ポールアルテのレビュー一覧
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オーウェンの元に届いた一通の手紙。
次々と予告されては実行される不可能犯罪。
世界七不思議になぞらえた事件の捜査に乗り出したオーウェンは、二人の青年と一人の美女の関係に注目するが……。→
7つの事件はどれも不可能でアクロバティック。予告は毎回絵画にまだ乾かない絵の具で直書き。
どの事件もまるで作られた芸術作品のようで、まるで動機が見えない。
振り回されるウェデキンド警部がなんとも悲しい……。
登場人物の一人である美女アメリーが苦手なタイプでなかなか嵌まれず→
気づけば読み終わっていた感じ……うぐ。
あと、「あやかしの裏通り」では「ほっそりとした長身で顔つきは若々しく」だったオーウェンの描写がこちらでは「ぽっちゃり太って長身」になっていて脳がバグっていたり。原作では8年経っているから、その間に痩せたのかな?とか思ったり笑 -
Posted by ブクログ
フランスの作家ポール・アルテの長篇ミステリ作品『第四の扉(原題:La Quatrieme Porte)』を読みました。
ここのところフランスの作家の作品が続いています。
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3年連続で〈本格ミステリ・ベスト10〉第1位を成し遂げたフランスのミステリ作家、ポール・アルテ。
その代表作がついに文庫化!
オックスフォード近郊の小村に建つダーンリー家の屋敷には、奇妙な噂があった。
数年前に密室状態の屋根裏部屋で、全身を切り刻まれて死んだダーンリー夫人の幽霊が出るというのだ。
その屋敷に霊能力を持つと称するラティマー夫妻が越してくると、さらに不思議な事件が続発する。
隣人の作家アーサーが襲われると同時に、その息子ヘンリーが失踪。
しかもヘンリーは数日後、同時刻に別々の場所で目撃される。
そして、呪われた屋根裏部屋での交霊実験のさなか、またもや密室殺人が…。
犯罪学者アラン・ツイスト博士が、奇怪な事件の真相を暴く。
解説/麻耶雄嵩
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1987年(昭和62年)に刊行されたツイスト博士シリーズの第1作… コニャック・ミステリ大賞を受賞した著者デビュー作品です。
密室で夫人が自殺して以来、奇怪な噂の絶えないダーンリーの屋敷… 幽霊が歩き回るというこの家に移り住んできた霊能者の夫妻は、関係者を集めて交霊実験を試みる―それは新たな事件の幕開けだった、、、
死体を担ぐ人影、別の場所で同時に目撃された男、そして呪われた部屋に再び死体が現れる… 密室犯罪、幽霊屋敷、交霊会、分身、奇術。
めくるめく怪奇趣味と不可能犯罪奇術のごとく繰り出される謎また謎! 各探偵の語る最後の一行が読者にとどめを刺す! 犯罪学者アラン・ツイスト博士が、奇怪事件の真相を暴くシリーズ第1作、、、
1987年度コニャック・ミステリ大賞受賞… フランス本格推理の歴史的傑作。
ジョン・ディクスン・カーに憧れて創作活動を始めたというだけあって、イギリスを舞台にして、密室殺人や怪奇趣味、不可能犯罪といった要素がギュッと詰め込まれた作品で、本格推理小説への敬意が感じられる作風でした… カー作品の良さというか、雰囲気が滲み出てましたね、、、
密室のトリックは、まずまずでしたが… 作中作というフィクションを扱うと見せかけて現実に引き戻される終盤の展開や、最後の一行で驚かされる(騙されていたことに気付く)叙述トリックの展開は好みでしたねー 次もポール・アルテの作品を読んでみようと思います。 -
Posted by ブクログ
タイトルから示唆されるように、過去に不自然な死が起こった書斎を舞台に、謎の事件が続く。
取り憑かれたように、書斎に閉じ籠り、物語を書き綴っていた、館の現当主の大叔父。
彼の突然の書斎から出た瞬間の死、書斎の暖炉のそばだけ絨毯が水浸し、疑問は解かれることなく、不審死のまま、書斎と共に封印されてきたが、当主の結婚を契機として、封印が解かれる。
この館を舞台として、2組の結婚により住むことになった人々の間で、書斎の開放とともに、過去の不審死を彷彿させるような事件が起こる。
登場人物の因縁めいた関係が絡まり、事件は暗礁に乗り上げるが、地元の警察署長から個人的な依頼を受けたロンドン警視庁警部が、犯罪学者ツイスト博士を担ぎ出し、謎の解明へと向かう。
読み終わる段階になって、プロローグとエピローグに驚くべき秘密が隠されていることを知る。 -
Posted by ブクログ
初ポール・アルテでどんな作家なのか知らないままに読んでいましたが、なかなか凝ったプロットとアジな演出な作品でした。
次々と起きる事件やおどろおどろしい物語背景から、なんかあの人の作風のモノマネっぽいなあと思っていたら、これはオマージュだったんですね!(^-^)
後半のトリックの種明かしで題名がそのまんまやんけ!と心のなかで叫んでいましたが(笑)、どうりでこれもオマージュっぽさを出していたんですね!(^-^)
最後はそのオマージュも勢い余って飛び出していて、これまたびっくり!!
