爽々のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
とってもとっても良かったです
私の大好きど真ん中!!
甘酸っぱい青春ミステリー☆
高校2年生の成田頼伸(ライ)は、モスバーガーで隣り合わせた美人姉妹と共に、謎解きをすることになる。
そこに通りかかった同級生の成田清春(キヨ)も加わる。
4人が体験する夏休みは、「初めて」がいっぱいで、初々しくてドキドキで、キュンに溢れています!!
キヨはクラスの中心人物。
一方ライは二人しかいないクイズ研究会の会長。
同級生だけどクラスでの立ち位置が真逆の二人は、関わることはなかった。
しかしこの謎解きを通して互いを知り、悩みを打ち明け、助け合い、成長していくのです。
あぁ~もう、こういうの、大好き!
-
Posted by ブクログ
ネタバレクラスの中心にいる男子とおなじ名字のせいで「じゃない方」と呼ばれる主人公。
趣味はクイズ。知らないものを知る、知識を増やし、体系化することで知識は無敵になる。
だが、それを一緒に楽しんでくれるのはやっぱり「じゃない方」な友達一人だけ。
「中心」の彼らに「それ、何か役に立つの?」と言われ、役に立たないからなんだとも言えず。
やりたいことも見つからない。かといって友達もいない。
予定のない高校二年17歳の夏休み。ただずるずると時間を過ごすだけ、と思っていたのに。
ミステリーや謎解きが好きな人間にとって、一番興奮する瞬間とは何だろうか?
それは謎が解けた時よりも、むしろ謎と出会ったときではないだ -
-
Posted by ブクログ
ネタバレとても素晴らしい作品でした。千歳ちゃんをメインに据えて余命僅かの華をサブに沿えてストーリーを展開させてくるところが構成の妙といいますか他とは違う所だと思います。
北海道を舞台にしているのも好印象です。昔の日本を見ているような懐かしさがあるのがいいですね。島の皆が優しくて温かいので、故郷の良さを教えられるような気持ちでした。拓海の優柔不断さにはモヤモヤさせられる場面も多かったけれど、振り回されていて不憫でしたね。
華の真っ直ぐさ、綺麗さの中にある黒さ。間違いも後悔も抱えて希望を持って生きようとする彼女の生き様は立派でした。
大海君の一見、おちゃらけているムードも周りをよく観察しているからこそでき -
-
-
Posted by ブクログ
「海に願いを、風に祈りを、そして君に誓いを」の続編だということで、気になって読んでみました。個人的には、こっちのお話の方が面白く感じました。家族からの愛情を感じられず、また他者からの悪意に傷つけられた少女、真波が、鳥浦に越してきて、この町で出会った母方の祖父母や漣という少年、前作にも登場していた優海という青年との交流を経て、心がどんどん明るく、そして大人へと成長していく姿が描かれています。自分のことで精一杯だった真波が、漣という他者のために人生で初めて奮闘できたところや、父親と和解できた病院でのシーンを読んで、真波がどんどん成長していっていることに感動を覚えた名シーンのように思い、とても印象に
-
Posted by ブクログ
この物語は、傷つきやすくも優しい心を持つ登場人物たちが、それぞれの悩みや葛藤を抱えながらも、少しずつ前を向いていく姿を描いています。読んでいて心がじんわり温まると同時に、自分自身の気持ちとも重なる部分があり、深く考えさせられました。
特に印象的だったのは、どんなに苦しい状況でも、誰かの言葉や存在が希望になり得るということ。それは大げさなものではなく、ふとした優しさや共感の一言だったりするのがリアルで、心に響きました。
読後には、「明日が少しだけ優しくあってほしい」という願いが、自分のためだけでなく、大切な人や周りの人にも向けられるようになる気がします。日々の中で当たり前に感じていたことの大切さ -
-
Posted by ブクログ
素敵だな、と純粋に思った。
真昼の浅瀬にただようみたいな、暖かい話でした!
これ中学生の時に買った本で、当時の私は本当に心の底から、誰にも構われたくないと思う真波の気持ちが分からなかった。母に評価されることが絶対で、私の世界の全てだったから、この本は1度読んでから二度開くことは無かったです。
でも最近色々な変化があって、もう内容も忘れていたこの本をこのタイミングで再読した自分本当に凄いなって思う。
10代って、とても大事な時期だと思います。私もだけどね、でも1度つまづいたらどう立ち上がっていいか分からないんです。
真波の心の移り変わりも、気持ちも、誰もが心当たりあるんじゃないかっておもいま -