ネレ・ノイハウスのレビュー一覧
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ネタバレドイツのミステリィ。
登場人物が多いうえに、視点が次々と切り替わるので、決して読みやすいとは言いがたい。
しかし、その複雑さのなかに織り込まれた伏線が、きれいに解消されていく後半は、これぞ、ミステリィという出来。
旧名家のスキャンダルモノ(というジャンルがあるのだろうか?)の典型のような物語展開。このパターンだと、被害者の数の割に、「スキャンダル」の内容そのものが小粒(いけない関係の隠し子が、とか)だったりして、「え、たったそれだけのことを隠すためにこんなに人が亡くなったの?」と後味が悪いことがあるんですが、本作のスキャンダルは、かなりショッキング。 -
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何とも刺激的なタイトルですが、タイトルどおり殺されたのは当時17歳の美少女。学校の演劇で主役の白雪姫の座を射止めたのですが、その役を演じることなく行方不明になってしまいました。さらに彼女と同時期に行方不明になった少女がもう一人いました。やがて、二人を殺したとしして元恋人の少年が逮捕されました。その少年、トビアス・ザルトリウスは、状況証拠だけで10年の刑に処することになります。彼は翌年に大学へ行くことになっており、学業だけでなく性格も良く、村の女の子たちの注目の的の存在でした。この物語は彼がその10年の刑務所暮らしから出所したところから始まります。自宅に戻った彼はその変わり様に愕然とします。父が
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ネタバレずっと気になっていたタイトル。
これまでの三作品を経て、ようやく辿り着いた。
多めの登場人物にももう驚かない。
しっかりメモメモ。
短い章立て、目まぐるしく入れ替わる人物たち。
今回はミステリーのヒントも多めに与えられ、
メモ、びっしり!
この作品の犯人わかった人がいたらすごい。
それに加えて警察側のメンバーの私生活も盛りだくさんで…。
もう今回で私、オリヴァーのこと嫌いになっちゃったかも。
自分のプライベートが大変すぎて
まともに仕事が手につかず、な割に
相変わらず魅力的な女性に出会うと心フラフラ。
途中からほぼピアが仕切ってるし。。
にもかかわらず昇級ってどういうこと?
気になる厄介 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ三作目だけど、日本ではこの作品が最初に刊行されていて、これまでの二作品より少し読みやすくなった。が、相変わらず登場人物多数で相当複雑。
犠牲者たちはみな高齢で、
処刑のようなやり方で殺害されていた。
これはかなりの恨みを感じる!
おもしろいんだけど、ちょっと長い。
警察が推理する犯人も、
いやなんかそれ、ちょっと違うんじゃ…という感じがして。
毎回彼らの推理はなんだか的外れな感じだし、
容疑者に対する言動も相変わらずあり得ない、って思う。(オリヴァー、なんで1人で会いに行った?下心感じるわー。)
今作でオリヴァーとピアの関係が一段階深まった感じがしたのは好ましかった。
この2人、 -
Posted by ブクログ
オリヴァー&ピア、シリーズ第二弾。
前回同様登場人物の多さと名前に四苦八苦。
でも今回はそれぞれのキャラクターがまあまあ描き分けられていたので、前ほどのストレスは感じず。
オリヴァーとピア、そして同僚たちにもようやく血が通ってきた。
ピアとソリの合わないフランクも良いスパイス。
ここから本の内容に触れます。
最近読み始めたドイツ発ミステリー。
登場人物たちの恋愛事情に物申す!
一作目のオリヴァーもそうだったけど、
ピア、ちょっとフラフラしすぎじゃない?
1人ならまだしも、2人いっぺんに恋愛対象として見る?
それに結婚してるし。
それに事件関係者だし!もしかしたら犯人かも知れな