半分ニヤニヤもんのラストなだれ込みでした!(^-^)
読み終わってみて、警部がみんなを集めての推理披露とか、一人称の語り口なんかは、もうひとりへのオマージュも入っていたんですかね。
第二次世界大戦が終わって間もない頃、イギリスはオックスフォード近郊の田舎村で事件は起きた。
舞台は、ある古屋敷の女主人が密室で惨殺されていたという暗い過去を背景に、その古屋敷にある夫妻が引っ越してきたところから、また新たな謎が巻き起こる。
怪しげな降霊会や男女関係の錯綜も重なり誰もが不安になるなかで、再び事件が…。
昔ながらの本格推理小説の醍醐味を味わえるともに、一捻りも二捻りもある意外な展開に、物語構造の妙も楽しめる一作となっています。
作者の本格推理小説に対する思い入れの深さにも頭が下がります。 -
Posted by ブクログ
オーウェン・バーンズシリーズ。「世界七不思議」に見立てた七つの不可能殺人。芸術的にすら見えるその数々の事件と、次々と予告状を送り付ける大胆不敵な犯人。ミステリとしての楽しさがもうめいっぱいに詰まっている印象です。振り回される警察は気の毒ですが。
ただ、数々の事件のトリックは明かされてみると意外にシンプルで逆に驚かされました。解決編でテンポよく明かされていく謎に唖然茫然。そんな単純なことだったの? 中でも第四の事件の真相に一番びっくり。ていうか、そんなんありか! とぶっ倒れそうになりました(笑)。
そしておまけというには豪華すぎる芦辺拓「解凍された密室」。ツイスト博士と森江春策の共演という読みごたえばっちりの短編ミステリ。現場がまるまる湖の底って……冒頭の光景だけで壮大すぎて絶句してしまいました。 -
Posted by ブクログ
不可解現象をトリックに使った本格推理小説。ポール・アルテ著のオーウェン・バーンズというアマチュア探偵が謎を解くミステリ。体裁としてはシャーロック・ホームズやクリスティのような謎解き。本格好きにはしっくりくる作品。しっくりしすぎて、どこかで読んだ気になってしまうのが惜しいところか。特にロンドンを舞台にしているので、どうしてもホームズと比較したくなる(してはいけない)。作品自体は、「どのように不可解な謎を解くのだろう」とドキドキしながら読んだ。最後の謎解きで明かされる、犯人の巧妙な手口については、本格らしく天と地をひっくり返される驚きもある。さくっと読めるので、謎解きが好きな人におすすめ。
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Posted by ブクログ
「名探偵オーウェン・バーンズ」シリーズの第二弾。今回も不可能犯罪物で、雪の密室がメインの謎になっている本格ミステリ。
雪上の足跡トリックは、もう出尽くしたと思っていたが、まだこういうアイデアがあったとはね。アルテ氏、流石です。面白かったです。
ただ、今作は構成だけがあまり好みではなかった。過去と現代が交互に描かれていて、名探偵は過去の殺人事件にのみ活躍する。現代の方の謎と、それが過去の出来事にどう関わってくるかが見所でもあるのだが、その点は巧みと思えなかった。もっとシンプルに、名探偵が不可思議な謎に真っ向から挑む話が読みたいなあ。次回作はそうであって欲しい。