道尾秀介のレビュー一覧
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ネタバレ
私には無理でした
叙述トリック小説が好きで手に取ったのですが、冒頭から不快感を煽る描写、おかしな人物たち、場当たり的な行動、主観的で根拠のない推理が続き、最後までセンスが合わず、胸クソ悪かったです。S君が蜘蛛になった時点で「なんだこりゃ…(呆)」となり、正直読むのが苦痛でした。3歳とは思えない口達者なミカは、ミチオ以外の他人には知覚できない存在なのだろうとは分かったので、トカゲという実体があろうがなかろうが、どうでもよかったです。恐らくミチオが聞こえる声、交わす会話だけが妄想で、視覚的なものは常人と同じものが見えているのでしょう。あれ、でも校舎の窓からS君が空を飛んでいるのが見えたんでしたっけ?
「お爺さん」を論破して追い詰めるほどの饒舌さと身体能力を持つ、こんな9歳男子なんているわけない、あぁきっとミチオは自分のことを小学生だと思いこんでいる青年なのだろう、と期待したのですが、そんなオチでもなかったようで…。
ミスリードさせるための異常性を持つ岩村先生はいつのまにか退場してしまいます。彼は一連の事件とは関係なかったけれども、彼の被害に遭った子たちはどうなったんでしょう? もしかしてミチオは自分の記憶にフタをしているだけで、岩村先生の部屋で見たビデオに映っていたのも、S君じゃなくてミチオ自身だったんじゃないの?と勘ぐってしまいました。
最後に部屋に火を放ったミチオにとって、両親が死ぬか、自分が死ぬか、あるいは全員死ぬか、どれでもよかったのでしょうから、ラストシーンやプロローグだって、死んでいくミチオの妄想かもしれません。「ぜーんぶ主人公の妄想でしたっ!」というのはただのちゃぶ台返しであり、私にとって「叙述トリック」ではなかったです。いや、伏線とかあるんだろうけど、読み返す気にもなれない。
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購入済み
誤解を招く
ネタバレになるかもだけど……
作者は、精神疾患に関する知識を「かじっただけ」「専門用語を知ったか振りしてるだけ」なんだと思う。
作中の登場人物が精神疾患を発病するシーンがありますが、その発病した登場人物が、精神科医によって「疾患が完治した」と出てきます。
これはとても誤解を招く表現です。
そもそも、世の中に存在する様々な精神疾患に「完治」とか「治る」という概念はなく、症状が良くなったり回復に向かうことを「寛解」と表現すべきです。
チョチョッと薬を飲んだり点滴を打てば治るのね、みたいな簡単な病じゃないのに。精神疾患に無知な人を誤解させやすい物語だなぁ、と……
それにメンタル系の疾患は、そんな簡単に寛解しません。人によって治療は年単位でかかります。
この話を読む場合、それを誤解しないように。 -
購入済み
読まなきゃよかった
凄く暗い気持ちになり、後半は気分が悪くなるほどでした。
登場人物の幼い頃の記憶?とか環境による歪んだ思考について行けなかったんだと思います。