松原始のレビュー一覧
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まず、著者の専門である「動物行動学」って何?と思ったので調べてみた。
大辞林によると、「生理学・心理学・遺伝学など、さまざまな方法論を用いて動物の行動を研究し、行動の総合的理解をめざす学問。」とのこと。
他に「行動生態学」や「社会生物学」といった似たような分野もあるらしいが、違いはよくわからない。
人間は組織論やリーダー論が好きで、動物の世界にも人間社会のモデルを当てはめた解釈をしがちだ。
かつて、ニホンザルはボスザルを中心とした社会システムがあると考えられていた。
今でも「ボスザルは群れに君臨してメスと子どもを守っている」「ワカモノはボスの命令によって集団を守る」という説を信じている人が大 -
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本書を開いて最初に見る「まえがき」
そこでいきなり「最初にまず、お断りしておかなくてはならない。」と始まる。
何だ何だ、と続きを読むと「『カラス屋、カラスを食べる』は内容の一部ではあるが、一冊丸ごとカラスを調理して食っている内容の本ではない」
なるほど、それは確かにそうだろう(しかし『本当においしいカラス料理の本』(塚原直樹著/SPP出版)なる本があることも同時にまえがきで教えてくれるのだが)
しかし、まあカラスの研究者によるカラスをめぐる話が読めるのだろう、と思っているとこれも裏切られる。
なぜなら「本書は『カラス屋の大ぼうけん』というタイトルで企画されていた」ように、著者がフィールドワーク -
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ネタバレ<目次>
第1章 カラスは女子供をバカにするか
第2章 天国に一番近い地獄
第3章 味覚生物学のススメ
第4章 ウミガメと握手
第5章 新宿クロウズ
第6章 ナイトミュージアム
第7章 謎の生物「ヨソモノ」
第8章 ケダモノ5班の彷徨
第9章 実録!木津川24時
第10章 青くはなかったが美しきドナウ
第11章 調査職人
<内容>
一応「自然科学」に分類したが、内容は漫談集(?)。カラスの話は、最初のあたりにしか書いていない。そしてこの本を読むと、生物学を大学でやることを躊躇すること請け合い!それでも「生きもの」が好きなら、この世界にどっぷりとつかれるはず。日常生活はも -
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「ファンデルワールス力で付着するような世界の方が、動物界では普通なのだろう」というフレーズが一番のお気に入り。ヤモリの足がガラスにくっつく仕組みを説明する中での言葉で、その仕組み自体は知識としては知っていたけれど、ファンデルワールス力なんて実感したことはないしなんとなく腑に落ちないでいたところにこの言葉に出会い、表現の仕方にハッとさせられた。ユクスキュルの『生物から見た世界』にも通じるような、いきものに見えている世界は人間のそれとは違うということを表現した至言だと思う。
『カラスの教科書』の著者、カラス先生こと松原始先生のエッセイ集。カラスのみならず、そして鳥のみならず、魚や昆虫など、様々な -
Posted by ブクログ
「苦手だったカラスが、少しだけ『知りたい存在』に変わった一冊でした。」
読書会で話題になっていたので、Audibleで聞いてみました。
実は私はカラスがあまり好きではありません。子育て中になぜか何度もカラスに襲われた経験があり、「怖い」「不気味」というイメージを持っていました。
今回Audibleで聞いてみましたが、正直なところ音声だけではカラスの魅力までは十分に伝わってきませんでした。しかし、PDFの図解やイラストを見ると印象が少し変わりました。イラストがかわいらしく、カラスの生態や特徴も分かりやすく紹介されていて、「もっと知ってみたい」という気持ちが湧いてきたのです。
これまでカ