爽々のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらず読みやすくて面白い作者。忙しかったせいで手を付けるまでが長引いてしまったが、夏の間に読んでおきたかったなと思う。
本の主人公に本を読むような人種の内心を語らせたり、別人種への理解を深めさせるのはなかなか面白い読書体験。登場する暗号はほとんど部分的にしか解けず。出題者の正体は早めに予想できたが、動機だけがわからずに読み進み、余命が出てきて少しがっかり。そうとわかって読み返せば得心の行く描写はいくつかあったし、夜の湖あたりは露骨にほのめかされていたが、病室の映像あたりはまだこれが引っ掛けで平和に落着するのではとも思った(病院の近くに高圧電線ってどうなの? というのもあり)。
別に読後感が -
ネタバレ 購入済み
よかった。
展開が簡単に読めるし、物語の途中や最後も「まぁ、そうでしょうね」と言う感想でした。
ですので、とくに驚きもなくラストの衝撃には欠けるかなと。
主人公に感情移入しつつも私自身、子供が居る立場でも読んでしまったので終わり方にはモヤモヤが残りました。
でも主人公から色が次第に無くなっていくスピードや表現はとても分かりやすく、何となくこんな感じなのかな?と想像できたり、
1年を通して主人公の死への恐怖や死に向き合う気持ちが段々と変化していくのも上手く伝わってきました。
物語の先が簡単に読めたからこそ主人公達の内情を深く考察できたし、主人公や恋人がいくら大人びていても
結局は17歳の子供だったからこその -
Posted by ブクログ
こうきたかぁ!
『じゃない方』と呼ばれる僕、成田頼信は会員が2名しかいないクイズ・パズル研究同好会会長である。
予定もないまま夏休みに入り、モスバーガーの店内で隣の席にいた2人組の美人姉妹がクイズに挑戦していた。
答えのわかったライは、2人が席を離れた隙にヒントを残して店外へ出ると、そこに妹が追いかけてきて、何故かその流れで、次の問題を一緒に解くことになった。
美人姉妹と歩いていると、『じゃない方』じゃない人気者の成田清春が通りかかり、4人で謎を解いていくことになる。
そこから素敵な夏休みが始まったと思いきや・・・。
姉妹の妹、七輝を好きになったライ。七輝もどうやらライ -
Posted by ブクログ
ネタバレ夏合宿で出会った友達のステキな友情物語の中にあるさまざまな思いがとても胸に刺さった一冊でした。
大人になっても変わらずにわがままで欲にまみれる達也、一樹、麗、蓮美と、大人になり、朱音が失踪してしまった事件を引きずる透、空、そして、朱音が実は生きていることを知っている瑠璃、それぞれのすれ違いや想いが遠回りし、誤解を生んでいる場面が多く、面白い構成だと思った。あまり聞かないカードゲームであったり、謎が多いまま話が進んでいったので、奇妙な感じで少し怖い雰囲気を感じたが、全てが分かった後、とてもスッキリした。なんと言っても朱音が生きていたことにとても驚いたし、瑠璃の樹里(朱音)に対する配慮もすごいと思 -
Posted by ブクログ
主人公で女子高生の佐伯真魚は、仕事一筋の母親との2人暮らしで、父親は病気で他界しています。真魚はこの世界が嫌いだということを隠して無難に友達と接しています。そんなある日、手紙で屋上に呼び出され、存在感のないクラスメイトの九条シキから世界があと7日間で終わると聞かされます。しかも、このまま世界を終わらせて消すか、真魚自身の消すか、真魚自身がが選択するように言われます。世界が消えて無くなるまでの1週間で、真魚が本当の自分を見つけるまでの物語です。
世界が終わるのと女子高生一人の母親や友人との葛藤との差が大きくは感じますが、女子高生にとっては、たった一人の母親やクラスの友達との関係そのものが、世界そ -
購入済み
独特
深いなぁ〜
でも、物足りなさを感じた。
理由は言わずもがなかな?
読者に「察してくれ」と考えてのストーリーかも知れないけど、違うと思った。
作者に才能が有るのは読んでて解ったけど、一つの物語とするのなら違う書き方をする方が良かったと思う。
良い作品なのは間違い無いけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎日を無難に過ごしていた僕、新藤蒼也は
進学クラスから自ら希望して落ちてきた
美少女・立波緋奈と隣の席になる。
だが、その矢先「無彩病」ー色彩が失われ、
やがて死に至る病気になったことを知り、
自暴自棄になってしまう。
そんなとき緋奈が「死ぬまで彼女になってあげる」と
約束してきて…。
美しい情景で紡がれる、
驚愕のラストに号泣必至のラブストーリー。
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1つずつ色あせていく世界に抗いたくても抗えない。
そんな苦悩を描いている作品で、
とても読みやすいものでした。
相手を苦しめてしまうと知っても
そ -
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