松原始のレビュー一覧
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動物好きにはたまらなく、面白い。中のイラストもすごく上手。(木原未沙紀さん)
長ったらしく、キャッチーなタイトルだが、著者はカラスを専門に研究されている動物行動学者の松原さん。
従ってカラスを筆頭に鳥に関する話題が多いが、昆虫から爬虫類、魚類、哺乳類まで、知らなかったことが面白おかしく書かれてある。
そしてこのタイトルにある形容は、全て人間が主に見た目で判断しているもので、決してそう簡単に割りきれるものではないことを言いたいがためのタイトルだと理解した。
人間以外の動物は、本能と進化の中で生存に必要な機能が備わったものが生き延びてきたものなので、彼らの行動は全て何らかの意味付けがあるのだろうなと感じた。
以下は、なるほどの例。
世界一ブサイクと言われている魚は深海魚のニュウドウカジカ。「リアル人面魚」としか言いようがない。
肥厚した背中の皮膚に卵を埋め込んで保護するコモリガエルもハンパなく気持ち悪い。
働きアリの法則といわれるものは、働きアリのうち2割は働いていない。2割は本当によく働くアリで、残り6割がそこそこ働くアリだという。面白いことに、働かないアリを除去して働く奴ばかりにしても、その集団だけにしてみるとやっぱり、よく働く:そこそこ働く:働かない=2:6:2になる。逆に、働かないアリばかりを集めると、今度は働かないアリだったうちの2割は(その中では)勤勉にり、6割は普通になり、残る2割は本当に働かないので、やっぱり2:6:2が維持される。
ハチドリは仮にー日じゅう食べ続けていても、気温や餌条件によっては餌が足りないと考えられている。
ここで、ハチドリは裏技を使った。夜間、休眠する間は体温をうんと下げ、代謝率を低く抑えて、消費エネルギーを削減したのである。つまり、彼らは鳥のくせに、毎晩冬眠しているのだ。 -
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カラス研究者と野鳥写真家がタッグを組んだ、
カラスガイドブック第二弾。
カラー写真たっぷりで、カラスの世界へと誘ってくれる。
Part.1 にっぽんのカラス(予習・復習の章)
Part.2 にっぽんカラス双六(実践・実戯の章)
Part.3 にっぽんカラス百態(鑑賞・発見の章)
カラー写真多数。カラス研究者や写真担当の話、有り。
主要参考文献有り。
巧妙な文章と素晴らしい写真で知る、カラスの日常の本。
双六形式のカラスの一生が、分かり易くて良いアイデアです。
加えて、掲載の写真に関する宮本氏の話と、
松原氏のこの写真のココがツボ!が、大いに参考になりました。
どちらもカラス観察の蘊蓄が詰まっていて、楽しかったです。
必死に生き、群れで成長し、子育てする姿もある。
貴重な足の裏やビビる姿、親の威嚇の典型も見られて良かった。
また、動物心理学の説明と紹介は、興味深いものでした。
動物心理学は心理学→なので文学部なこともある、とは驚き。 -
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カラス愛の詰まった、カラスのあらゆることを教えてくれる本。
巻頭スペシャル 日本で会える!(かもしれない)カラスたち
PART1 カラススタイル
PART2 カラスの復習
PART3 カラスライフ
PART4 カラスの研究
カラスファンクラブな本やグッズの紹介、
コラム、インタビュー、コメント等、カラス関連が満載。
入門書的な『カラスの教科書』に対して、こちらはカラスの参考書。
教科書を補足する知識が更に整理されて詰まっていて、
カラスへの興味を誘ってくれます。札幌のカラスの話も良かった。
スーパービジュアル版のとおり、カラスのカラー写真がたっぷりで、
幼鳥の口の中の赤い色まで、はっきり写っています。
へ~こんなに赤いんだぁ~。
街中での子育ての写真は、貴重。巣と親の位置がわかります。
なにより、飛んでいる姿やあらゆるしぐさが素晴らしく、
苦手だったけど・・・実はかっこいいじゃん!と感じてしまいました。 -
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タイトルが長い!ラノベか?ってぐらい長い。
略して「カラスは本当か?」(全く意味をなしてない)
オビの煽りがまた面白くなさそうだが、なんせ松原先生の語は肌に合うので外れがない(好みに合う)。知ってる話だろうが、知らない話だろうが、とても面白く読めるので躊躇なく手に取った。ということで、やたらと長いラノベなタイトルの最新作だが、これだけ長いのは、ブラウズ対策なのか?鳥類に限らず、色々な生き物のことを、行動学や人間の目と人間ではない目を意識させる話。ボールドの文字を入れることで、ブログ感というか、ネトで読んでるような気になる。
