ポールアルテのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ美術評論家でもある名探偵オーウェン・バーンズの家にアメリカの外交官でもある旧友ラルフ・ティアニーが飛び込んできた。
正体不明の路地に迷い込んで妙な光景を目にしたという。実は同じようなことが過去にもあったと新聞は伝えている。
その路地は通常存在せず、迷い込んだ者は戻らないか心を病んでしまう。彼らはその路地で不気味な人々を目にするのだが、そこでみたシーンはどうやら現実に起こることらしい。
オーウェン・バーンズが捜査に乗り出す。
というお話なのですが、このオーウェン・バーンズがなかなかの気取り屋で鼻につく上に、だらだらと描写が長い。
よって面白くなるまでにやや時間を要する気がします。
この名探偵 -
Posted by ブクログ
「赤髯王の呪い」
作品中に横溢する怪奇趣味とおどろおどろしい雰囲気と、物語が始まって一回も殺人事件が起こらないのに、いくつもの怪奇的な事件が語られる展開。
すさまじいまでにカーを意識した作風と作品と言った印象。
メインに据えられている事件は、一読した感じでは「?」だったのだけど、軽く再読するとけっこう分かりやすい伏線が貼られているのに気づいてびっくり。
最後まで読んで、初めて納得できる手がかりのように思った。
「死者は真夜中に踊る」
「困難は分割せよ」を実践してるなと思った。動機が納得しにくいけど、ミステリと割り切れば面白い。
「ローレライの呼び声」
個人的には一番面白かった。
「コニャ -
Posted by ブクログ
ジョン・ディクスン・カーを連想させる作家。全編を縁取る怪奇趣味、謎解きへのプロセス、さらにはキャラの雰囲気から読みやすさまで、“カー色”に溢れているが、決して猿真似というわけではない。むしろ、作品全体の統一感という点では本家に勝るのではなかろうか。これだけガチガチの本格で勝負されると、読むほうも無意味に身構えそうになるのだが、その辺を軽妙な筆致でうまく逸らしてくれるため、ラストまでいいテンポを持続したまま読み終えることができた。難を言えば、事件そのものが少し小ぶりの割りに、それ以上の展開を書こうとして無駄なシーンが目立つことだろうか。トリックは平均レベルだが、舞台設定や構成が巧みなので、それ以