あらすじ
『カラスの教科書』で一躍人気者になった松原先生は、動物行動学者。研究対象のカラスをはじめ、鳥、ムシ、けもの、微生物。頭上も足元もあらゆる生き物で賑わうこの世界は、先生にとって楽しみに溢れた宝庫です。ときにカラスと会話しながら研究に勤しむかたわら、カラスのヒナを世話し、炎天下の川原でチドリの巣を探し、ときに大蛇を捕まえ、猫王様の機嫌を伺い、夕食を釣りに行く――すべての生き物への親しみをこめてユーモアいっぱいに語る、自然科学の身近なおはなし。
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Posted by ブクログ
カラスだけではなく、屋久島のサル、河原のチドリ、ハエトリグモ、ヘビなど取り上げられた生物は多彩だ。中でも印象的なのは生態調査の時の二つの話。屋久島の森での遭難一歩手前のエピソードと、林道奥のキャンプ地での幽霊の話だった。『カラスは飼えるか』で書かれた内容と重複するような話もあったが、それはそれで嫌ではない。ただ、ムツゴロウさんこと畑正憲氏の動物エッセイが、いかにバラエティに富んでいたことかを思わずにはいられなかった。
Posted by ブクログ
カラスが専門の生物学者のエッセイ。生き物への目線、感傷的過ぎず冷徹すぎない距離感が絶妙で、軽妙な文章も精緻な挿絵もすごく上手いので読んでいて心地よい。
Posted by ブクログ
カラスの研究でおなじみの松原先生、カラスに限らず人間の近くにいる動物たちと、動物行動学を学ぶ学生たちのアルアル。鳥たちのイラストも研究者ならでは。