やはり面白いのがカラスについてで、カラスに限らずだが、
>面白いことに、苦情の増減はカラスの数よりも報道の件数と一致するように見える。
今回のC19の件についても、実質よりも
報道に振り回されている部分が多分にあるような、、
なので、実際に狼少年のようになって本当に対処しなくてはならんところが
とってもおろそかになりがち。とはいえ、今回のC19には
アジア人全般がどうも意味不明な強さを持ってるような、、
そこらへん、研究が進まないとなんともわからないし、
ゆうても日本データがほぼ無いに等しいので、よその国のデータ待ち。
話がずれた、
>「人に嫌われることが多いが、実はハイスペックな黒づくめの孤島の存在」
笑える。厨二病とカラスの相似点。
トライポフォビアの話もものすごく頷かされる。
私自身、ちょっとトライポフォビアのケがあって、
ハスコラとか、もう、気持ち悪くて非常に不愉快。
>ただ、気持ち悪いものを「視界から遠ざける」のは、殲滅することとはちょっと違う。私は納豆が苦手だが、だからって納豆を根絶しようとは思わない。自分の口に入りさえしなければ、それでいい。
私も納豆が苦手なので、全く同意見。
なにかを理解する時に、自分の理解や個人的な良し悪しやクライテリアなどで、”選別”したり、マスキングしたりすることはしたくない。なかなか難しいことではあるが、できる限り”人間”という枠も外して、客観的な立ち位置で観察や考察をしていきたいと思う。そして、その後で、こっそりと好き嫌いはあるけども、、というのはアリだと思う。それとこれとは”別”を正しく考えたい。
4ヶ月ぐらい前に出てた論文の話なんかも書いていて、めちゃナウな感じ。アリの話も面白かった。やっぱり専門外の話が入ってくると格段に面白さが増します。エンジョイした。
あとがきというか”おわりに”が
>さて、この異様に長いタイトルの本はこれでおしまいである。
という一文で始まった(笑) -
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非常に楽しかった!松原先生本はハズれないです。もちろんブトとボソを皮切りにスズメやツバメ、トビやサギカモなど人間に近いところで生活する鳥たちのおもしろ話がたっぷり。もちろん、シリアスバーダー的には初耳でもない話でも、話がとても面白いのでグイグイと引き込まれます。頷きながら、大笑いしながらあっという間に読んでしまいました。もっと読みたいです。
最近少し目に余る”自称・野鳥写真愛好家”の悪行にも言及されていて、「きれいな野鳥の写真を撮影する自分」が好きなだけ、と憤られているのに胸がすく心地です。これがまたロウモデルになるべき年頃の人に多いビヘイビアだったりするわけで。とかくこういう見逃され横行している残念ながら珍しくない悪行の撲滅にもつながることを願います。 -
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【私たちを見た目やイメージで判断しないでと叫ぶ動物たちの嘆き……】
人間はよく「見た目で判断しちゃダメ」って言うけれど、動物に対しては強烈な「ルクハラ(見た目ハラスメント)」をしてたんだなとハッとさせられる一冊。
カラスのずる賢さも、イルカの温厚さも、全部人間の勝手な思い込み。彼らはただ、自分のルールで大真面目に生きているだけなんだよ。
本書を開くと、イメージを覆すリアルな生態が次々と飛び出してきます。
・イルカ 交尾の際に集団で追い回し、暴行したりと、もはや犯罪レベルでイメージと違いすぎて衝撃……!
・ナマケモノ 身体に苔を生やす超究極エコ生活
・ペンギン 大騒音の群れから我が子の「声」を聞き分ける家族愛。
・ジュウシマツ 歌の上手い男がモテる、平安貴族 のような恋模様(笑)
なんてついつい人間社会に当てはめてしまうが、
動物からすれば「勝手にレッテル貼られて本当にいい迷惑極まりない」「人間ってどうしようもないなぁ」と呆れているかもしれない。
何より一番のギャップ萌えが本書の著者である東大教授の松原氏。
東大の偉い先生だし、お堅い本なのかな?と思いきや、まさかのガチのアニメ・サブカル好き。ペンギンのあの鋭い三白眼を「リヴァイ兵長に似ている」って大真面目に例えていて、ツボに入りまくり!(立体機動装置で飛ぶけど鳥じゃないですよ!笑)
本書にはありのままの野生とただ一生懸命生きている姿に、その生き物の本当の凄さや面白さが見えてくる。ユーモア満載で、生き物の見方がガラリと変わる最高の科学エッセイです。
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Posted by ブクログ
今回はカラス以外の鳥類にも多く触れているなぁ、あれ、いつの間にかまたアイツの話に---?
