪をいくら強化しても、強 -
Posted by ブクログ
TOCで有名な著者の実話的な本
TOCをはじめ、どうしてこんな革新的な事を思いつくのか?と言う世界中の人の疑問に
答える事を目的に、書いたのではないかと感じる。
よくwin-winの関係と言う言葉を聞くが、結局世間で使われる意味は、
自分のwinが前提となっているし、パイ(市場)を拡大する事をに主眼は置かれていない。
しかし、ここで書かれている事は、パイそのものを大きくする事に注目して
双方が勝者になるというよりも、相手の利益につながるソリューションを提案し
その結果パイを大きくして、自分たちも利益を得る事を考えると言う順番だ。
つまり、いかなる人にも調和が存在する考えを基に、win-wi -
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Posted by ブクログ
ネタバレザ・チョイス
―複雑さに惑わされるな!
「ザ・ゴール」のTOC理論で、ボトルネックに着目して改善することによって劇的に生産性は上がるということを説いたゴールドラッド博士の”科学的に現実を考える”ための思考方法に関しての書です。
訳者後書きにある要点は
・人はもともと善良である
・すべての対立は解消できる
・ものごとは、そもそもシンプルである
・どんな状況でも飛躍的に改善できる
・すべての人は充実した人生を過ごすことができる
とありますが、それに加えて個人的には、わかったつもりになっている言葉によってロジックが堂々巡りになるトートロジーの話が面白かったです。自分でもよく使っちゃっているなあと