あらすじ
鳥の「すごい! 」ところ(生態ほか)をマニア(ミリタリー・鉄道・航空、SF等小説・映画・漫画・アニメなどオタク文化を嗜んでいる方々、
それらのジャンルに興味をもっている初心者)のツボを押さえつつ(反応しそうなアイテム、創作物に登場&関連する事物、
事象をできるだけからめながら)紐解く、鳥とそのまわりの知識・雑学を紹介。
〇鳥の色察知センサーの凄さ
確実に人間より優れているのは、色彩分解能と時間分解能だ。
鳥からすれば、人間の見ている世界など、何世代か前のゲームの、再現性の悪いグラフィックを見せられているような気分であるかもしれない。
〇鳥の鏡認識話
ハトは鏡像認識ができるようだ。
もう一つ、カササギも鏡像認識ができるという研究がある。そして、カササギはカラス科の鳥だ。
カラスの仲間にはちゃんと鏡像認識ができるものがいるのに、ハシブトガラスにできない、だと?
〇鳥の嗅覚ナビゲーション
鳥が嗅覚を使ってナビゲーションを行う例も知られている。
鳥の嗅覚は未発達だと言われてきたが、最近の研究では、鳥類でも嗅覚を積極的に用いる例が見つかっている。
〇鳥と闘争
カラスがこういう闘争をやっていると、集団のほかのカラスたちが野次馬として集まってくる上、最後は周囲を取り囲んで見物する。
〇鳥の二足歩行と「歩くマシン」
動物の中ではかなり、二本足に適応した方である。
人間の直立二足歩行というのは、かなり変わった姿勢である。
こんな、膝も腰も伸ばして突っ立っている生き物は他にはいない。最新メカの歩き方。
【目次】
・PART1 鳥× テクノロジー こんなところに鳥と工学
鳥とヒコーキ、鳥と二本足、羽毛と悲劇、鳥と新幹線
・PART2 鳥× メカニズム 鳥の体と行動学
鳥とナビゲーション、鳥とセンサー、鳥とテーブルマナー
・PART3 鳥× ビヘイビア 鳥は何を考える
鏡よ鏡、鳥を捕まえる、鳥と闘争
[巻末企画Ⅰ]鳥マニア的 BOOK & FILM ガイド
[巻末企画Ⅱ]鳥マニア的「この人に会いたい!」スペシャルインタビュー 松本零士(漫画家)
零時社訪問記
おわりに
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
鳥のすごさと人間側の飛翔への憧れをマニアックに描く、
知識の楽しさ全開の、松原ワールド。もちろんカラスも。
・はじめに
PART1 鳥×テクノロジー こんなところに鳥と工学
PART2 鳥×メカニズム 鳥の体と行動学
PART3 鳥×ビヘイビア 鳥は何を考える
[巻末企画I]鳥マニア的BOOK&FILMガイド
[巻末企画II]鳥マニア的「この人に会いたい!」
スペシャルインタビュー 松本零士
零時社訪問記
・おわりに
参考文献/ネタ一覧有り。
飛行に特化した鳥の身体の構造VSヒコーキ。
直立二足歩行のヒトと鳥との進化の違い。
鳥の生活を支える驚異の羽毛。
500系新幹線に鳥由来の技術やデザイン。
空飛ぶ鳥のナビゲーション。
鳥の種類で異なる特化した嘴は、道具。
カラスの食べ方の工夫。
鏡に映るのは仲間か?敵?それとも鏡像認識?
鳥の捕獲の工夫と苦心惨憺。
鳥の戦いと武器。
・・・ということで、鳥っていろいろスゴイんだよ~な、
話がてんこ盛りな内容。特に羽毛は驚異でした。
でも、それだけではない。マニアなネタが少しずつ発現し、
零時社訪問記ではマニア心全開の松原ワールドでありました。
本文のみならず、欄外の注や巻末の参考文献/ネタ一覧に、
・・・ってネタ一覧がある本、珍しくない?というか、
この本やマンガ読んでるんだ~な親しみも湧きました。
鴨場は見学したことがあるので嬉しい。(高倍率の抽選)
囮のガチョウや水路はもとより、網が職員の繊細な手作りで
カモファーストな場所?であることを知りました。
Posted by ブクログ
面白かった。やはり非常に読みやすい松原先生本、そしてマニアは素晴らしい。鳥がどうやって飛んでいるのか、簡単に知りたい人は必読。ただし、ネタが”おたく”的なものが多いのでわからない人は置いてけ堀になるかと思われる、そこも魅力。松原先生本、川上先生本を愛読してきた人なら間違いなし、小ネタも満載。標識調査の苦労話もちょっとあって面白い。巻末の映画と本のガイドがここ最近のマイラインナップと被ってて笑える。南米河のオススメではあるんだが、そういう事は多々起こるとはいえ、興味深い。
Posted by ブクログ
この著者の本、すごく面白いんだけど、
今回の本は、松原ワールド(少し遠慮しつつ)全開へ!って感じで面白かった!
人は、知識と知識が繋がる時、知識と経験が繋がる時に、面白いって感じる。
鳥と新幹線、鳥と戦闘機、鳥とF1マシン(これはないっす)など、つなげて解説されてくのが
超極面白い。
著者によるとまだ出力調整してるみたいなので、
次は、最大出力で望んで頂きたい。
編集者がついてこなかろうが、周りから何か言われようが、
読者(一部の好奇心中毒者)はついてきます。