といった具合で、どうにもアイツの話になってしまう松原先生。笑
この本を読んでいる期間に、たまたま街中でアイツの大群に遭遇。
どうやら人間が怖いらしいぞと早速得た知識を思い返し、頭スレスレに飛行していた軍団の中で電線にとまっている1羽に目をつける。
こちらを見物するように見下げているが、なめるなよと睨んでみる。
しばらく睨み合った後、えっ何こいつちょっとヤバそうという感じで目を逸らされた。
勝ったと思った。
これで私の顔はアイツに覚えられたであろう。
というわけで、日常で使えそうな小技も載っています!
個人的にはちょっと飼ってみたい。 -
Posted by ブクログ
大学で面白い教授の動物行動学(入門)の講義を受けているような一冊だった。
科学とは何か、そして自然科学とは、さらに生物学、さらにさらに動物行動学とは…少しずつ深くしていくことでそれらに対する理解が進むよう構成されている。
人は説明したがるという章で、確かに神話やおとぎ話においても、生き物や、人の発生に対する理由付けであり、その説明のためのものだよなぁと、言われてみて思うことがあった。
例外だらけの生物を、観察と検証をひたすらに繰り返しサンプリングしてはまた次へをする学問。理由を求めて、知的好奇心を満たした結果見える世界を、私自身も楽しんでいきたい。
松原先生はカラス関連のものを一通り読まさせていただいているが、特別知識が無くても読みやすい内容と文章で書いてくださるため毎度楽しく読んでいる。この一冊でしっくり来た方でまだ他の本を読んでいない方は是非に。
あ、フジツボって動くようですよ… -
Posted by ブクログ
カラスの専門家である松原先生が、屋久島や知床、さらにはウィーンやブダペストなど、様々な地域のカラスを調査しに行く「カラス旅」を書いた本です。
松原先生の本を読むのはこれで6冊目ですが、相変わらずユーモアのセンスに溢れていて、読んでいてわたしも一緒にカラスを調査しに行きたくなってしまうほど、面白かったです(๑˃̵ᴗ˂̵)و
ただ、披露してくださる知識がとても細かく、わたしの理解力では少し難しく感じる場面も多々ありました。
冒頭に7種類ほどカラスのスケッチが描かれているのですが、他の種類の鳥もたくさん登場するため、それらの鳥たちのスケッチも載せていただけたら、よりイメージがしやすいのではないかと思いました。
あと、東京大学農学部の研究室に勤務していた「森下さん」という方と一緒に調査をしに行くお話が多かったのですが(松原先生は運転免許を持っておらず、森下さんに運転をお任せしていたため)、
彼女が『夏目友人帳』のニャンコ先生がお好きである、と書かれていて親近感を覚えました。
というのも、私事で恐縮なのですが、わたしもニャンコ先生が大好きで、ちょうど昨日「夏目友人帳検定」を受けに東京の方まで行ってきたばかりだからです。
試験時間まで『夏目友人帳』の漫画を読み込んでいる方がちらほら見受けられる試験会場で、おそらく松原先生の本を持参していたのはわたし一人だけだったと思いますが、あの時の周囲から浮いた感じが森下さんのおかげで軽減されました。
『夏目友人帳』は老若男女問わず、多くの方に愛される作品だと改めて感じることができました。
……あれ、いつのまにか夏目友人帳の感想になってる…なぜ(๑°ㅁ°๑)ポカーン… -
Posted by ブクログ
ネタバレなかなか読み応えのある著作だった。表紙からくる楽しそうな感じよりも、もっと専門的な話だ。
個人的にインパクトが強かったのが、自分の習ったことが現在では間違っていることになっていたこと。
「個体発生は系統発生を繰り返す」というのが今では完全に正しい、と言う話ではなくなったそう。思わず、AIに相談しながら解説を求めた。そういう読み方をしているとなかなか先に進まない…またファーブル昆虫記とシートン動物記の対比が書かれていて、私は両方とも国語の教科書で読んだくらいの世代の人間で、素直な子どもだったのでどちらにも大層感銘を受けた覚えがある。ファーブルに関しては蜜蜂のダンスの話だった。しかしこの本によると、ファーブルはこれを臭いに関連付けていたため、その点は間違っている、ということだった。そしてシートン動物記で私が読んだのは最も有名な狼王ロボの話なので、これはかなり人間の感情移入がある、とのこと。
どうしても動物行動学、と言われると「ダーウィンが来た」の番組のようなものを想像するけれど、そんなに分かりやすい訳はない。人間が説明したがる生き物というのはまさにその通りで、だからこそ動物の行動に意味づけすることを、それこそ古代からしていたのだろう。
著者の方はカラスを研究している方だという。先日読んだ鳥の本を思い出した。ハシボソガラスの行動をハシブトガラスが寄せてくる、という話もあったので、行動学の研究も大変だろうなあ。